第三話 女友達
何事無く一限目の授業が終わり私はトイレに行きたくなり教室を後にし女子トイレの個室に入りトイレを済ませる。
(……峯野君にお礼言わないと……だけど怖い……)
私は男性が苦手で過去にストーカーに襲われた。男性と話しているだけで震え、声が出せず私はトラウマを克服出来ずにいた。
(……自分の殻に閉じこもるのはやめよう……峯野君にお礼を言わないと。)
手を洗い洗った手をハンカチで拭いて女子トイレを後にする。
「ねぇ君可愛いね。もし良かったら放課後、カラオケに行かね?俺が奢るからさ……メッセージ交換しょうぜ。」
「…………っ!」
(……声が出ない……怖い……何で声が出ないの!……過去のトラウマがあるから?……さっき決めたじゃない!……自分の殻に閉じこもるのはやめようて……何で声が出ないのよ!)
声を出そうとするが声が出ない。
「ねぇ何でだんまりなの?……絶対楽しい思い出にしてみせるからさ俺とカラオケ行こうよ。」
「……嫌……離して!」
「いいだろ。こんなに誘ってるのに乗らないのが悪いんだろ!」
「おい……その子嫌がってるだろ。」
「何だよ。俺は浅井さんを只々、カラオケに誘ってるだけだ。」
「嫌がってる女の子を無理矢理誘うのか?……イケメンだからってやって良い事と悪い事ぐらいわかるだろ。」
「嫉妬かい。……君も惨めだね……女の子を誘えない陰キャ君の君にはね。」
「陰キャで何が悪い……性格災厄なイケメンに言われたくないけどな。」
「……誰が性格災厄だって……急に割って入って来たと思ったら正義気取りか……お前明日から覚悟しろよ。」
和田 篤史は捨て台詞を吐いてその場を後にする。俺は浅井さんに声を掛け怪我してないか確認する。
「浅井さん大丈夫か?」
「……はい。……二度も助けていただいてありがとうございます。……昨日、ナンパから助けてくれたのは峯野君ですよね。」
「……気づいたんだ。ナンパから助けたのは俺だよ。……何で俺が昨日の女の子てわかったんだ?」
「……朝、峯野君の顔を見た時、昨日ナンパから助けてくれた女の子の面影が似ていたから……クラスの子から女の子化している峯野君の写真を見て確信したの。」
「そうなんだ。……俺もナンパから助けた女の子が転校生だなんて驚いたよ。……後、視線半端なかったし。」
「……改めて昨日のお礼をさせて下さい。今日の放課後、時間ありますか?」
「……暇だけど。」
「……決まりですね。」
俺達は気洋室に戻り次の授業の準備をして授業が始まるのだった。
昼になり皆、それぞれ弁当を食べたり学食で昼御飯を食べている奴らも居る。
「なぁ食堂行こうぜ。……俺、弁当忘れてさ。」
「良いぞ。」
俺達は食堂に行く事になった。空いている席を探していると浅井さんが座っていた。俺は浅井さんの隣の席に座るたまたま空いている席が浅井さんの隣の席しかなかったのだ。
「お待たせ。……結構人が多くて時間かかったわ。」
「まぁ此処の学食結構美味いからな。」
「そうなんだよ。……日替わりの担々麺が美味くてよ。……くぅっ……たまんね~」
「直人て美味しそうに食うから気になるじゃねぇか。」
「次学食食う時、食べてみろよ。……凄ぇ美味えから」
「次食べてみるわ。」
「……なぁ「ヤク転~マフィアの娘の憂鬱」観たか。」
「観たぞ。作画が変態作画でヤバかったな。原作読んでたけどシャーシャの心理描写上手くアニメに表現してたよな。」
「だな。……シャーシャが一途過ぎてマジでてぇてぇ過ぎてヤバかった。……マジで惚れる。」
「わかる。原作読んでシャーシャが可愛すぎて推しになったもん。」
俺達は「ヤク転~マフィアの娘の憂鬱」の話で盛り上がる。直人から勧められて読んでラノベで思い出深いのだ。俺の推しはシャーシャと言うメイドキャラで主人公に一途で凄く可愛いキャラなのだ。俺達は昼飯を食べ終え自動販売機でジュースを買って教室に戻り次の授業の準備をして直人と今期の覇権候補のアニメの話で盛り上がるのだった。
それから五限、六限が終わり後はHRだけとなる。
「……ハァ……疲れた。昼飯を食べた後て眠くならねぇ?」
「なる。……先生の声が眠り歌みたいで眠くなるんだよな。」
「……はーい。皆さん席に着いてください。……HR始めますよ。」
美穂先生が教室に入って来るそれからHRが始まるのだった。
「……皆さん部活動で怪我のないように部活動に励んで下さい以上です。」
HRが終わり俺は机の中にある教科書やノートを鞄の中に入れる。
「ねぇ浅井さん良かったら一緒に帰らない?」
「……私、これから用事があるのですみません。」
「そっか……次は一緒に帰ろうね。」
「……はい。……峯野君行きましょうか。」
「あぁ……今行く。」
俺達は教室を後にし昇降口で靴を履き替え俺達は近くのコーヒー屋で珈琲を頼み席に座る。
「峯野君昨日はナンパから助けてくれてありがとう。」
「……あの時、助けなきゃて思って助けただけだからそんなに気にしないで。」
(難破した奴の気持ちもわかるけど……浅井さんはクールで美少女だからなぁ。)
「……あの昼御飯食べてた時「ヤク転~マフィアの娘の憂鬱」の話してたじゃないですか私もシャーシャ推しなんです。」
「えっ!?……浅井さんも「ヤク転」読んでるの?俺と同じシャーシャ推しなんだ。浅井さんは何でシャーシャ推しなの?」
「……一途で可愛くて主人公にバレないように主人公に対しての好意を隠して…シャーシャの恋心はが凄く尊いんです。」
「わかるよその気持ち……アニメ化した時のシャーシャの心理描写が上手く映像化してますますシャーシャの事が好きになるよね。変態作画も相まってヤバいよね。」
「わかります。キャラの絵、原作の絵を上手くアニメの絵にしてますよね。」
俺達は「ヤク転」の話で盛り上がる。何処のシーンが好きかシャーシャの良い所などの話で時間を忘れるぐらい話が盛り上がり俺達はコーヒー屋を後にする。
「……結構遅くまで「ヤク転」の話しちゃったね。」
「そうだな。」
「……ねぇ峯野君……私と友達になってくれない?……趣味が合う人あまり居なくてさこんなに話が盛り上がったの初めてなんだよね。」
「良いぞ。俺も趣味が合う友達あまり居ないし……それに浅井さんと話して凄く楽しかった。」
「……じゃあさ連絡先交換しょうよ。」
「OK……はいこれ俺のID。」
俺達はメッセージアプリのID交換する。
(……初めて男の子の連絡先交換したよ……私……成長してる。……もしかしたら男嫌いを克服する事が出来るんじゃ……)
(あぁ……初めて女の子の連絡先しちゃったよ……俺……)
俺は今まで女の子の連絡先を好感した事が無く少し嬉しい俺がいる。
「……私、この道だから……また明日。」
「うん。また明日な。」
空は星が見え始め夕日が西に沈みかけている俺は帰路を歩きながら自宅に帰るのだった。
此処まで読んで下さりありがとうございます。メッセージアプリはLINEだと思ってください。
60PV、総合評価2ポイント行っていて驚いています。もしかしたら毎日投稿するかもしれません。ですがもしかしたら毎日投稿できないかも知れませんがご容赦ください。