魔王って上司のはずなのに部下の扱いがもう乱雑過ぎるってどういうこと?
おはようございます。今晩は。こんにちは。
うううッなんてことだ。これも付き合って下さいね!?今日は少しだけ妄想が暴走してます。もうね。なんか自分も妄想したい!宜しく!
雲ひとつ無い、快晴の空の下、大きな魔王城はハインの『威厳?』と共にそびえ立つ。
「うむっ、良い天気だ。しかも誰もいない」
青い空を見たあと、ハインはいきなり下着を手にし、鼻歌を歌い出した。
魔王城の上に広がる空は、雲一つ無い青が澄みわたるとても良い洗濯日和で、ハインは心も晴れやかだった。
「一度は、自分のパンツを洗って見たかったんだよな。俺」
桶と洗剤を用意すると、指をならし、桶に水を張ると下着を入れ踏み始めた。
「あーこれこれ。面白い」
(いつも骼骼モンスターがせかせかと、桶の中で手足を動かし、揉み洗うのを見ていてやってみたかったんだ)
ハインが足を動かし、自分の下着を頑張って踏み洗いしていると、占い婆がやって来てハインの顔を水晶越しに覗く。
「お主、今日も邪魔が入るぞ。しかも強烈な邪魔が……」
占いを、勝手にして去って行く婆に呆れてるとまたルーがやって来た。
「ハイン。楽しい?」
「おお、ルーか。楽しい……ぞ」
いつもは、薄着のルーがいつもと違い鎧を着け、手には剣を持っている。
「何だ、今日はガチガチに固めてどこか行くのか?」
「んん~、違うよ。帰って来たの。今日は神様が遠征に出掛けたからお供してたの」
「ほう、それはご苦労」
動かしていた足が止まり、ルーを上から下まで隅々、嘗めまわすように見ている。
ハインはルーの鎧を剥ぎ取ることを考え指が静かに動いていた。
(いつも薄着で清潔感のあるルーの姿しか見ていなかったが・・・これはこれでいい。鎧の下に隠された、汗ばんだ肢体を想像するだけで生唾が止まらない。嫌だと言って怒りながらも、満更でもなさそうなルーの姿が手に取るように浮かんでくるようだ。想像するだけでも身体が疼いて堪らん……!)
「どうした? ハイン、ぼーとしてるけど」
「ん。脱がしたい。それ全部」
「ええ~、やだよ。こんなとこで脱いだら面倒じゃん」
飛んで帰ろうとするルーの腕を引くと、鎧のせいでルーの身体は重く、ハインは足下の水が入った桶共々転んでしまう。
音を聞きつけ、ガシャ髑髏とスクリューム(白い仮面に黒マントの浮遊モンスター)が慌てて飛んできた。
「魔王様、こんなに泡だらけで何をしてたのですか。さっ、こちらへ」
スクリュームが、泡だらけのハインを引きずり風呂場へと連れて行く。
風呂場も綺麗にピカピカに掃除されている。大理石の大きな柱に、御影石で囲われた風呂、床一面にまた大理石で覆われた素晴らしいピカピカに磨かれた風呂場だ。
「ここは私が片づけるから。スクリュー頼んだぞ。魔王様の身体を綺麗にしろよ」
「まかしぇんしゃい。」
「ええ、ちょっとハイン離してよ。何で僕まで連れられるの」
ハインは、ルーの足を離すことなく握りしめたままであった。そのせいで、ルーまでも風呂場に連行され湯舟に落とされる。
《ボシャーン》《ガシャーン》
「もうッ! ハインのせいで鎧ごとお風呂なんて最悪!」
怒るルーの横で、ハインは笑いながら気を失っている。どうやら、ルーの鎧で頭を打つけてらしいが、手にはしっかりと鎧の胸板部分を握っていた。
ハインは、ルーの鎧を脱がした気でいるらしく笑っているのだ。
「なっ! こいつ、僕の鎧剥いで喜んでいる?のかな」
ハインの考えを読んでいるルーが少し気持ち悪そうに顔を歪めている。
(ルーの鎧を剥いでも、剥いでも、鎧が出てくる。この鎧はいつまで鎧なのか?)
ルーの気持ちを知らず、そのまま笑顔で気を失い続け、妄想の中に、身を置くハインがいた。
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