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空穂音心(あおねしん)の怖い話  作者: 空穂音 心
3/6

思わぬ落とし穴

第3章「思わぬ落とし穴」は心霊などの恐怖とは少し離れ

人の心の恐怖 ”サイコパス”な要素に着目した内容になってます。

是非 お楽しみください。

俺の名前は金沢 亮太。

タバコが切れて、自販機へ買いに行った時の出来事。

「やば カード忘れちまった。仕方ねぇ コンビニまで行くか。」

いつもなら忘れないタスポを不覚にも忘れてしまい、

少し離れたコンビニまで行く。


すると、俺の前を女子高生が歩く

「あの子 いつも俺のマンションの前を通ってるこじゃん。」

その子は、なぜか 小走りだった。

何も気にすることなく、コンビニまでの道のりを進んでいると

女子高生の少し後ろを同じ学生服を着た男子が歩く。

「あれ? あの男子 また、女子高生の後ろを歩いてら

 いつもタイミング一緒なんだな。」

その男子は、この一週間 ずっと彼女の後ろを歩くのを俺は知っていた。

なんせ、マンションの窓から毎日のように登下校の様子が見えていたからだ。

そして、男の横を通り過ぎる瞬間。

「殺す 殺す。茉奈お前は俺のだ。殺す。」

とブツブツ呟いていたのが、聞こえさすがに足が止まる。

内容が内容だったこともあり、さすがに気になった。

(もし、茉奈って子が前の女の子だとしたらやばくねぇ…)

