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番外編 天満カンナの悪ふざけPart5

 さあ、『天満カンナの悪ふざけ』の時間がやってまいりました!


 この間久々にちゃんとわたしの出番がありましたね。この調子でどんどんわたしを主要キャストとしてクローズアップしてもらいたいものですね。


 個人的にはわたしと雪人を中心にしたエピソードを1,2回は用意してもらいたいものです。そうすれば今回雪人が登場した甲斐もあるという訳で……


「カンナちゃん、そろそろゲストのわたしたちの紹介してくれないかな?」


 すみません、久々に本編でわたしの出番があったこととわたしの恋人の雪人が満を持して初登場したことに興奮してしまい話が脇道に逸れてしまいましたが、気を取り直して今回のゲストに自己紹介をお願いしましょう!


「切島丹です、よろしくお願いします」


「来栖託人です。しかしこんな短い間隔で2回目の出演をしていいのかよ?」


 仕方ないでしょ、話が進まないせいで登場人物も増えないんだから。それに現状ではあなたたちを軸に物語が展開しているんだから、主役らしく堂々としてなさいよ。


「こういうおまけコーナーって本編で出番のない端役が憂さ晴らしをする場所だろう、主役を張っているキャラクターが出てくる場じゃねぇよなぁ?」


 ふん、そう言っている割には来栖くんだって前回、前々回と大して出番なかったじゃない。あまり登場人物の出ていない今のうちは丹の相手役でちょっと扱いが大きいかもしれないけれど、登場人物が出揃ってくればあなたみたいなチンピラはリストラ対象になるでしょうよ(怒)


「相変わらず扱き下ろしてくれるな、俺あんたに恨まれるようなことしたか?」


「カンナちゃん、あんまり来栖くんをいじめないであげて。うちのお父さんに殴られたり、安倍さんに嫌味を言われたりして結構酷い目に遭ってるんだから」


 話の中で来栖くんのモノをしゃぶらされたのに丹は優しいね~あんなモノを舐めさせられたのはトラウマになっちゃうよね~


「誤解を招くような言い方はよせっ、切島は流血している俺の腕を舐めただけだろう!」


 丹に奉仕してもらってイきそうだったくせに何を今更(笑)


「いくって来栖くん、どこに行くつもりだったの?」


 やっぱり丹はウブだね~丹、イくってのはどこかに移動するんじゃなくて快感で絶頂に……


「切島、天満のいうことを真に受けるな。妄想癖がうつるぞ」


「分かった、でもどうして来栖くん顔を赤くしているの?」


「…気のせいだ。それよりも天満、早くインタビューを始めてくれ」


 丹が舌で奉仕したことを丹と来栖くんがどう思ったのか確かめるのもインタビューのひとつなんだけど(笑) ほら、丹の舌で達したって白状しなさいよ?


「達したって何が?」


 丹それはね~来栖くんの生理的な快感が……


「だから切島、天満の言うことにいちいち反応するな! 天満もシモネタから離れてもう少し真面目な話題を訊いてこい。切島がウツセミに転化してしまったこととか、ウワバミの役割をなんとなく引き継いだことに葛藤している俺の心情とか色々あるだろう?」


 そーゆーのは本編で掘り下げていく話題でしょう~ここはセルフパロディの番外編だよ、だったら本編では触れないような話題を扱うべきじゃない? 例えば丹の舌の感触を何回来栖くんが夜のオカズに使ったとか(笑)


「おかず? 来栖くん、晩御飯のおかずも買えないくらい貧乏しているの?」


「違う、夜のオカズってのはそういう意味じゃ……」


 ふーん、それじゃあどーゆー意味なのかなぁ? 丹とわたしに分かるように説明してよ(笑)


「いい加減にしろ、この妄想癖のある色情狂が。サカるならてめぇの彼氏と一緒にしてろ!」


 うわ~女の子に向かってなんて下品なことを言うの~? 丹、やっぱりこんな野蛮人と一緒にいるのは絶対よくないよ~


「来栖くん、今のはちょっと言い過ぎだよ。カンナちゃんに謝ってあげて」


「切島まで一緒になって…むしろ被害者は俺の方だぜ?」


 プラトニックな交際を続けているわたしと雪人の仲を貶しただけじゃなくて、自分は何も悪いことをしていないと開き直るなんてサイテー(泣)


「泣かないでカンナちゃん…来栖くん、これ以上カンナちゃんの悪口言ったら許さないよ?」


「なんで天満にいじられていた俺が悪者にならなきゃいけないんだ…すまん俺が言い過ぎた、あんたと彼氏は清く正しい交際を続けているのに言いがかりを付けたことを許してくれ」


 なんか投げ遣りな感じだけど、まぁいいわ。どうせあなたみたいな粗野な奴にわたしと雪人の間で育んでいる純愛が理解できるはずがないもの。


「何が純愛だよ…一方的に偏愛を注がれて彼氏も災難だな」


 何か言ったかしら来栖くん、丹が舌で奉仕した時に来栖くんがどんな目で丹を見ていたのかを赤裸々に話してもらってもいいのよ?


「それは勘弁してくれ…天満、俺はあんたとあんたの恋人の純愛に嫉妬しただけだ」


「カンナちゃんたちの仲が羨ましいからって泣きそうにならなくてもいいじゃない、来栖くんにもきっといい出会いがあるよ」


「…ありがとう切島、あんた本当にいい奴だな」


 おーっと丹に指一本触れたらゴリ田先生に連絡するわよ。あなた嫌がる丹を無理やり連れ回した挙句不良同士の抗争に巻き込んだそうじゃない、今度何かあれば冗談抜きで退学になるかもよ?


「いや、あれは……」


「カンナちゃん何の話をしているの、来栖くんにそんなことされた覚えはないよ?」


 あーっと、そろそろ終了の時間になってしまいました(汗) 人間から吸血鬼になってしまった丹の動向や、与えられた役割に疑問を持ち始めた来栖くんの心の変化に注目して次回を期待しましょう。それではみなさま、しーゆーあげーん♪


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