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春のおとずれ

冴えない男子高校生がハーレムを作るため、日々奮闘中。なぜだかまわりには美少女ばかりでハーレムには持って来いのシチュエーション。そんななかでいったいどうやって不釣り合いな相手を落としていくのか。

春。それは桜や入学の季節と人は言う。だが、俺は恋の季節だと思う。




男なら、誰でも一度はハーレムを夢見たことがあるだろう。俺、西條さいじょう 俊彦としひこも例外ではない。なんてカッコつけない、俺は!今まさにハーレム願望を叶えるべく高校生活を送ろうとしているのだ。


「おっはよう!俊彦!」


俺の背中をドンッ!と叩いてきたのは、峯岸みねぎし あおいだ。そう、ハーレムに必要な人材の一人。幼馴染キャラだ。


「な、何?」


照れる彼女をお構いな見つめる。こうして見ると、ちょっとくせっ毛なんだな。前髪につけているヘアアクセサリーもいい仕事をしている。赤色の瞳は大きく、彼女をより幼く見せる。低身長にはには不格好な胸もまたアクセントがあっていい。


「なんでもないよ。ほら行こうぜ」


なんてことない素振りで学校へ登校する。・・・これはもう、恋人と言ってもいいのではないか?中学のときも毎朝背中パンチを食らってきたし、家族ぐるみで仲も良い。もうそろそろ友達という関係に物足りなさを感じてこないか?


「いよいよ入学だね〜。中学校も楽しかったけど、高校はもっと楽しくしたいなぁ。」


「そうだね。それに今年も葵と同じクラスになりたいな。」


どうだこの、俺の別にお前のことを意識して発言したんじゃない感は!ハーレムを作り上げるには、幼馴染キャラもクラス内に必要なんだよ!


「えっ!・・・あっ、うん。そうだね」


葵が頬を赤らめ、下を向く。なんだその反応は。まるで「俊彦はそんな意味で言ったんじゃないのに、何意識してんの私!」とでも言いたそうだなぁ?ハーレムを作るには、全員を恋に落とさなければならない。そう!こいつも俺のことを好きにさせなければならないのだ。


「あっ、もうすぐ学校着くよ。」


なんとかいつものペースを取り戻したいのか、頬が赤いまま元気に発言する。いいぜ、その調子だ。


「新入生はクラスを確認し、受付にリボンを貰いに行ってください。」


係の生徒が新入生を誘導する。しっかしまぁ、よく響く声だこと。


「っやった!やったよ!私たち、また同じクラスだよ!!」


葵が飛び跳ねて言うが、新入生の中、低身長の女子がいくら頑張っても頭しか見えない。


「おう。よかったな」


葵が満面の笑みを浮かべる。もうこいつ俺のこと好きなのか?


受付に行くと三人の生徒がリボンをくれる。はずなのだが、一箇所だけ生徒数おかしいだろ。なんであんな行列できてんの?他の生徒が新入生を誘導し、数分してなんとか行列は収まった。


「なんか、すごかったね」


葵は相変わらず俺にべったりひっついたままだ。


俺たちは運良く、行列のできていた人からリボンをもらうことになった。だが、なぜ行列ができていたのか。俺は十秒後に知ることになる。


「やあ、新入生君。入学おめでとう。」


その瞬間、爽やかな風が吹いた。この人、めちゃくちゃ美人!黒く長い髪に紫色の目、気が強そうな顔立ちだがそれもいい!!やばい、ハーレムにこの人も必要だ。面倒見のいいお姉さんキャラか?もしくは、先輩だけど甘えん坊キャラか?


「これから二年間、よろしく頼むよ。」


あぁ、もうどっちでもいいでーす。




はぁやばい。めっちゃ美人だったなぁ。いい匂いしたなぁ。そんなことを考えながら葵と二人でクラスに向かう。俺たちは4クラスある内の4組になった。


「ガラガラ」


クラスの扉を開けると、当然クラスメイトが一斉にこちらを見てくる。まぁ、男子一人で来たなら注目はすぐなくなるんだけど、冴えない男子とかわいい女子が一緒に来たら注目するわなぁ。


「・・・」


それでも、俺は気にしない。こいつのことを意識しているとみんなにバレでもしたらハーレム願望が砕け散っってしまう。それだけは絶対に阻止しなくては。っと、先程からずっとこちらを見てくる少女がいるんだが・・・あなただあれ?


