番外編 天満カンナの悪ふざけPart6
みなさんこんにちは、今回もやってきました『天満カンナの悪ふざけ』! その進行役を務めており、もう少し本編での出番が欲しい天満カンナです!
さあ話がやっと動き出し、今までよりは前向きな終わり方をした6話目でした。再会を果たした切島一家にどんな結末が訪れるのか気になるところですが、その前にゲストと歓談をして一息つきましょう。それではゲストのお二方どうぞこちらへ!
「先代の代永氏族の族長をしておった朱美じゃ」
「先代のウワバミをしとった来栖護通だ」
今回のゲストはご高齢なだけでなく偉大な成果を残された方々ですね~そんなひとたちとお話させていただけるなんて本当に光栄です。
「ほう、軟弱そうな見かけとは違ってなかなかしっかりした娘じゃな?」
ありがとうございます朱美さん♪ 厳しいお勤めを終えられた今も若々しい、と言うよりも幼いお姿で羨ましい限りです。
朱美さんがもったいぶらず積極的にインタビューに応じてくれる一方で来栖くんのおじいさんは…孫と同じくふてぶてしい態度でお茶を飲んでいますね。
「おい小娘、茶のおかわりを汲んでこい」
傍若無人で愛想の欠片もない所もそっくりですね~(怒) こんな偏屈なおじいさんに育てられたんじゃ、来栖くんがあんな風になるのも無理はないですよね~
「茶がぬるいぞ、もっと熱いお湯で沸かしてこい!」
注文が多いじいさんですね~(怒) 歳をとると我儘になるって言いますけど、こんな風にはなりたくないですね~
「ぶつぶつうるさいぞ小娘、言いたいことがあるなら面と向かって言ってみろ!」
えーっとそれじゃあ最初の質問、先代のウワバミさんの頭はツルツルに禿げてますけど毛根の減少が始まったのはいつ頃ですか~(棒)
「やかましいわ小娘、誰がハゲジジイじゃ!」
「目に見えて髪が薄くなりだしたのは40を迎える頃だったかのう、今ウワバミをしておる孫が生まれるくらいにはもう今と変わらんかったな」
「余計なことを教えるでない朱美、そんなことを言ったらこの小娘がますますつけあげるに決まっておろう!」
へ~40歳ですか~正確なお歳は分からないですけど、その後急速に禿げていったんですね~孫の来栖くんにも気をつけるように言っておいた方がいいんじゃないんですか~(笑)
「黙れ小娘。こんな無礼な娘と話すのは不愉快だ、ワシはもう帰るぞ!」
「まあ待て。お主と会うのは久々じゃ、この後一緒に茶でも飲みにいかんか?」
「…お前がそんなナリをしてるんじゃ酒の席は設けられんからな。ちと味気ないが再会を祝して付き合ってやる」
え~別に帰っていただいてもよかったのに。でも先代のウワバミさんが朱美さんと一緒にいても、孤独なおじいさんの相手をしてあげている可愛い孫にして見えませんよ?
「昔は二人並んだらお似合いの美男美女じゃったのになぁ、歳は取りたくないわい」
「同感じゃ、わしも出来るなら歳は食いたくないのう……」
朱美さーん、あなたがそれを言っても説得力ないですよ~(汗) でも先代のウワバミさんが若い頃格好良かったなんて本当ですか?
「もちろんじゃ、ワシが道を歩けば大勢の娘がワシの堂々とした姿に見惚れたもんじゃ」
「威勢がいい所に惚れた女もおったろうが、それ以上にお主の殺気立った雰囲気に怯える者の方が多かったと思うがのう?」
「う、うるさい、ワシの漂わせる風格に軽々しく近づけんかっただけじゃ!」
なんだか聞けば聞くほど来栖くんにそっくり、いえ来栖くんがおじいさんにそっくりですね~しかも似なくいてもいいような所ばっかり似ている。
「そうじゃのう、来栖の男は代々朴訥として血気盛んな連中じゃからな」
うわ~つまり昔から来栖くんの家はおっかない人ばかりだったんですね~(汗) そんな一族さっさと滅んじゃえばいいのに。
「小娘、今のは聞き捨てならんぞ。お前がそうやってのうのうと暮らせているのは誰のおかげと思っているんじゃ?」
「おちつけ護通、自分の孫のような娘相手にムキになってどうする?」
「むう…確かにこんなひよっこの言うことをいちいち真に受けるのは大人気ないか」
そうですよ~あんまりイライラすると血圧上がって脳梗塞とかになっちゃいますよ~(笑)
「お前がそうやって調子に乗らなければすむ話じゃ! 全く近頃の若いモンは……」
「お主も老けたな護通、それではまるっきり現代の風潮を嘆いて昔を懐かしむだけの独居老人じゃぞ?」
「そんなことはない、ワシは生涯現役じゃ!」
そういうところからもう歳を気にしてるって証拠だよね~さあそろそろ時間も迫ってきたことですし、終了の準備を始めましょう。
「待て小娘、これではワシがただの頑固ジジイと思われたままではないか?!」
は~いおじいちゃんは静かにしてましょうね~(棒) それではみなさん次回もお楽しみに、し~ゆ~あげ~ん♪