第二話 恩人の正体は男の子だった
HRが終わり俺の隣の席では浅井さんが質問攻めにあっていた。
「ねぇ浅井さんてどこの高校出身なの?」
「…………。」
「浅井さんは彼氏とか居るの?」
「…………。」
「貴方達、質問攻めされちゃうと答えれないでしょう。此処は一人ずつ質問していこうよ。」
「……稲月の言う通りだね。……ごめんね浅井さん。」
「……話しかけるのは良いんですが……特に男子は喋らないで下さい。」
「どうして男子は話しかけちゃダメなの?」
「……私、実は男性嫌いなんです。……昨日、ショッピングモールで買い物していたんですけどその時にナンパされて……私、震えが止まらなくて怖くて……私が困っていいた時、知らない女性が助けてくれたんです。……その人の名前も聞けずにその人は慌てた様子で何処かへ行ってしまったんです。」
「そんな事があったんだ。……助けてくれた人の特徴とかは?」
「……黒髪でロングヘアーの女性でした。」
(それ俺です。……なんて言えるはずがないましてや俺の逆転病の事言っても信じてもらえない可能性もあるし……ここは黙っておこう……そうしよう。)
ナンパから助けたのが俺だったなんて言える訳がなく……だって陰キャの俺が美少女に話しかけるような人間でもない。
「……うーん……特徴だけじゃわからないね。もっとこう詳しい情報とかないのかな?」
「……ご期待に応えられなくてすみません。」
「浅井さんが謝る事じゃないよ。……だけど気にならない?浅井さんをナンパから助けた人。」
「もしかして大人の女性かなぁ……」
「……初めて見た時は美少女で黒髪のロングヘアーがとても似合ってて……同性の私でもカッコイイ人だなぁて思ったんです。」
「カッコイイ女性かぁ……憧れちゃうなぁ。」
(やめて下さい。……俺恥ずかし過ぎてヤバいです!)
「……へぇ転校生を護ったカッコイイ女の子か……どんな女の子だったんだろうな。……どうした馨?……顔赤いぞ。」
「何でもない……」
「そうか。今日は暑いからなもう直ぐで夏て感じだよな。」
「だな。暑い時はアイスがとても美味しく感じるよな。」
わかる。王道のバニラも良いけど抹茶も良いよな。」
「馨君達何話してるの?」
「アイスの話してたんだよ。稲月は何味のアイス好きなんだ?」
「うーん……ミントアイスが一番好きかな。」
「ミントアイスかよ。……歯磨き粉の味じゃん。俺はあんまりミントアイス味は苦手なんだよなぁ……歯磨き粉食べてるようで……」
「人によるよね。私は一番好きなアイスなんだけどなぁ。」
俺達は好きなアイスの事を語りながら休憩時間が終わり数学教師が教室に入って授業が始まる。
「…………。
(……ううっ……浅井さんの視線がめっちゃ痛い……何で俺の顔を見つめてくるんだ?)
浅井さんから時々視線を感じる。俺は視線が気になり勉強に集中できないでいた。それから時間が経って休憩時間になる相変わらず転校生あるあるの質問攻めにあっていた。
(……私の隣の席の人なんか昨日、ナンパから助けてくれた人の面影があるような気がするんだけど……気のせい?)
私の中で隣の席の男子の顔と昨日、ナンパから助けてくれた女性と面影が似ているように感じる。
「……あの人って……」
「……あぁ峯野 馨君。……峯野君は特殊な身体をしているんだよね。逆転病て言う病気で一日ごとに男女逆転するんだ。……はいこれが写真。」
写真を見て驚く……だって昨日ナンパから助けてくれた女性が隣の席の男子だったなんて……
(……峯野 馨君……ナンパから助けてくれた女の子だったんだ。)
私は峯野君を朝から見ていて峯野君の顔と昨日、ナンパから助けてくれ女の子の面影が似ていた理由が分かり私は峯野君にお礼をしたいがお礼するタイミングが見つからず休憩時間が終わるのだった
此処まで読んで下さりありがとうございます。思い付きで書いている作品です。評価や乾燥お待ちしてます。