3. 魔女
長からの命令が来たのは昼が過ぎた頃だった。狩りから帰って来たロッコが普段通り、一頭を長に収めに行った。その時、狩りから帰って来た長がムズカ族の討伐をロッコに告げた。ロッコがうなずいて、長の手にある獲物を見ている。ウサギが二匹だけだった。それと比べると、ロッコは今日大きな雄ヤギを一頭だった。けれど、ロッコは何も言わず、そのままエギヤの小屋に戻った。エギヤは嬉しそうにロッコが狩ってきた雌のヤギを見ている。
数人の女性らも集まって、エギヤを手伝っている。ロッコは優しい、と彼女らが言って、エギヤを羨ましく思った。
こんなに柔らかくて、美味しい肉を、ほぼ毎日狩ってくれたなんて、と彼女たちは笑顔でその肉を解体した。エギヤも嬉しそうに笑って、うなずいた。
「お帰り、ロッコ」
「ただいま」
ロッコが微笑んで、エギヤが差し出した水を飲んだ。そして彼は女性達が解体しているヤギを見て、うなずいた。
そして彼は干した肉をとって、食べた。そして彼がエギヤを見て、何も言わずにそのまま自分の小屋に入った。
長が言ったムズカ族はどこにいるか、分からない。エギヤに聞こうと思ったけれど、エギヤは楽しそうに女性達と歌いながらあのヤギを解体している。だから聞けなかった。せっかくの楽しい雰囲気が壊れてしまうからだ。
ならば、自分で調べるしかない。ムズカ族が野蛮人だ、とエギヤが言った。ということは、文明的に、アサルカ族の方が進んでいる可能性が高いだろう、とロッコが思った。
この世界では、民族同士の戦いが頻繁に起きているようだ、とロッコが思った。海蛇だった彼は、経験がないことだ。けれど、それ以上の記憶はない。ロッコは、自分自身に起きたことを何も覚えていない。
そしてなぜここにいることも、分からない。考えても、何も思い出せない。
ロッコは寝具の上に横たわって目を閉じた。外でエギヤの歌声が聞こえて、女性らも彼女の歌に時々手を振ったりした。
昔、岩の上から、あの海の向こうにある島からも、歌が聞こえた。甘く切ない歌だ。聞く度に、心のどこかが引き締められるような、とても切なかった。
けれど、蛇だった彼は真似したくても、真似できなかった。言葉でさえ、言えなかったのだから。
『・・夢見るのは、いつも・・静かな・・』
ロッコは目を閉じながら記憶に残った歌を口にした。途切れ途切れその記憶を、必死に繋ぎ合わせようとした。
『・・君と一緒に・・生きる・・』
ロッコの目から涙が流れた。なぜ泣いてしまったか、彼自身も分からない。けれど、何か、とても大切なことが忘れた気がした。
「ロッコ、肉、焼けたよ」
エギヤが嬉しそうに小屋の前に立って、大きな声を出した。ロッコが涙を拭いて、立ち上がって、小屋の外へ出て行った。
「どうしたの?どこかが、痛い?」
エギヤがロッコの涙に気づいて、聞いた。ロッコが笑って、また目を擦った。
「ゴミが目に入った。痛かった」
「見ようか?」
「もう大丈夫だ」
ロッコがうなずいて、心配しているエギヤを見て微笑んだ。
嘘をついた。
生まれて初めて、彼は嘘を言った。
けれども、彼は知っている。この嘘は必要だ。
そして、これからも必要だ。
「美味しい」
ロッコが焼けた肉を口に入れて、微笑んだ。エギヤ達もその肉を食べて、とても幸せな顔をした。若くて太ったこの雌のヤギ、思った以上にうまかった。エギヤと一緒にいた女性たちも幸せそうな顔を見せた。
今日はエギヤのところに行って良かった。まさか、こんなに美味しい肉が食べられるなんて・・。女性達の顔に笑みがこぼれている。
