地図の完成
タブレットの画面を見つめながら、オチャコが言います。
「ここからは?」
「今の時点でAに、どの矢印を描けばいいか、決められる部屋があるでしょ」
(北)
┏━┳━┳━┳━┳━┓
┃□|→|A|□|□┃
┣―╋―╋―╋―╋―┫
┃A|B|A|□|□┃
┣―╋―╋―╋―╋―┫
┃□|A|B|↓|□┃
┣―╋―╋―╋―╋―┫
|K|□|A|A|□┃
┗━┻━┻━┻━┻━┛(東)
リセット
「うん。南側の東から二番目のお部屋は、最初あたしが考えたように、←しか描けないもの」
「そうすれば、その先も決めることができるよね」
「あっ、そうだわ!」
オチャコは、二つ並んでいるお部屋のAを、←に描き替えます。
(北)
┏━┳━┳━┳━┳━┓
┃□|→|A|□|□┃
┣―╋―╋―╋―╋―┫
┃A|B|A|□|□┃
┣―╋―╋―╋―╋―┫
┃□|A|B|↓|□┃
┣―╋―╋―╋―╋―┫
|K|□|←|←|□┃
┗━┻━┻━┻━┻━┛(東)
リセット
また、その先にあるお部屋が□なので、Aに描き替えます。
それから、四つのお部屋で作られる四角形で、爆弾を置く必要のある場所を見つけて、Bを描きます。
(北)
┏━┳━┳━┳━┳━┓
┃□|→|A|□|□┃
┣―╋―╋―╋―╋―┫
┃A|B|A|□|□┃
┣―╋―╋―╋―╋―┫
┃B|A|B|↓|□┃
┣―╋―╋―╋―╋―┫
|K|A|←|←|□┃
┗━┻━┻━┻━┻━┛(東)
リセット
オチャコは、矢印が決められるお部屋を見つけて描き替えます。
そしてAのお部屋に、矢印か爆弾を置くのです。
(北)
┏━┳━┳━┳━┳━┓
┃→|→|A|□|□┃
┣―╋―╋―╋―╋―┫
┃↑|B|A|□|A┃
┣―╋―╋―╋―╋―┫
┃B|↓|B|↓|B┃
┣―╋―╋―╋―╋―┫
|K|←|←|←|←|
┗━┻━┻━┻━┻━┛(東)
リセット
「もうこれ以上は、決められないのかしら?」
「□が三つ残っているよね。そのうち一つは、この時点でAにしないといけないのだと、分かるはずだよ」
「あっ、そうだわ! ここをBにしちゃうと、道が途切れてしまうもの!」
三つのうち南側のお部屋にある□をAに描き替えて、その北側に爆弾を置きます。それから、北東の角もAにします。
(北)
┏━┳━┳━┳━┳━┓
┃→|→|A|B|A┃
┣―╋―╋―╋―╋―┫
┃↑|B|A|A|A┃
┣―╋―╋―╋―╋―┫
┃B|↓|B|↓|B┃
┣―╋―╋―╋―╋―┫
|K|←|←|←|←┃
┗━┻━┻━┻━┻━┛(東)
リセット
こうなれば、どのAにも、矢印を決めることができます。
「地図が完成したよ!」
「そうだね」
突如、タブレットからファンファーレが鳴り響き、「リセット」の表示が、「おめでとう、第一階層クリア!」に替わりました。