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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約7年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

暁―アカツキ―

作者:三点
 ごく普通に日常生活を送っていた一人の少年、渡良瀬錬磨は、ある日彼がほぼ無意識的に用いた特異な才能を桜ノ宮星羅と名乗る女性に目撃された事でその『可能性』を買われ、その晩、世界屈指のエリート育成機関である国立宵ノ宮学園の新たな生徒の一人として迎え入れられ、物語は幕を開ける。
 学園の生徒の一人として新たな生活を送り始めた彼は、そこで様々な人物達と出会い、時に馴れ合い、時に対峙し合い、そのうえで徐々に互いの関係を深めていき、度々繰り広げられる、場合によっては無意味とも取れる『己の能力』を用いたその争いは、或いは自身の安いプライドを貫き通す為に利用され、また或いは、逆にそのプライドを捨て、大切な者を守る為に利用され、また或いは……、
 幾度の困難を乗り越え、彼らは卒業試験を迎え、彼らが入学した、その『真の目的』が明かされる。
 それは卒業資格を賭けたこの日、学園代表兼最高管理員である桜ノ宮星羅に対してそれぞれの実力を示すというものだった。その最中で彼を含む数名の生徒達以外は全員が全員共彼女によって次々と倒され、それは文字通り、彼女と対峙した者達は皆、彼女の能力によって砂と化し、本当の意味で『立つ事自体不可能』な状態となり、それを目の当たりにした彼らにも彼女の牙は向けられ、彼を庇いつつ彼女と対峙した仲間達ですらも一人残らず朽ち果てていき、その場にたった一人取り残された彼は、極限の絶望と共にその『真価』を開花させる。それはこれまでに彼自身が築き上げてきた仲間達との絆や自分達がぶつかり合った事で傷つき、傷つけあってきた事で経験した痛みや後悔、そして何より、彼がこの学園生活の中である日を境に彼女に対していだいた好意。それらの感情が積み重なり、その強い想いが彼の決意となり、彼はその能力を用いる事でこの無意味な能力や争いを永遠に封じる事が出来ると確信したが、しかしそれと同時に彼自身も彼女達と共に二度と目覚める事が出来なくなってしまうという躊躇いをもったが、それでも彼はその弱さを振り払い、能力を発動した。
 彼にはもう仲間はいない。
 だがそれでも、これまで互いに支え合ってきた仲間達や彼の支えであり続けた星羅の想いは、彼の中で今でも生き続けていた。そんな感謝の思いを込め、彼はこの学園を卒業した。
 自らが本当に求めていた、その『大切なもの』を手にした、
 その《アカツキ》として……。
プロローグ
2018/03/30 12:00
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