そう感じた俺は、少し気は引けたが、2人の様子を見るため

後をつけることにした。


十字路を曲がったあたりでそれは起きた。

男子生徒がいきなり大きい声を上げ

「茉奈 俺のものになれ。俺と付き合えよ。

 俺はお前がだいすきなんだよぉ~。」

「もう しつこいな。あんたとは付き合わないって

  何度も伝えたよね。それを何日も後をつけてきてホントきもいよ」

女の子も必死に訴えるも…逆に男の子は逆上し

「俺のものにならないなら…殺して側においてあげるよ。

  じゃぁ いやって言えないよね。僕はなんて頭がいいんだ。」


それを聞いていた俺は男子生徒のサイコパス感にさすがに

危険を感じ、

「ちょいちょい! 君ら、なんや物騒な話してるな。

 そんな話聞いたら、さすがに見過ごされへんで。」

「お前誰だよ! 邪魔するな。俺は今から忙しくなるからさ。」

「君 本間にそないなことするつもりか? 警察捕まるで

  やめといたら。女の子も嫌がっとるやん。」

「うるさいな。お前には関係ないだろ。おっさんは黙ってなよ。」

そう言うと、ポケットからナイフを出し、俺ではなく、女の子に

襲い掛かろうとする。

もともと”喧嘩”とか得意ではなかったし、子供と言っても

高校生さらには狂気じみている警察にも動揺を表さないことから

女の子を連れてこの場から離れた上で通報することにした。

「ごめん。嫌なん分った上で ちょっと抱っこするで。」

「えっ!」

「この場から一旦 退散するだけや。そのあと通報して

 君もちゃんと送り届けるから、安心してや。」

そして、俺は、彼女を抱えて全力疾走で逃げる。

「おい。おっさん なに僕の茉奈に触れてん。お前も殺すぞ」

「俺はおっさんやない。”お兄さん”や年齢的に

 あとむやみやたらと”殺す”なんか言うたアカンよ。てかあの子 足はっや。」

俺は男の子を巻くために必死に走った。後ろでなんかぼそぼそ

言っていることも気にせずに。ただ、最初は女の子一人を抱えて走る事は

陸上部だったし、仕事柄あしこしを毎日使っていた為、自信はあった。

ただ、想定外なのは男の子の足が予想以上に早く

なかなか振り払うことができなかった。

「やっば!まだついてくるやん。がり勉かつ陰キャラ雰囲気やのに

 やっぱ見た目で人判断したアカンな。はぁはぁ…」

「お兄さんすいません。巻き込んでしまって…

 あと重たくて…すいません。」

「はぁはぁ。そんなこと内で、君もうちょい飯食べたほうがええ

 そんくらい重たないから大丈夫や。とりあえず

 事情は後でゆっくり聞いたるからもうちょい辛抱な。」

そう伝え、さらに5分くらい走ると、ようやく男の子の

姿が見えなくなった。

「ほな。とりあえずそこの公園で色々聞いてかまへんか。」

「はい。」

そう言ってとりあえず公園へ入り、ベンチへ腰かける。

「ほい。何飲むか知らへんから、お茶にしといたで。」

「すいません。ただでさえ、ご迷惑をかけているのに…」

それから女の子から事情を聞く。

最初に告白してきたのは、高1でそれから何度振っても

告白してきたこと

「えらい勇気のある男の子やな。

 俺やったらメンタル崩壊ですわ。」

そして、高3になってからいきなり豹変し

ストーカーをしてくるようになり、目が合うだけで

にやけてきたり、どこから知ったのか私に電話をし

(君の声 いい。いいよ。君の嫌がる顔すら最近は

  いい絵に見えてきたよ。)等々

「いや なんで通報せんかったん」

「何度かしたんですが、ここまで大きくなったのが

 最近の為 注意喚起だけだったんです。」

「とりあえず、話しはわかった。

 一方的な愛情で豹変したサイコパスくんね。」

「お兄さん 言い方(笑)」

「でも、事実やん。」

そう話しをしていると…

「やっと見つけたよ。茉奈。

 そんな危険なおっさんから離れて僕の所へおいで」

「いやいや。自分に”危険”って言われたないわ。

 危険度に関しては君の方が上やで。自信持ち。」

「うるさいな。おっさんには興味がないの。

  僕は、愛しの茉奈と喋っているだ。」

話しが全く通じないサイコパスくん。

「お願い。何度も断ったでしょ。山本君とは無理なの。」

「うん。知ってるよ。でもね。どうしても茉奈が欲しいんだ。僕は

 だから、茉奈の意思はもういいよ。それでも僕の側にいてもらうから。」

会話の異常さにさすがに黙って入れず。

「君 ええ加減にした方がええで。そないな一方的な思いで

 人に好きになってもらうとかおこがましいわ。」

「おっさんこそ。日本語わかりますか?僕と茉奈の世界に

  入ってこないでください。」

「いや。さっきから”日本語”喋ってますやん。君こそおっさんやないお兄さんや

 あとな。2人の世界言うてはるけど、茉奈ちゃんは入場してへんからな。」

「お前が茉奈の名前を口にするな。お前は音で絶対に…」

途中でサイコパスくんの言葉を遮る。

「それはどーでもええけど…もう警察に通報するからな」

ポケットから携帯をだそうとした時 携帯がないのに気づく

(やば 走ってる最中に落としてもうたんか?」

「おっさん 探してるの これ?

