第二章【旧迷宮の少年】 激突、後に邂逅。
「うしっ」
昼食を取って活力が漲って来た。
その活力を元に立ち上がり、服にこびり付いた乾いた血を払う。
「どうやって出ようか」
二進も三進も行かないので、まず考えてみることにした。
なぜかといえば、これ恐らくが現実で,因果が必ずあるからだ。
俺が出られなくなったのも何か原因があるはず。
「部屋の真ん中に置かれた大きな結晶、、」
「耳障りな騒音、それと同時に野郎どもが大量発生」
「ステータスは変わっていないし、、」
「別の結晶があるのか?それともモンスターを全部倒す?いやでも、、」
だめだ、今のままでは情報が全く足らない。
「他に何かないか探してみるか」
この迷宮には、まだ何かあるかもしれない。
ーー。
次の刹那、音が消えた。
遠くから聞こえていたモンスターたちのざわめきが無くなった。
自分の服の擦れる音すらも聞こえない。
ああ、なんだか妙に冷静な自分が恐ろしい。
しかし、騒音が大きくなっていた時と似ている感覚だな、、、。
まずいこれは!?
「ーーー!!」
「キーーン!!」
音が一斉に戻ってきたように騒音が響く。
「何だよもぉお!またかよぉおぉおお!」
耳を塞ぎ蹲るが大して意味はない。
あの不快な感覚がおれを襲ってくる。
うるさくてやかましいあの音が。
「キーーン!」
少しずつだが音が収まりつつある、、?
「キー、、、」
「止んだっぽいな」
十数秒聞いただけで体の調子がすこぶる悪くなった。
未だ、騒音の余韻が耳の中に響いている。
「なんなんだよこr、、」
違和感。
下を見る。
「今度はこれかよ!?」
地面が、、ない!!
もうおにぎりを吐いてしまう!
〈今回の精算を行います。〉
「それ今!?」
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ネーム:天田 拓次 アマタ タクツギ
〜ステータス〜
lv:2→7
HP:30/30
MP:20/20
SP:55/55
歩みの証:6
攻略の証:0
職業:無職
個人迷宮:《特殊迷宮》「諠ウ縺?→隧ヲ邱エ縺ィ」
〜迷宮効果〜
[スキルの習得率上昇(超特大)]
[アイテムドロップ率低下(特大)]
[オリジナルスキル習得可能]
(別の迷宮内にも適用)
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縲?繝サ縲?繧エ繝悶Μ繝ウ縲?縲?縲?縲?縲?縲?lv:03笨厄ク?1
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➖➖➖➖➖➖
〜スキル一覧〜
【アタックスキル一覧】
《オリジナルスキル》
「蟾ィ雎。縺ョ荳?謦」消費SP:2
[クリティカル確率アップ(極大)]
(振り下ろした攻撃の時ののみ使用可能)
(任意発動)
new‼︎「蟶ク髣??辟。蟆ス譁ャ」消費SP:3〜
[攻撃速度上昇(極大)]
(刃物でのみ使用可能)
(任意のタイミングまで効果を付与)
(任意発動)
《ノーマルスキル》
new‼︎「突き刺し(強)」消費SP:15
[貫通力アップ(大)]
(先端が鋭利なものでのみ使用可能)
(任意発動)
【サブスキル一覧】
《ノーマルスキル》
new‼︎「索敵lv:5」
[気配察知能力上昇(レベル依存)]
(常時発動)
「マッピングlv:1」
[マッピング速度上昇(レベル依存)]
(任意発動)
【ファーストスキル】
locked‼︎「???」
???
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〜称号一覧〜
《唯一称号》
「ファーストモンスターキラー」
人類で最初にモンスターをキルした者のみが手に入れる称号。
[アタック系統のスキル習得率上昇(特大)]
[アタック系統のスキル習熟率上昇(特大)]
[モンスターキル時のドロップ率上昇(大)]
[精算時のレベル上昇率上昇(中)]
new‼︎「ファーストクリティカルアタッカー」
人類で最初にクリティカル攻撃を繰り出した者のみが手に入れる称号。
[ドロップアイテム量増加(特大)]
[ドロップアイテムの品質上昇(特大)]
[アタックスキル使用時の反動とデメリット減少(大)]
[精算時のスキルレベル上昇率上昇(中)]
《普及済称号》
「迷宮到達」
迷宮に踏み入りし者が手に入れる称号。
[迷宮内での恐怖耐性(大)]
(常時発動)
〈精算を終了します〉
「文字化け、、?」
いや今はそんな場合じゃない!!
まだ俺は、、!!
「落ちてる!!」
ぽっかり空いた穴を抜けたのか、周囲が明るくなる。
「えっ、ちょ待っ、、」
地面がとてつもなく、遠い。今度こそ助からないかもな。
「ーーに混じれ!防護!!」
「は!?」
なにか大声で叫ぶ声が聞こえてから数秒、俺は地面と激突した。
だが、
「生きてる、、?」
普通に立ててる、というか俺が着地した地面が抉れてる!?
俺の足元は、土草や花が散らばっていた。
「ここ、、草原なのか?」
上を見上げながら辺りを確認する。
ドーム状の洞窟みたいだ。ただ、洞窟と呼んで良いのか分からないほどに広い。とにかく広い。町一つ程の土地に、草が一面広がっていた。
ドームの天辺には球状の光源があった。
「お主、大丈夫かのう?」
「まぁ見た感じ平気そうね」
「んっ!?」
周りを確認しようと振り返った先には、俺を見上げている幼い女の子と、俺を見下している背の高い女性がこちらを凝視しながら立っていた。
「あのー、、どちら様で?」
「神じゃ!」
「えぇ、、。」
〈称号【石投げでかでか怪物】を獲得しました〉




