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転生ものっぽく序章  作者: たぶ
1/1

続きあるかも

にゃー

「おや、いらっしゃい」

その言葉で私は覚醒する。


暗い部屋で突然テレビに電源をいれたような、突然起きたその景色の変化に視界がぼやける。

見覚えのない顔、見覚えのない部屋。私はなぜか椅子に座っていた。

ぼやけた目で周囲を確認する。

ドシリ、と音がしそうな程に重厚で立派な木彫の机。

その四方は壁を隠すかのようにして、隙間なく本棚が設置されていた。

(ここは・・・書斎・・・?)

その様子に、おそらくは書斎と呼ぶべき場所であると私は判断する。

・・・若干その判断に自信が無いのは、その類の部屋を知識でしか知らないからだ。

この部屋の、そしてこの立派な机の主であろう、机の向こう側に座っている人物。

見覚えのない顔の...老年に見えるその男は、心底歓迎しているといった明るい声色で私を迎えた。

やっと来てくれた。と言わんばかりの様子の男に、私は困惑する。

見覚えはない。心当たりもない。しかし、何故か私はこの部屋へと迎え入れられている。

そう思考し、迎え入れられた、という表現に何故か違和感をおぼえる。

はっと閃いたように再度部屋の四方を見渡すと、勿論そこには本棚があるのだが、逆に本来あるべき物が見当たらない。

(ドアがない・・?)

ここにたどり着くまでの記憶は全く無い私は、その戸惑いのせいで言葉を返せずにいた。


混乱している様子を特に気にする風もなく見ていた男は、むしろ何かに納得するように言葉を続けた。

「ここに来るというのは本来、相応の資格と覚悟が必要なんじゃがの...なるほど」

歓迎から一転、独り言のように呟く老人を前に、私はやっと言葉をひねり出す。

「すいません、変な事をお伺いしますが、その、ここは一体・・?」




にゃにゃーん

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