 落としたから弘っといた。でもこれで警察に電話できないね。」

「せやな…俺はできへんけど 茉奈ちゃん通報頼めるか?」

少し申し訳なさそうな表情で返答する。

「すいません。実は私 今日家に電話忘れてしまっていて…」

「マジか! そんなことある? てかこの状況こそ そうそうないやろ。」

「さぁ これでこれ以上 茉奈と僕の間を邪魔する奴はいないから

 僕の所へおいで。そして、僕がずっと君を側で眺めていてあげる。」

「自分 サイコ感やばすぎやわ。じゃあ 仮に自分のイメージ通りに

 事が運んだとしてやな。全く動かへん。喋らへん。相手 側にいて

 何がおもろいねん。人間は”物”やないねん。意思疎通があるから

 一緒に追っておもろいねん。そないな事も高校生にもなってわからんのか?」

俺は、少しでもサイコくんの心に思いが届けばいいと願いながら訴える。

「お兄さん。多分 今の山本君にどんな言葉も届かないですよ…」

「なんでや?なんでそう思うねん?」

「だって、ナイフ舐めながらずっと私を見てにやけてるんですよ

  言葉が届くわけないじゃないですか。」

彼女に言われ、情けないが”確かに”っと納得してしまった。

どんな言葉をかけても、茉奈ちゃんがどんなに拒否をしても

状況が変わることはなく、サイコパスくんもとうとうしびれを切らし

襲い掛かってきた。

「もう この無駄な時間から退場したいから、茉奈 僕の家に行こう。」

歩きながら、ゆっくりと茉奈ちゃんへ近づくサイコパスくん。

すると、いきなり走り出し、茉奈ちゃんを刺しにかかる。

「危ない。」

条件反射的に彼女をかばい、俺はかすり傷を負う。

「おっさん そんな急がなくていいですよ。茉奈の後

 次はおっさんの番だからさ。」

「なんや。俺はもう”確定”かいな。」

「当たり前でしょ。こんな現場見られて はい。さようなら。

  ってなる方がありえないでしょ」

不覚にも俺はまた納得してしまった。

まさに正論だったあんなにもサイコパスなのに…

そう、自分の不甲斐なさに落ち込んでいると

「次は、逃がさないからね。茉奈 僕がずっと幸せにしてあげる。」

「もういい加減にして。あなたに殺される私のどこに幸せがあるのよ。

 それになんであなたにころされなきゃいけないの。

  私せっかく”したいことが見つかったばかり”なのに」

茉奈ちゃんもサイコパスくんに必死に抵抗をする。

その間に俺は後ろに周り、落ちていた木で背中を割と力ずよく

殴った。5回ほど

「ぎゃぁぁぁぁぁ 痛」

「ごめんな。子供相手に木なんか使って 情けないわ

 でも、自分 ナイフ持っとるやん 2本もだから勘弁」

「お兄さん 理由かっこ悪いです。」

「はい。よーわかっとります。」

痛みには慣れていないようで 気を失うサイコくん。

その間に携帯を取り返し、すぐさま警察へ通報し

以前 何度か訴えが合ったことから、すぐ連れていかれた。

俺も最初は事情聴取と言われたが

とりあえず現場ですべてを話し

夜も遅いことから 彼女を一旦家まで送り

また、明日の朝 警察署へ出向くことで了承。


一番の理由はこんなサイコパスに精神削られた彼女を

整理も与えずにはさすがにかわいそうでしょ。っと

必死に訴えたのが効いたようだ。


「とりあえず 一件落着でええんかな。

 警察にも言うたけど、時間遅いし 送ってくわ。」

「なにから 何まですいません。ただ通りかかっただけなのに…」

「かまへんよ。そんなんはでも 君のご両親に怒られそうなのが怖いわ。」

「大丈夫ですよ。ボイスレコーダーで一部始終録音してましたから。」

「なんで そないなんあんの?」

「山本君が豹変したあたりから、怖くなり持っていたんです。」

「はぁ なんや えらいしっかりした子やな。ほな 行こか。」

そして、公園をあとにし、家までの道を話しながら 歩く。

「でも…私 お兄さんの事 好きになっちゃいました。

  ちょっとカッコ悪い部分もありますけど…」

「いや かっこ悪いは余計やで。」

「あ ここです。私の家。」

えらい大きい家やなっと感じながらも

「ほな 行くわな。」

と彼女に背を向けた次の瞬間

ビリビリビリ

突如 電流が走り、俺は気を失った。


「ん…うう…んん…」

視界がぼやける。状況がわからないまま混乱していた。

「ここ…どこや… 何があった…」

「お兄さん 目が覚めました?」

目の前にはさっきの女の子茉奈ちゃんがいた。

「なぁ どうゆうこと? なんで俺拘束されてんの?」

「お兄さん 私 言ったじゃないですか?

 お兄さんのことが好きになったって

 だから、これからお兄さんを監禁調教した上で側にいてもらいます」

俺は、目が覚めたばかりで混乱していたこともあり、

彼女が何を言ってるのかわからなかった。

「えっ! 何を言っとるん? 監禁/調教 はい?」

「そうですよ。これからお兄さんは私だけのお兄さんなんです。

 好きになった人は側に置いておきたいって思考はさっきの山本君

 と共感できる部分ですね。でも、私は、殺したりはしませんよ。

 だって”意思疎通”ができないと面白くないじゃないですか?」

「君も十分サイコパスやったちゅうことか。」

「あんな男とは一緒にしないでくださいね。まぁ これからゆっくり

 理解していってください。 時間はたっぷりありますから。」


そして 俺の恐怖の地獄の日々が始まった。



何が起きているかは、読者の皆様のご造像にお任せ

もしよかったら その内容を教えてくれても嬉しいです。


第3章 「思わぬ落とし穴」おわり


第4章へと続く。。。


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