再挑戦しよう!
オチャコが、考え方の続きを説明します。
|↓|□┃
╋―╋―┫
|A|□┃
┻━┻━┛(東)
「それで、このAを→にしちゃうと、南東の角にあるお部屋は、↑にしかできないでしょ。でもね、その北側のお部屋に爆弾を置かないと約束に違反しちゃうし、置いたら別の約束に違反して、どうしようもなくなるわ。だから、Aを描いたところは、←にするしかないってことが分かるのよ」
「それは分かるけれど、まどろっこしい考え方だね」
「えっ、そうかしら?」
オチャコは、自分の思いついた方法が「まどろっこしい」と言われたので、少しばかりショックを受けてしまい、肩を落とすのでした。
だから、光男さんが少し褒めてくれます。
「茶子さんが話してくれた、《なにか矢印を描かないといけない》というのは、なかなかの発想だと思うよ。それを変えて、《Bを描いてはいけない部屋》を、最初に考えてみてはどうだろうか。取りあえず、そこをAにするということ」
「発想の転換ってやつかしら?」
「ある意味、そうだね」
「よおし、再挑戦しよう!」
元気を取り戻したオチャコが、タブレットを操作して、爆弾を置いてはいけないお部屋をAにします。
(北)
┏━┳━┳━┳━┳━┓
┃□|→|A|□|□┃
┣―╋―╋―╋―╋―┫
┃□|□|A|□|□┃
┣―╋―╋―╋―╋―┫
┃□|A|B|↓|□┃
┣―╋―╋―╋―╋―┫
|K|□|A|A|□┃
┗━┻━┻━┻━┻━┛(東)
リセット
「でも光男さん、ここからどうするの?」
「北側の西から二つ目と三つ目の部屋を見てよ。その二つと南隣りの二つを合わせた四つで作られる四角形には、一つだけ□が残っているでしょ。ここにはBを描かないといけない」
┳━┳━┳
|→|A|
╋―╋―╋
|□|A|
「うん! だってそうしないと、約束に違反するもの」
「その通りだよ」
オチャコは、光男さんに教えて貰ったお部屋に、Bを描きます。
(北)
┏━┳━┳━┳━┳━┓
┃□|→|A|□|□┃
┣―╋―╋―╋―╋―┫
┃□|B|A|□|□┃
┣―╋―╋―╋―╋―┫
┃□|A|B|↓|□┃
┣―╋―╋―╋―╋―┫
|K|□|A|A|□┃
┗━┻━┻━┻━┻━┛(東)
リセット
「それで、どうすればいいの?」
「今度もまたAを描く場所を見つけるんだよ」
「ああ、そういうことか! 一つBを描いたから、その西のお部屋は、Aにするのね」
「うん、そうそう」
そうしないと、約束に違反するからです。
オチャコは、そのお部屋の□を、Aに替えます。