「ロッコ、もっと食べよう」
一人の若い女性が言うと、ロッコが視線を彼女に移した。ロッコがうなずいて、肉を一切れをとって、また口に入れた。女性が恥ずかしそうに笑いながらロッコをチラチラと見ている。彼女の周囲にいる他の女性らが笑って、また食べた。
「皆で食べて、全部食べても良い」
ロッコが水を飲んで、立ち上がった。
「少し出かける。帰りは多分明日」
「狩り?」
「はい」
ロッコが槍を取って、確認した。
「長が、大きな獲物を見た」
「でも、これから暗くなる」
エギヤが不安な顔を見せた。
「奴は、暗くなってから動くらしい」
ロッコが柔らかい口調で言った。
「ここに来る前に、止めないといけない」
「長も行く?」
「一人で、大丈夫」
ロッコが微笑んだ。けれど、エギヤがとても不安になった。
「俺は、強い」
ロッコがエギヤを抱きしめた。
「だから、心配要らない」
「でも・・」
「コルゲの守りもある」
ロッコがエギヤの息子が作った首飾りを見せた。そして彼は微笑んだ。
「大丈夫だ」
ロッコが言うと、エギヤの不安な顔が消えなかった。あの日、彼女が息子と夫を失った悲しみが蘇ったかのように、今度はもしもロッコを失ってしまったら・・。
「アサルカの神は、きっと、守ってくれるだろう」
ロッコの言葉を聞いた瞬間、エギヤの目が大きく開いた。
そう、彼こそ、アサルカの神、エサルタ神の化身だ。神様に心配なんて要らない。だって、神様は強いのだから、とエギヤの顔に笑みが見えた。
「アサルカの神々は、ロッコを守るように」
「ありがとう」
ロッコが微笑んで、エギヤを見て、それからそのまま森の中に消えた。
一人でまた森の中に走ったロッコが一番高い木の上に登った。
これからは夜だ。暗くなると、非常に危険だ。ロッコはそれを理解しているから、周囲を見渡している。長が言ったムズカ族はどこにいるか、知らない。
ただ彼が気づいた。長がわざとその命令をしたのは彼をその集落から追い出すためだった。長はエギヤに遠慮していることも気づいた。魔女である彼女の怒りを恐れているからだ。それは昨日エギヤの家にいる女性らから聞いた。
エギヤは魔女だ。そして集落を守るために、日頃彼女はアサルカの神々に祈っている。そのような存在を怒らせたら、大変なことになるだろう、とロッコもその集落の事情を理解している。
日が暗くなってきた。ロッコは目を閉じて、耳を澄ましている。この世界の民族争いなら、大体の原因は狩り場の奪い合いか、女の奪い合いか、どちらかになる。ロッコは、なぜこのようなことを考えたか、自分自身も理解できない。けれど、そのようなことよりも、彼は意識を集中して、ムズカ族の在処を探す。
『なぜ分かった・・』
ロッコが頭の中に出て来た情報が瞬いた。なぜ分かったか、自分でも分からない。けれど、彼は迷わない。ロッコは木から下りて、素早く走った。
走った先には大きな集落があった。けれど、エギヤが言ったムズカ族が野蛮だ、という姿が見られなかった。ロッコは木の上に登って、息を潜めている。
ムズカ族は金属を使っている。まだ形が整えていない物だけれど、それは明らかに金属だ、とロッコが見つめている。
金属を手に入れた種族が生き延びる。そして向こうにいるのは、異世界から来た人だ。角から見ると、恐らく彼は牛族だ。ムズカ族の人々に崇められた彼は、恐らく神様扱いだ、とロッコが思った。
けれど、しばらくすると、ロッコが気づいた。
なぜその牛族の男が異世界から来た人と知ったか・・。
見た目が違うからか、あるいは、やはり彼は異世界から来た人々の一人か、ロッコは彼を見て、その周囲を見ている。
