表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/138

オルトロス星域会戦-1

10/08、サブタイトルを変更しました。

 「辺鄙な場所だな。とても歓迎されているとは思えん」

 

 『共和国』宇宙軍第2艦隊群司令官のデイル・ガートン大将が、彼の部隊が駐留する基地に対して下した評価はそれだった。大型艦用のドックは存在せず、中小型艦用も数少ない。しかも基地を守る戦闘機部隊も砲もレーダー設備も申し訳程度しか存在しない。

 

 この基地とその下の惑星が重要でないことを裏付けるように、衛星軌道の下に広がる風景は、かなりの部分が赤茶けた不毛な土地となっている。

 曲がりなりにも人類世界最大の国家である『連合』を代表する政府の「一方」が、外国からの援軍に対して提供する基地とは到底思えなかった。


 


 現在の『連合』は2つに分かれている。一つ目はリントヴルムを首都惑星とする昔ながらの『連合』政府が支配する惑星群で、旧『連合』の6割を占める。


 そして後4割については、『共和国』内では「反乱軍」、「救世教軍」、「緑旗軍」等と呼ばれている集団が統治している。『連合』内で長年抑圧されてきた救世教徒と軍内の不満分子が政権を握るこちらの『連合』は、3か月ほど前に奪取した惑星イピリアを首都惑星としていた。

 

 このような事態を見た『共和国』政府は、宿敵が勝手に分裂した事への喜びを隠しきれなかった。それはもちろんだが、一方で分裂は困惑の種でもあった。どちらの『連合』を支援すべきかわからなかったのだ。

 


 

 2つの『連合』に共通する所があるとすれば、それは『共和国』への敵意だった。戦争を始めた当人であるリントヴルム政府は、内戦が始まってからもかなり長い間イピリア政府をそっちのけで『共和国』への抵抗を訴えていた。

 彼らは旧ゴルディエフ軍閥領に艦隊を送り込み、時にはイピリア政府の軍隊と協力してまで、『共和国』の軍事行動を邪魔しようとしてきたのだ。

 

 中でも悪名高いのが、惑星ファブニルの鉱山地帯で行われた核によるテロだ。あの時治安維持を担当する内務局直轄軍は、組織の実質的なトップが急に消えた上に資金を持っていかれ、混乱状態になっていた。

 その隙をついた『連合』系武装組織が重要な鉱山で小型核を連続して爆発させ、金属生産にかなりの被害を与えたのだ。

 この事件についてリントヴルム政府は責任をイピリア政府に押し付けているが、後の調査によると十中八九彼らの指示によるものだった。

 


 一方のイピリア政府はどうかというと、こちらはリントヴルム政府以上の難物だった。

 「犬は餌をくれた事がある人間には噛み付かない。これが犬と人間の最も大きな違いだ」という言葉があるが、イピリア政府と『共和国』政府の関係はこの言葉を地で行くものだった。『共和国』は救世教徒を犬だと思っていたが、救世教徒の方は自らを人間と見ているらしかった。

 

 もともとイピリア政府は、『共和国』の援助によって誕生した存在だ。彼らの中核を成す救世教徒に、昔から資金援助や亡命場所の提供、時には軍事訓練を行ってきたのは『共和国』内務局直轄軍なのだ。このような援助が無ければ、救世教徒は未だに貧民街を徘徊するテロ集団のままだっただろう。

 

 だがイピリア政府がそれを感謝するような素振りを見せたことは一度もなかった。それどころかリントヴルム政府以上の領土欲を見せており、いずれは『共和国』を自国領に加えると支配下の住民に喧伝している。

 開戦前の『連合』の戦争目的がゴルディエフ軍閥領全ての併合に過ぎなかったらしい事を考えれば、彼らの貪欲さは際立っていた。

 


 更に恐ろしいのが、イピリア政府のそれは単なる国内宣伝ではなく本気であるかもしれない所だ。『共和国』内務副局長だった人物が、内務局の金庫から持ち出した物体はその象徴だった。

 彼女は「それ」を大量の金塊とともにイピリア政府に提供し、今では救世教の最高指導者である第一司教を名乗っている。その一事だけでも、イピリア政府との同盟は困難だった。

 


 

 結局、『共和国』政府はリントヴルムに存在する昔からの『連合』政府に交渉を持ちかけた。旧ゴルディエフ軍閥領全て、及び戦時賠償金の支払いと引き換えなら、イピリア政府を共に攻撃する用意がある。最高指導者のローレンス・クラーク政務局長はそう呼びかけた。

 

 こんな屈辱的な取引を持ちかけられた『連合』政府内では議論が紛糾し、一部の財閥の離反、それに続く粛清の嵐が吹き荒れたらしい。交渉相手をイピリア政府に変更しようかと『共和国』外務局の一部が考えたほど、回答には長く時間がかかった。

 

 だが最終的に、リントヴルムの『連合』政府は『共和国』が出した条件をほぼ丸呑みした。イピリア政府は時の勢い、及びリントヴルム政府と同等かそれ以上に国家としての正当性を持っている。このままでは国家としての存続も危うい。そのような危機意識が彼らにプライドを捨てさせたらしい。



