第四話 クラスからの孤立
[ただいま。」
「お帰りお兄ちゃん。」
リビングのソファーに座ってゲームをしているのは俺の妹、峯野 葵。学校ではクラスのマドンナで男子から毎日の様に告白されている。何で俺は女子とは付き合えないのだろうか……告白される妹が羨ましい……
「お兄ちゃんなんかニアニアしてて気持ち悪いんだけど何かいい事でも会った?」
「まぁ女友達が出来ただけだ。」
「……えっ!?……女気のないお兄ちゃんが……」
「まぁそうなるよな。……昨日、ナンパから助けた女の子がうちの転校生だったんだよ転校生の顔を見て驚いたよ。でも浅井さんと話してみて趣味も合ってクールだけど根は優しくてとても良い人だったよ。」
「ナンパから助けた女の子が居るて昨日言ってたね。まさかその女の子がうちの高校に転校して来たんだ。……そりゃあ驚くわ。」
「俺の身体の事も理解してくれてさ今まで女の子に逆転病の事あまり理解されなかったからさ……何か嬉しんだよな……葵御飯食べたか?」
「まだだよ。……もうお腹ペコペコだよ。」
「……今作るから待ってろ。」
俺は冷蔵庫を確認するあまり食材が無く俺は適当に野菜などを取って適当に野菜炒めを作る。もっと食材があれば色々作れるだろうけど……それから何品か作り終え俺はテーブルに作った料理を置いていく。
「……うーん……良い匂い。……いただきます。」
「いただきます。……ハァ……明日、女の子になる日か……嫌だなぁ……」
「お兄ちゃん女の子化した時は凄く可愛いよね。……私より美少女てなんか嫉妬しちゃうな。」
「まぁ女の子化の俺は可愛いけどさ……色々大変なんだぜ。胸はÈカップあるから次の日、肩は凝るし髪はロングヘァーだから邪魔だし……ハァ……」
「胸が大きくなるのはしょうがないよ。私だってFカップだから肩は凝るし男子からの視線はいやらしい目で見てくるし……ハァ……」
「わかるわその気持ち……男の視線が胸に目が行ってるのわかりやすいよな。」
(胸が大きいのは男子のロマンだからなぁ……だけど同性からの視線は正直キモいと思う。)
巨乳あるあるを言いながら俺は晩御飯を食べ終え俺は自室に戻り部屋着とパンツを持って自室を後にするのだった。
「……ふう……温まるわ……」
髪と身体を洗い終え俺は風呂に入る。今日の疲れが抜けていく感じがするそれから温まるまで風呂に浸かるのだった。俺は風呂から上がりタオルで身体を拭いてパンツを履き部屋着に着替え髪をドライヤーで乾かす。
「よし乾いたな。」
俺は脱衣所を後にし自室に戻り今日出された課題をやり始める。
「……此処の問題難いだろ。」
途中難い問題があり何とか答えを導き出し次の問題を解いていくのだった。
「……終わった……ハァ……疲れた。」
課題を何とかやり終え俺は携帯を起動しサブスクを開き「ヤク転」の最新話を観る。
「……うおっ!……シャーシャやるじゃん……恥ずかしがってるシャーシャ可愛いな。」
今回の最新話では推しのシャーシャが凄く活躍した会だった。俺は今まで配信されている話を見返す何回も観ても飽きず主人公とシャーシャの百合展開が凄くてぇてぇ過ぎてヤバい。
「……もうこんな時間か……寝るか。……?……浅井さん空メッセ―ジ来てる。」
「(浅井) 今日はありがとう。」
「(峯野) 浅井さん今日はありがとう。浅井さんと話せて楽しかった。」
「(浅井) うん。私も峯野君と話せて楽しかった。……私そろそろ寝るね。また明日、教室で。」
「(峯野) うん。また明日。」
メッセージアプリで少しだけやり取りした後、俺は部屋の電気を消して俺は眠りに入るのだった。
「……ふぁ……眠む……」