牛の分際で・・。
彼はその男を見つめている。彼の周囲には数人の女性がいた。恐らく彼女たちはその男の世話をしているのだろう、とロッコが思った。
「アサルカは明日攻める!」
一人の男が言うと、彼らは大きな声で叫んだ。数人の男らが踊り出すと、その牛族の男も立ち上がって大きな声で吠えた。そして彼が腕を上に上げて、自慢の筋肉を見せた。すると、その集まりにいる男らも同じことをした。女性たちは笑みを見せながらそれらの男らと一緒に踊った。
ロッコはずっと彼らの動きを見つめている。気配を消した彼の存在に気づく人がいなかった。彼らは夜遅くまで笑って踊っていた。
深夜になると、彼らは踊り疲れて眠った。あの牛族の男も気に入った女性と小屋の中に入った。すべてが静まりに帰った時、ロッコは木の上から降りた。そして彼は素早く建物の中に入って、その中にいた人々を殺した。音もなく、彼はまた次々とその集落の男らを殺した。最後に、その牛族の男の首も刎ねた。そして彼の寝る相手の女性も、殺した。
これで牛族がこの世界から消えた。
けれども、次の瞬間、ロッコが瞬いた。
なぜ彼が知っている。
目の前に、もう息が消えたこの男が、この世界で、たった一人の牛族というのか?けれども、どう考えても、彼はやはり分からない。
諦めたロッコはその首を持って、外へ出て行った。そしてこの集落の長の首もまとめて、その集落の武器をたき火に入れた。これでしばらくアサルカ族が生き延びることができるはずだ、と彼がその二つの首を持って、アサルカの集落に戻った。
一方、その夜、エギヤが一睡もできなかった。再び途轍もない不安に襲われて、エギヤが祈り始めた。女性らからエギヤの様子を聞いた長が立ち上がって、エギヤの前に行った。
「あの男が神だと言ったのはエギヤだ」
長がエギヤの前に座って、占いを見つめている。エギヤは彼を無視して、祈り続けている。
「神だから試した。彼がそれができるなら、神だと認めよ」
「彼は戻ってくる」
エギヤは並べた石を見て、ホッとした。
「しかし神を試したあなたは、ただで済むはずがない」
「俺がアサルカの長だ」
「彼はアサルカの神だ」
エギヤが鋭い声で即答した。
「誰かが言った。彼は野蛮人の身なりで来た。あの身なりがエギヤが付けた」
「その通りだ」
エギヤがうなずいた。
「彼はムズカ族の回し者だという人もいる」
「そんなことはない」
エギヤがまたたき火の中に薪を投げた。
「あの男は、狩りの神、エサルタ。慈悲深いエサルタは人々に食べ物を恵んでいる。あの男のように・・」
「たまたま彼が狩りができただけだ」
「たまたまで言えるのか?!」
エギヤが怒り出した。
「鹿、羊、ヤギ、熊、猪、ウサギ、ほぼ毎日、彼が狩ってきた。しかも一つではなく、いつも皆の分も一人で狩ってきた。長は数日間かけて、トカゲや鳥しか捕れなかったでしょう?」
エギヤがいうと、長が口を尖らせて、何も言わなかった。エギヤの言う通りだ。彼が来てから、彼らが毎日満足に食べることができた。
ずっと木の実ばかり食べたこの数日間は何だったのか、と長がため息ついた。
彼をムズカ族の元へ送るべきではなかった。けれど、彼は男達の不安を理解している。自分も、不安を感じた。
ロッコが権力に欲しがってしまったら、彼の立場が無くなってしまう。
「彼は長の座を狙っている」
「彼は神様だ」
エギヤは悲しそうに長を見つめている。
「神はすでに偉い。彼は人の権力など、望んでいないはずだ」
「それが信じられるか?!」
