魔王たるモノ、……催淫がここまでかかるとは面白い。
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※少々、過激表現あります。
平野になびく風がゆっくりと吹くと娘の髪も揺らす。
娘の身長は高くも低くもない、百六十五前後で、髪は栗色で肩まであった。
同じ色白でも、ルーとは違う肌質、同じ大きな亜麻色の瞳を持つ娘と、同じ栗色の髪でも黄金に近い輝きを持つルーと比較してしまうハインがいる。
「比較対象が間違っている。ルーは天使だ。あれは黄金率だ。比べてはいかんな……」
(フッ、この娘も悪くない。顔もそこそこ可愛い。だが、細い、細すぎる。本当に食べているのか? 着痩せタイプなのか視てみたい。俺も久々に催淫を使うか)
ハインが顎に手を当て、娘を品定めするように、一つ一つの部位を目で楽しんでると、布の擦れる音がする。
「? 娘、何をしている」
上から順に、一枚一枚、服をゆっくりと脱ぎ、頰を赤らめ肌を露わにしていく娘がいる。
最後の一枚を脱ぐと、何も隠さずにその場で立ち尽くし、顔を斜め横に向け佇んでいた。
瞳を潤まし、ハインにちらちらと目配せをしては照れている。
娘は着痩せタイプで、露わにされた躰は、もの凄くハインの好みだった。
白く綺麗な肌に、均整の取れた胸と腰の線の美しさにハインは唾を飲む。
(やばっ、俺、魔気が漏れているのか? 久々の人界過ぎて調子が狂っているようだ)
「コホン。えっとだな」
ハインが、何かを考え躊躇していると娘は、歩み寄りハインを押し倒す。
「悪かった、服を着ろ」
押し倒したハインの上に馬乗りになると顔を近づけ覗いている。
その瞳はさらに潤んでいる。
「魔法つか……い・さま‥‥」
「俺は……」
(魔王って名乗ってどうするんだ。それよりこのままだと食指が動く、っていかん。だが、据え膳喰わねばなんとやら。人間が相手とは、また興が在って楽しいではないか)
空を眺め、ハインは娘に身を任せることとした。娘の顔がゆっくりと近づいてくる。
(フフ、悪くはない。これはこれで、気持ちが昂ぶる)
互いに身体を弄び、互いに楽しむが娘は初く熟れていない果実のようであった。初めてのことになれない娘が疲れ果てハインの胸で呆けている。
ハインは、胸の上で寛ぐ娘の髪を撫で、気持ち良さげに落ち着いた瞳で娘を眺める。
(久々にまったり過ごした。この娘も悪くない。持ち帰りたい気分だ)
何もかもが充電されたかのような気持ちのハインが空を見据える。
(ん? 空に見えるあの、黒き点はなんだ)
上半身を起こし気になる空の一点に目をこらすと、漏れる吐息と共に下腹部が合わさる感触がする。
「ァッ……ッンッ!」
「っ? そうだった。上におったのを忘れておったわ」
「っウウ……魔法使い……さ・ま・」
ハインは、娘と瞳を合わせ、そして口づけを交わす。
黒き一点が降り、ハインに近づき、声を立てて来た。
「ハイン。何しているの?」
空から降ってきたのはレインだった。
「フフン。あらあら、ズッポリと……フウン。催淫が効いているね。素晴らしいけど、うん? 珍し」
まじまじと二人を眺め、レインはニヤける。
「レイン。こんな所で何してるんだ」
「いや、いや。それは、こっちの台詞。近く飛んでいたら上質の催淫の匂い、するじゃん? で、確かめにきたら魔王様じゃん。フフ」
娘の漏れる吐息をまじまじとレインは観賞すると光悦な表情を浮かべる。
「ふうん。良いな、魔気だけでここまで酔わすなんて。今度僕に教えてよ」
「フフフ。気が向いたらな」
股の上の娘を退かすことなく話は続く。娘はハインにしっかりと抱きつき時折、動くハインの動きに声を漏らしては、大きく息を吸っていた。
「じゃ、行くけどハイン」
レインは飛び去る前に、ハインに耳打ちをしあることを教えると厭らしい笑いをして去って行く。
「そうなんだよ! めんどくさい」
白い頰をほんのりピンクに染め上げる娘を見てハインは髪をかきあげる。
「娘。貞操を重んじるタイプか?」
「……はい、魔法使い様」
「……面倒だが、責任が取れん訳では無いが、フン! フフッ……」
目の前の原っぱを焼くつもりが娘に手を焼くハインがいる。
正面を向き、ハインと顔を合わす娘をそのまま馬乗りにさせ、小さい溜息をつくと髪をかきあげた。
「人間方式で挨拶といくか……このまま誑かし連れ去ることも出来るがさすがにそれは」
魔王なのに律儀なハインがいた。
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