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~時給750円の小説家~(4) 

毎日数千文字も更新してる先輩作家さんはすごいっすね。

まじ、リスペクトっす!


 ゴンッ!

 意識が戻って最初に感じたのは「痛」と「硬」だった。

 痛みのほうは膝で硬いほうは顔面。

 これはアレだ。

 講義中に寝こけて急に目が覚めた際によくある膝ゴンのそれだ。

 階段とかの高所から落ちる夢を見てるとよく発動するような気がする。

 あれ痛いよね。膝も周囲の視線も。

 

 現状を把握すると、俺は会議室に座らされているようだ。グループワーク時のように長机が4つ組み合わさっており残りの三つにもそれぞれ学生が座っている。

 なんだか数分前に見たようなメンツだ。

 ほかの連中は普通に起きてたけど。

『やっと起きたか。ふむ、これは少々威力が強すぎたかな?』

 ホワイトボード横の教卓の方から声がかかる。先ほど部室で査読していた奴がいる。

 普段の声音に呆れが2割ほど乗っている気がするのは錯覚ではないだろう…………

「それ明らかに護身用の域超えてるでしょ…………」

『前金を手渡した瞬間に速攻消えるコソ泥を捕縛する、という目的には合ってるだろう?』

 なんにもいいかえせません。

『それでそのヒトはなんなんです? マジもんのやべー奴ならもう帰りたいんですけど』

 どっかで聞いたような気がしないでもない声のほうを見ると、いかにも新入生な感じの女子が引き気味にこっちを見ている。

 右手には手持ち無沙汰にゴツいスタンガンをいじっている。

 明らかに海外基準のハイパワー仕様だ。こっわ。

『それも含めて今から説明しよう。君たちを集めた意図をね』

 咳払いを一つして、彼女は言い放った。


『君たちには、小説を書いてもらう』



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