長が怒り出して、近くの石を投げた。けれど、その石は、占いで使った石だった。エギヤが立ち上がって、その石の所へ行った。
「長は死ぬ」
「何?!」
「この石が、そう言った」
エギヤが言うと、長が立ち上がって、石が飛ばされたへ向かった。そこに石が割れた。
「ばかばかしい!」
長が大きな声で怒った。
「お前は俺を呪ったのか?!」
「長は自分の運命を自分で決めた」
エギヤが涼しい顔で言った。けれど、その答えは長の神経を触ったのか、彼が怒りを満ちた様子で、エギヤを殴った。
魔女を殴った。
その光景を見た周りの者がざわめいた。祟られるに違いない。
「エギヤは長である俺を呪った。連れていけ!」
長がそう命じると、数人の男が顔を見合わせてから、地面に転がっているエギヤを引っ張り出して、集落の中心に向かった。顔から血を出したエギヤを見た女性達が思わず悲鳴をあげた。長の妻でさえ走って、彼女に近づこうとしたけれど、周りの人々に止められた。
エギヤは長を呪った、と。
誰もが耳を疑った。そして人々がエギヤを無言で見つめている。長は自分の玉座に座って、ため息ついた。
死ぬなんて信じられない、と彼が近くに縛られているエギヤを見ている。
「彼が戻ってくるまで、そこにいろ!」
長が怒りながらエギヤを見ている。数人の女性らが恐る恐ると長に近づいて水を差し出すと、長が手荒にそれを奪って、エギヤに投げた。びしょ濡れになった彼女が何も言わず、ただ目を閉じて、祈った。
夜遅くまでになっても、ロッコが来なかった。長が待ち疲れたか、そのまま自分の家に入った。一人、また一人と、人々が複雑な目でエギヤと長を見て、離れて行った。エギヤがそのまま崩れて、地面に倒れ込んだ。何人かの男らが彼女を座らせようとしたけれど、彼女がもうそこまで体力がない。高齢である彼女にとって、この仕打ちがやはり体に響く。
「エギヤ、本当に長を呪ったのか?」
一人の男が小さな声で聞いた。彼はエギヤを知っている。彼女は毎日この集落のために祈りを捧げている人だ、と。
「いいえ」
エギヤが小さな声で答えた。
「長は、自分の運命を、自分で選んだ。占い石を、投げ捨てた。・・割れた」
エギヤが言うと、彼らが瞬いた。魔女が占っている間に、決して触れてはいけない、という掟がある。なぜなら、最初に決まった運命がまた違ってくるからだ、と信じられるからだ。
最初の運命では、すべて良い結果だった。ロッコが無事帰って来て、ムズカ族の討伐も成功した。けれど、ロッコはそのことで、長に文句を言うでしょう、とエギヤが思った。
しかし、占いの途中で、長が投げた石が割れた。その石は、長を示した石だった。
二つに割れた。
長は、首を、失うでしょう。エギヤが目を閉じて、また祈った。
「エギヤ、ロッコは、一体何者だ?」
一人の男がまた聞いた。彼はなんとなく不安を感じた。
「アサルカの神、・・狩りの神、エサルタ神だ」
エギヤは祈りをやめて、目を開いた。彼女の口から出た答えを聞いた人々が、息を呑んで、ざわめいた。魔女である彼女が嘘つかない。彼女の言うことは真実だ。ということは、長が神様と喧嘩を売った。これは並々ならぬことだ。
けれど、もうここまでことになると、どうしようもなかった。誰かがロッコの悪口を長に言ったか、彼らがまたざわめいた。そしてその一人がエギヤの両手を縛る縄を解いて、近くにある木の下に彼女を座らせた。女性達が布を持って、エギヤの体を包んだ。寒くないように、と。
エギヤはまた目を閉じて、祈った。自分が死んでも良い。けれども、アサルカの神はこの集落に怒りを落とさないで欲しい、と彼女が切に願った。