「おいなぎさ聞いてんのか?」


「あぁごめんごめん。で、なんだって?」


水色の髪をボブの長さまで切っている。髪型さえ男子寄りだが、片耳には緑色のピアスに黄色の目、中学の頃運動部だったのか引き締まった体つき。おまけにかわいい顔。これは、ハーレムにいてもおかしくないぞ。


「それではHRを始めます。」


・・・ちぇっ。先生別に美人でも何でもなかった。あぁあ、先生もいてもいいかと思ってたのに。まあいい。今日はお姉さんキャラと体育会系キャラの重要人物を見つけたのだから!あぁ、あのお姉さん。また会えるといいな。渚ちゃんだっけ、仲良くなれたらいいな。そんなことを考えていると


「なあお前、どの子狙いだ?」


ふと前の席から声をかけられた。なんだよ、せっかく甘い思い出に浸っていたというのに。ていうかお前誰?


野郎に興味はねぇんだよ。


「えっ、どの子狙いって、まだ入学初日だよ?」


本心がバレないよう必死で取り繕う。


「知らねぇのか?この学校には、美人四天王がいるって話」


美人四天王?何それ。今朝のお姉さん入ってなかったら容赦しねぇぞ。


「へぇ。どんな人がいるの?」


あくまでそんなに興味無いです感を出しつつ、しっかりと情報を探る。


「一人目は、初対面でも幼馴染のように接っしてくれる天使。朝比奈あさひな さき先輩」


どうしよ、完全に葵とキャラ被った。


「二人目は、どんなに心がすり減っていても優しく包み込んでくれる聖母。さくら 絢香あやか  先輩」


「三人目は、時に厳しく時に優しい風を吹かせる騎士。たちばな 花梨かりん先輩」


「四人目は、可愛い系かと思いきや意外と冷たい小悪魔。阿部あべ 桃華ももか先輩」


「これが美人四天王だ。誰がタイプだ?」


いや普通にみなさん俺のタイプのど真ん中なんですけどー。朝比奈先輩は葵とキャラ被ってるけど、先輩が親しく話しかけてくるのいい!桜先輩は穏やかそうで何でも許してくれそうというか包み込んでくれそう。橘先輩は今朝の先輩で間違いないな。だって今朝優しい&爽やかな風吹いたもん!俺の目に狂いはなかったな。阿部先輩みたいな小悪魔系の人中々いないからなぁ。やっと見つけたって感じだよ。もうホント苦労したなぁ。四人ともぜひハーレムの一員になっていただきたいね。


「そうだなぁ。俺は朝比奈先輩かなぁ。やっぱり話しかけてくれると嬉しいよね。」


クラスの女子と話していた葵がすぐさま俺の方を見る。俺そんな大声出してないのに、よく気づけたなあ。


「そうかお前は天使派かぁ。俺は断然聖母派だ。」


まあわかりますけどね、その気持もすっごく。でも一応?一応理由を聞いておきましょう。


「なんで?」


「会ったらわかるさ。っと自己紹介が遅れたな。俺は斎藤さいとう 雅史まさしだ。」


「俺は西條 俊介。よろしく」


「おお。よろしくな、俊介。」


さっきの「会ったらわかるさ。」ってなんなんだよ。よけい気になってくるだろ。


「・・・なあ雅史。さっきの聖母の話、もったいぶらないで教えてくれよ。」


雅史の話し始めるタイミングと授業の始まる合図が同時だった。

はじめまして。俺の、ハーレム物語を読んで下さりありがとうございます。登場人物の名前が分かりにくいですよね。すみません。今回あ初めての投稿なので、どんな名前がいいのかすっごく迷いました。はじめは分かりやすく主人公は本田にしようと思ってました。 さて、小説はまだまだ下手だと思いますが、引き続き俺の、ハーレム物語を宜しくお願いします。

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