障りサイコセラピー
降り落ちる
雨の中に
自分が居るのだから
何で雨が降るか
なんて
既に関係ないのさ
好き嫌いの感情は
必要が無い
傘を持って歩く
他人を見ながら
傘を買いに行くしかない
世界を全て
否定して
一生を終えるのなら
ただの笑い者だ
戦えない者の話は
いつだって
面白さの無い
笑い話だ
国道沿い歩けば
脇に溜まった水溜りを
吹き飛ばしながら
トラックが走っていた
歩道まで来る
あの飛沫を
怖がって怖がって
歩けない者が
右往左往しながら
間違えていないと
叫んでいる
流れ流れる
雲の色に
人間が文句を言う
何で雲はその色か
なんて
既に関係ないのさ
正義と悪の感情は
必要が無い
大きな声を出す
他人を見ながら
別の動物だと思うしかない
世界を全て
肯定して
一生を終えるのなら
ただの馬鹿者だ
戦わない者の話は
いつだって
爆笑してしまう
笑い話だ
屋根を伝い流れ
脇に溜まった水溜りを
覗き込んでいる
ずぶ濡れの猫がいた
音に驚き逃げる
あの習性は
怖がって怖がって
怯える者が
右往左往しながら
歩き回るような
姿では無い
戦って戦って
傷つけ合えない者達の
作り出す世界は
一色に染まる
多様性は皆無だ
それを
繰り返しながら繋いで来た
笑い話だ
新しい物に飛びつく
その習性だけが
唯一の救いのようだった
国道沿い歩けば
脇に溜まった水溜りを
吹き飛ばしながら
トラックが走っていた
歩道まで来る
あの飛沫を
怖がって怖がって
歩けない者が
右往左往しながら
間違えていないと
叫んでいる
優しさだけの世界は
存在しない
作り出せない
必ず誰かが
出し抜いて歩く
あの姿を
怖がって怖がって
歩けない者が
右往左往しながら
間違えていないと
叫んでいる