携帯のアラーム音で目が覚める。髪は伸び胸は膨らんで昨日着ていた部屋着はぶかぶかで違和感しかなかった。俺はベットから起きてぶかぶかの部屋着を脱ぎ手慣れた手つきでブラのホックを止め下着を履き女性用の制服に着替える。
「……スカート……スウスウする。……ある程度は慣れてるけどやっぱり慣れねぇ……」
制服に着替え終え俺は部屋を後にし洗面所の鏡を見ながら髪ブラシで髪を梳かす。
「……髪長いから寝癖直すのに時間かかる。……男の時は簡単に寝癖直せたのに……」
一晩で髪はロングヘァーまで伸び寝癖を直すのに時間がかかる男の時は簡単に寝癖を直せるが髪が長くなると結構時間がかかるのだ。それから髪を梳かし終え俺は洗面所を後にしリビングに向かう。
「おはよう母さん、父さん、葵。」
「おはよう。」
「おはようお兄ちゃん。」
「おはよう。朝食出来てるから早く食べちゃいなさい。」
「うん。」
席に着いて朝食を食べ始める。母さんが作った朝食はどれも美味しい。それから朝食を食べ終え俺はリビングを後にし洗面所で歯を磨き顔を洗い終え自室に戻り鞄を持って玄関に向かう。
「お兄ちゃん一緒に学校行こう。」
「おう。……行ってきます。」
「いってらっしゃい。気を付けて学校行くのよ。
「うん。」
俺達は玄関を後にし通学路を歩きながら学校へ向かう。
「なぁあの子可愛くないか?」
「だな。……後、二人共胸デカくね。」
「黒髪ロングの子……スゲェ俺の好みなんだけど。」
「隣の子も良いよな。」
「ねぇあの子可愛くない?」
「だね。……あの制服、蒼月学園の制服じゃん。……めちゃくちゃ可愛いんだけど。
「だね。……あぁ早く着てみたいななぁ。」
「来年受験だから……受験頑張ろう!」
「うん!」
「何か凄ぇ見られてるんだけど……」
「お兄ちゃん可愛いし胸も大きいですからね。……男の時よりモテてるじゃないですか。」
「……俺の恋愛対象は女性だ。……後、俺が女の子化でモテたくねぇよ……俺は男の時にモテたいんだ。」
「でも女の子化の時は凄いモテますよねお兄ちゃん。」
「そうか?……全然気にせてなかったわ。」
「鈍感ですか周りの声をちゃんと聞けばわかる事ですよ。」
「そっか。」
通り過ぎる人から可愛いなどと言われ俺は少し恥ずかしかったし注目されるのは嫌なのだ。それから学校に着き靴を履き替え葵と別れ俺は教室に向かう。
(……?……何かやけに教室が騒がしいな。)
「馨、何やらかしたんだよ。」
「……えっ?……何の事だ?」
「馨が浅井さんをしっこく誘って怪我させたって噂になってるぞ。」
「……はぁっ!?……俺何もしてないんだけど……昨日、浅井さんを助けたけどしつこく誘ったのは和田だぞ。」
「……やっぱりな馨がしつこく誘うわけないもんな。親友を疑って悪かった。」
「全然気にしてないからそんなに謝るなよ。」
教室中がざわついている。ある者は噂を鵜吞みする者、噂が本当か疑っている俺は確信する昨日しつこく誘っていた和田篤史が俺を犯人に仕立て上げたのだ。
(和田はクラスでカースト上位で周りからは信頼されている……クソ……はめれた。」
「峯野君て浅井さん嫌がってるのに誘って怪我させたそうじゃないか……君最低だね。」
「……っ!……和田がやったんだろ。それに浅井さんは怪我してない。俺が確認したからな。」
和田が俺の耳に近づける。
「……ざまぁ……もうお前の居場所はなぁ…………精々足掻いて見せろよ。……陰キャ君。」
和田はそれだけを言って自分の席に戻る。周りからは最低だの酷いだの言われて俺は教室を後にするのだった。
此処まで読んで下さりありがとうございます。今回はシリアス会です。もしかしたら早く解決するかもです。ブックマーク二件、総合評価14ポイント、評価ポイント10ポイント行っていて作者驚いています。これも皆様のお陰ですありがとうございます。