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空穂音心(あおねしん)の怖い話  作者: 空穂音 心
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友人に頼まれた1日バイト

第1章は友人に頼まれた1日バイトです。

お楽しみください。

第1章 「友人に頼まれた1日バイト」


俺の名前は三上みかみ じゅんある日、友人からとある話を持ち掛けられた。

友人の名前は神谷かみや れんそれはちょっと変わった一日バイトだった。


神谷連「なぁ、 前に俺のおじさんがマンション持ってる話 覚えてるか?」


三上純「ん? あぁ そういや そんな話してたな。」


その日、俺たちは道中でばったり会って、連が話があるということで居酒屋に来ていた。


三上純「で、それがどうしたの?」


神谷連「それがな。おじさんのマンションほぼ満室なんだけど、一室だけ埋まんないんだ」

三上純「一室だけ? 絶対なんかあるじゃん?」


深刻な顔をする連に話を詳しく聞くことにした。


三上純「これまでその部屋に何人入居したのさ」

神谷連「詳しくは聞いてないが、10人以上は… でも 一週間持たないらしい。」

三上純「ごめん、ちなみにその部屋で亡くなった人とかは?」

と 話しているとオーダーが届く。(ヘイお待ち 鰆の塩焼きと刺身盛り合わせ)


ペコリと頷く。

神谷連「なんか 変なとこでオーダー来るな。話戻すけど 亡くなった人とかはいない。

   だから、原因がわからないから、逆に怖いんよ。」

確かに何度か連に呼ばれて、マンションには行ったことがある純も特に何も感じることはなく

刺身をつまみながら、純なりに考えていた。


神谷連「でだ。純 霊感強めキャラだろ?」

三上純「キャラってなんだよ。キャラって!まぁ 人並み以上には…」

すごく真剣なまなざしで 訴えてくる連

神谷連「一度 その部屋で一日過ごして何が起きてるか見てほしい

    もちろん。おじさんから謝礼もでる。

          俺がここの店の代金おごるから」

その勢いの強さにポカーンとなる

三上純「なにもそこまでしなくてもいいけど…どちらにしても別にいいよ。一日だけだし。」

神谷連「ありがとう。本間助かるわ。

      とりあえずおじさんには話通しておくから」

そう言って今週の土曜日と日曜日に一日バイトが決まった。


そして バイト当日

連からは話はちゃんとしてあるから。ということだけ言われ、現地のマンションへ


外観共に綺麗目の普通のマンション。特に嫌な感じとかはしなかった。

おじさん「連から話は聞いているよ。すまないね。わざわざ」

三上純「いえいえ。ただのお泊りと思って楽しみに来ましたから。」

と明るい雰囲気で対応する。ただ…その際 おじさんが暗かったのが気になった。


おじさん「とりあえず 鍵ね。あっ あとこれ。バイト代ね」

三上純「すいません。ありがとうございます。じゃあ カギ お預かりしますね」

カギとバイト代を渡すと黙って自身の部屋へと戻っていった。


(カチャカチャ ガチャ。)カギをかけ、中に入る。すると…

三上純「うわぁ~ まじか。」

携帯が鳴る。 着信「連」


三上純「もしもし。」

神谷連「お~! 今日はサンキューな。そろそろ着いたかなっと思って」

三上純「今 家の中入ったところだよ。」

神谷連「ところで どう? なんかある?」

三上純「とりあえず 今見てるけど とりあえずベッドに女が座ってるよ。

    あとさぁ けっこう家具家電揃ってるけど。。。なんでかな?」

ベッドに女の言葉に少し 動揺を隠せない様子が分かった。

神谷連「ベッドに女? なんで?? 家具家電はあまりに人が来ないから

    おじさんが買い集めたものだよ。あると便利だろうからって。」

三上純「そうなんだ。とりあえずまだあるだろうから…また連絡するよ。」

神谷連「おう。気をつけろよ。また、連絡待ってるから。」


その後、マンションに来たのも夜と言うこともあり、寝ることに

ただ、ベッドで寝ることもできない為、床で

ただ、ずっと別途に座る女がこちらを見ながら

(許さない 私を捨てた。許さない殺してやる)と

言うものだから寝つける訳もなく、気づくと深夜に

すると…ドン ドン ガタッ ドンドン

リビングから音が…

「今度はなに? さすがにこの時間は怖いよ。」

渋々 寝室からリビングの扉を開けると…

「まじかよ…」

ダイニングキッチンに座る男と女が真顔でこちらを見る。

「真顔は…やばいって…」

ドン…ドン…ガタッ

「音は…冷蔵庫? もう嫌な予感しかしない…んだけど…」

テーブルの霊に意識を向けながらも冷蔵庫へ。

そして、冷蔵庫を開けると…そこには

(寒いよ…開かないよ…死にたくないよ…)

「ギャァァァァァァァァ!」

と男の子の顔だけが喋っていた。

それには腰を抜かし尻もちをつく。

そして、純を見下ろすかのように

テーブルの霊とベッドの女が立ち、全員で

(出ていけ 出ていけ 出ていけ)

そこで気を失った。気づけば朝になり目を覚ますと

霊たちはまだ俺を真顔で見下ろしていた。


あとからわかったことですが、あの霊たちは

家具家電に取り付く霊だったのです。


ただ 1番怖かったのは、ずっとベランダから覗く

管理人 連のおじさんの存在でした。

どうやらおじさんにも取り憑いていたようです。


第2章へ続く

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