自分の夫と息子が守った集落だ。そして、彼女が毎日祈りを捧げている集落でもある。だから、エギヤはずっと祈った。
彼女が息を引き取ったまで・・。
人々はエギヤが息していないことを気づいたのが朝方だった。パニックになった人々がエギヤの周囲に集まって、長を呼んだ。
不吉の予感だ、と彼らが言った。長は眠い顔をしながら、自分の家から出て、もう冷たくなったエギヤを見下ろした。
「死んだか」
彼がため息ついた。
魔女が死ぬと、呪いが解けた。けれど、人々がやはり何かに恐れている。彼らが後ろに下がった
「エギヤがここにいるのか」
突然ロッコの声が聞こえた。人々は雷が突然落ちて来たかと、驚いた表情で振り向いた。そして彼らは段々と後ろに下がった。
「エギヤ?」
ロッコが異変に気づいた。長も後ろに下がった。ロッコがエギヤの前に行って、エギヤを触れた。
息がない。
そして、彼女の頭から血痕があった。けれど、もう黒くなった。そしてエギヤの手には、縄の痕があった。
「何があった?」
ロッコがエギヤの近くで泣いた女性に聞いた。その声はとても穏やかな声だった。けれど、恐ろしい。
「エギヤは、・・占って・・」
彼女が震えながらロッコを見ている。
「エギヤは、あなたを占った。けど、長は占いを邪魔した」
一人の年老いた男が言った。
「村長が石を投げた」
「石?」
ロッコが首を傾げた。どういうことか理解できない。
「石が割れた」
他の女性が言った。けれど、それだけだと、ロッコが分からない。
「俺に、分かりやすく状況を教えてくれ」
ロッコが立ち上がって、周囲を見ている。彼の手には袋があった。
「長がエギヤを殴った!」
一人の子どもが大きな声で言った。
「そうか」
ロッコがうなずいた。ようやく何が起きたか、理解できた。
「エギヤは祈った。皆を守れるように・・」
「だが、誰もエギヤを守らなかった」
ロッコが鋭い目で後ろに下がった長を見ている。ロッコは手にした袋を投げた。その袋から二つの首が出て来た。
あの牛族の男とムズカ族の長の首だ。
「他の首は向こうに置いた」
ロッコが言った。
「あの角の男は、ムズカの神なのか」
「さぁ、な」
ロッコが彼を見ている。そして彼は腰に付けた短剣をとって、抜いた。
黒い短剣から恐ろしいオーラが出て来た。長も震えて、また後ろへ下がった。
「エギヤの望みを叶える」
ロッコが言うと人々が恐怖を感じて、震えながら跪いた。
狩りの神の怒りに触れてしまう・・。
「俺は、俺は殺していない!エギヤは勝手に死んだ」
「・・・」
ロッコは無言で前に進んだ。長は槍を拾って、構えようとした瞬間、彼の首が飛んだ。
とても早かった。
人々が瞬いた瞬間に起きた出来事だった。そして彼らは一斉に平伏した。
あの早さでは、逃げても無駄だ、と彼らは理解している。あれは人の動きではない。やはりあの男は神だった。アサルカの神、エサルタ神だ。
ロッコが周囲を見て、短剣に付いた血を振り払って、鞘に収めた。そして彼は無言でエギヤの体を抱きかかえて、小屋に連れて帰った。
人々は彼が見えなくなってからやっと動いて、周囲を見ている。けれども、彼の気配がない。一人、また一人、彼らはエギヤの小屋に行った。その小屋の中にエギヤが眠るように暖かい毛皮に包まれている姿があった。彼女の夫の槍と息子の首飾りが彼女の手にあった。そしてエギヤの足下に、とても太った雌の鹿があった。
エギヤの好物である雌の鹿だ。
けれど、ロッコの姿はどこにもいなかった。彼はその集落から姿を消した。