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私の太陽 僕の月

窓ガラスに映る自分…その先に広がる星空…ミヤは窓の外を眺めていたがそのどちらも見てはいなかった。ただ「何故アルタイルに向かうの?行って何をするの?」という答えの出ない自問自答を繰り返すだけだった…


ただ「このまま放っておくと私はダメになる」という本能にも似た自分自身を突き動かす何かがミヤをアルタイルに向かわせていた。





アルタイルではいつもと変わらない毎日をダイスケ達は過ごしていた。


「ただいま!」「お帰りなさい!ムクと朝の散歩楽しかったですか?ご飯出来てますよ!」「ありがとう!先にムクにご飯をあげるね…」そう言って僕はケージにムクを入れてあげてから手を洗って食卓についた。


「いただきまーす!」二人で手を合わせた後、僕はハチミツをバニラアイスにかけて美味しそうに食べるリカの姿を見つめた。

「う〜ん!美味しいです〜!」リカの笑顔を見ると今日も一日頑張ろうって思える…


「今日も一日練習頑張らないとだね…リカ!」「ダイスケさん…その…なかなか言えなかったけど…私のサポートばかりしてくださってすみません。ダイスケさんもスケートサークルに入ってるんだからご自分の練習もあるのに…」「あははは…そんな事気にしてたの?…僕はリカが翔んでいる時の笑顔がすごく好きだから…」「私だって子供達とスケートで楽しんでるダイスケさんの笑顔…大好きです!」「…リカ…」「ダイスケさん…」

僕たちは食卓の上で口づけを交わす…

リカから甘いアイスの味が僕の口唇に伝わってきた…


「でも…ミドリコーチが本当にダイスケさんがいてくれて助かっているって…私が選手として頑張っていくには彼は必要不可欠だとも言われてました。」「ミドリコーチが?それは有難いなぁ…」「彼はビジネスでもスポーツでも素晴らしいコーディネーターになれると思うって…私もダイスケさんは凄い人だと思います!」「あはは…ありがとう!じゃあ君がもっと頑張れるように僕も一生懸命サポートしないとね!」「はい!私も頑張ります!」


僕達は素敵な毎日を与えてくれているお互いの存在の大切さを噛みしめながら食事を一緒に楽しんだ…





アルタイル宇宙港スペースゲートのカフェでランチを済ましたミヤはそのままアルタイルスクールに向かった…


「一目見て…それで帰ろう…やっぱり私…会う理由が見つからないわ…」

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