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暇潰市 次話街 おむにバス  作者: 誘唄
かくれんぼ【夏のホラー2021】
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「かくれんぼ」

【夏のホラー2021】の【かくれんぼ】という題材で書いています。

それ系の言葉を使っていればOKかなぁ、という緩めの基準なので、若干テーマとはズレているかもしれません。



本項のタグ:「夏のホラー2021」「かくれんぼ」

「そもそもかくれんぼってなんだっけ?」「インデントなしは仕様です」

かくれんぼについていくつか短編を上げたが、かくれんぼ自体に関して触れていなかった。

そのため、かくれんぼというものに関して記載しておこうと思う。

かくれんぼというものを知らない諸氏は以下を参考にしていただきたい。





かくれんぼというゲームの遊び方。


ゲームを行う際には取り決めを守ってください。


ゲーム開始前の取り決めについて。


1:必ず開始前に参加者の人数と名前を確認すること。


2:隠れる範囲を決めておくこと。


3:終了時間を決めておくこと。


4:非常時に備えて中断する合言葉を決めておくこと。


5:鬼役を一人だけ決めると宣言して参加者から一人を選ぶこと。(選出方法は自由)


6:鬼役が移動できる範囲を決めておくこと。


7:鬼役は隠れている参加者を探し、それ以外の参加者は鬼役に見つからないようにすること。


8:参加者全員が発見された場合は鬼役が勝ちを宣言すること。


9:中断された場合を含め全員が発見されなかった場合は参加者の名前が呼ばれる前にゲームをやり直すこと。


10:ゲームのやり直しをする際は極力同じ場所か近い場所にすること。


11:ゲームのやり直しをする際は絶対に参加者の人数と名前は確認してはいけない。




ゲーム中の鬼役の取り決めについて。


1:開始時には目を瞑るなどして参加者が隠れる様子を見ないようにすること。


2:参加者を発見した場合は指差して名前を呼び見つけたと宣言すること。


3:参加者以外の名前を呼ばないこと。


4:鬼役が参加者以外を見つけた場合は即座に合言葉を使用すること。


5:既に発見した参加者を再度発見した場合は発見済みの参加者を指差して名前を呼ぶこと。


6:全ての参加者を発見した場合は鬼役が勝ちを宣言すること。




ゲーム中の参加者の取り決めについて。


1:ゲーム中は参加者以外を含めて名前を呼ばないこと。


2:参加者が参加者および鬼役以外に名前を呼ばれた場合は聞こえないふりをすること。


3:鬼役に発見された参加者は隠れるのをやめて鬼役の移動可能範囲内に座りゲームの終了を待つこと。


4:鬼役に見つかった参加者が隠れているのを見つけた場合は即座に鬼役に姿を見せて発見されること。




ゲーム終了後の取り決めについて。


1:参加者および鬼役に参加者した人数や名前が一致しているか確認すること。


2:隠れているものが他にいないか確認しないこと。


3:隠れているものを見つけてしまった場合はそれについて一切触れずにその場を離れること。





以上がかくれんぼというゲームのおおまかな取り決めである。



なお、ゲーム名称や取り決めは地域や世代などにより異なる部分が多い。


ルール的な違いであれば鬼役と参加者が多対多、多対一のケースが散見される。また発見時に投擲や狙撃を行い的中した場合のみ発見とするものもある。


名称もルールに合わせて変えられていることが多く、ハンティング、雪合戦、サバゲーなど多岐にわたる。



子供の娯楽として変節したものであり、しかしその本質が残っているために似た結果が起こることも珍しくない。







以下に本来のかくれんぼについて記す。




かくれんぼという儀式について。


神隠しを人為的に起こすための呪法であり、対象者を別物へ取り替える儀式である。




儀式を行うために。


1:儀式の結果による対象者の人格や行動に起こる差異は必ずしも理想通りとならない場合があると留意すること。また身体生命に差異が発生する可能性があることも留意すること。


2:参加者は呪詛返しの危険を留意すること。


3:対象者は一人だけにすること。なお対象者の参加意思は必要ないが、儀式が終わるまで儀式場を離れないことが望ましい。


4:参加者は複数人であること。


5:対象者以外の参加者は対象者が誰であるのか認識を共有しておくこと。


6:儀式の開始から終了までの時間を計っておくこと。


7:参加者が順番に鬼役を行い参加者全員が一度ずつ鬼役を行うこと。また対象者の鬼役を最後に行うこと。


8:儀式中は決して対象者の行動や言動に反応しないこと。対象者から暴力行為などを受けた場合でも何があったか認識できないように振る舞うこと。


9:鬼役は儀式が始まったら対象者がいない方向を指差して名前を呼び発見を宣言すること。


10:参加者たちは自ら鬼役に見つかるよう振る舞うこと。また対象者が既に発見されているものとして振る舞うこと。


11:対象者を鬼役とする際は対象者本人には鬼役をさせず、鬼役がいるように振る舞うこと。


12:最後の儀式では参加者は自ら鬼役に捕まること。


13:全員が捕まると儀式は終了したら即座にその場を離れ、少なくとも儀式に費やした時間と同じ時間を参加者とは関わらずに過ごすこと。


14:儀式終了後は儀式を行ったことについて一切触れないこと。万一問われた場合は知らぬ存ぜぬで通すこと。


15:同じ対象者に再度儀式を行う場合は必ず別の対象者で儀式を済ませた後に行うこと。





本来ならば集落規模で行われる儀式であり、数日間にわたり行われた。


集団の単位が縮小化したことにより家族単位、同世帯単位へと変化したと思われる。


それに伴い儀式が変節していく中で子供の遊びという派生が生まれ、集団認知が置き換えられたと思われる。





そもそもかくれんぼってどんなんだっけ?

と捻り出した結果、儀式としてのかくれんぼが遊びとしてのかくれんぼへと取り替えられた、という呪法の終焉みたいなネタになった。


ちなみにみなさんは、かくれんぼをしたことはありますか? 

鬼役がどこを指差してあなたを呼んだか覚えていますか?



……あなたは、本当にあなたですか?





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