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新たな出会いは唐突に……

作者: みつ

「……あれ?橘?」


 俺は、駅の待合室にちょこんと座るクラスメートに出くわした。


「え……?今井君?」

「こんな所で会うなんて珍しいな」

「いつもは2本早い電車に乗っているのよ。今日は寝坊しちゃって……」


 そう言って、橘は頬を赤らめた。


「まじか!?そんなに早く学校行ってたのかよ!知らなかった……」

「そうでしょうね。2年の二学期で初めて会うんだもの」

「だな。……あれ?その小説……」


 彼女が手にしている本に目線を落とす。


「それって最近芥川賞取ったやつだよな!?面白いよな、それ!!」

「え……?」


 橘は大きく目を見開き、俺の顔をまじまじと凝視した。


「今井君もこういうの読むのね。意外だったわ」

「ああ。……って、なんかさりげに酷い事言われてるよな、俺」

「ふふっ」

「ははっ」



 それから俺たちは、友人として今でも傍にいる。

 ちなみに彼女は、2本電車を遅らせるようになった。




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― 新着の感想 ―
[一言] 作品を読んで、感想を読ませて頂きました。感想を読んだことで作品の制作した背景がわかりました。字数制限のある作品だったということを知り、なるほどと理解出来ました。 たしかに最後の文章があるこ…
[一言] 青春って感じが出ててとても良かったです!(*^^*) こんな青春したかった!(笑)
[一言] いいですねぇ。ほのぼのとさせられました。 一期一会は大切にしていきたいですね。
2015/08/31 21:19 退会済み
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