 事実、『連合』軍の各部隊は次々にイピリア政府の方に忠誠を誓っていた。不満をため込んできた辺境部隊はおろか、首都防衛軍の一部及び宙兵や戦略砲兵などのエリート部隊までが、イピリア政府への忠誠を表明したのだ。

 最初は3個艦隊と2個方面軍に過ぎなかったイピリア政府軍は、今や8個艦隊と6個方面軍に膨れ上がっている。リントヴルム政府が如何に軍に憎悪されていたかを見て、『共和国』政府の要人は軽蔑の入り混じった同情の念を覚えたほどだった。




 ファブニル星域会戦から2か月後、『連合』リントヴルム政府はイルルヤンカシュ協定と呼ばれる実質的な降伏文書に署名、両政府間の戦争は法的に終結した。

 

 『共和国』の報道機関は「戦争勝利」を声高に喧伝したが、実際には『共和国』が勝ったのではなく、『連合』が勝手に自滅したというのが正しい。実際の戦闘を知る軍人たちは、大急ぎで作られた「ファブニル大会戦」、「アティリウス降下作戦」等の宣伝映画を見ながら、荒唐無稽な内容に微苦笑を浮かべていた。

 

 しかも軍人たちにとって、戦争は終わったというには程遠かった。イピリア政府軍、そしてイルルヤンカシュ協定を認めないリントヴルム政府軍部隊が、至る所で『共和国』軍を攻撃していたからだ。

 なお後者は徐々にイピリア政府に帰順しつつあるようだが、それも救いとなる話ではなかった。

 




 このような状況の中、『共和国』政府はリントヴルム政府への援軍派遣を決定した。イルルヤンカシュ協定の条文内に両国の軍事協力が含まれていたという立派な理由もあるが、どちらかと言えば国家戦略の問題だった。


 このまま内戦を放置しておけば、遥かに好戦的で有能なイピリア政府が『連合』領土を完全に掌握してしまう。それを防ぐための軍事介入を行ってでも『連合』領土をリントヴルム政府の手に戻すか、少なくとも現在の分割状態を維持する必要がある。

 悲願だったゴルディエフ軍閥領併合を達成した『共和国』政府は、次なる国家戦略をそう定めていた。




 

 ガートン大将の第2艦隊群が、ここ惑星オルトロスまで派遣されたのもそのためだった。

 第2艦隊群は、第1艦隊群と第3艦隊群がゴルディエフ軍閥領を巡る戦いで消耗した今、『共和国』宇宙軍唯一の無傷の艦隊群だ。それをリントヴルム政府支援のために投入すれば、両軍の戦力バランスをリントヴルム政府優位にできる。『共和国』政府はそう見ていた。

 

 ついでに言うと、『共和国』政府は第2艦隊群の派遣と引き換えに、かつての内務副局長がイピリア政府合流前に持ち去った量に匹敵するほどの純金を、リントヴルム政府からせしめる事にも成功していた。

 



 このように第2艦隊群派遣は政府にとっては非常に結構な事だったが、ついさっきまで敵地だった場所に派遣される当の将兵たちにとってはとんでもない話だった。

 これでは敵だけではなく、名目上の同盟軍からの攻撃まで心配しなくてはならない。リントヴルム政府支援のため、『連合』領内へ移動すると聞かされた将兵たちは内心でそう思った。

 


 そして案内された基地を見て、ガートンを初めとする第2艦隊群将兵の不信感は頂点に達する事になった。ほぼ不毛の土地で、食料や軍艦用燃料など、最低限の物資を自給する事さえ出来ない惑星だったからだ。

 物資は一応、『連合』の補給船団が運んでくれるのだが、これでは艦隊群全体が人質に取られているも同然だと、第2艦隊群将兵は感じていた。

 

 いきなり物資の補給を打ち切られて行動不能になるのを防ぐため、貴重な高速輸送艦の大部分が燃料と携行糧食を満載した状態で派遣され、艦隊群の緊急脱出に備えているほどだ。そのせいで他の星域における作戦の幅が著しく縮まったが、1個艦隊群の安全には代えられなかった。


 





 「今のところ、物資は滞りなく運ばれています。その意味で、一応最低限の待遇はされているかと」

 

 参謀長のオットー・ティメルマン中将がガートン大将の苛立ちを宥めるように言った。と言っても、彼も本心ではガートンと同意見だった。

 こんな満足な慰安施設もなさそうな辺境の星に1個艦隊群を駐留させるなど、正気の沙汰ではない。駐留が長引いた場合、士気の低下どころか暴動が心配されるレベルだ。

 

 



 第2艦隊群がここ、『連合』のリントヴルム政府に属する惑星オルトロスに駐留を開始してから3週間ほどが経つ。戦闘艦艇1500隻、後方部隊を含めるとおよそ3100隻の艦船に勤務する総勢160万人の乗員は、最初の3日間でこの惑星にうんざりしていた。

 


 「とにかく、何の娯楽施設もありませんし、向こうの担当者は共同訓練に非協力的です。大規模な単独演習を繰り返すことで、何とか兵士の退屈を緩和していますが、このままここにとどまった場合、戦意と戦闘能力の低下は計り知れないものになるでしょう」

 

 補給参謀のアンドレイ・カルサーヴィン准将が、眼下に広がる不毛の大地を忌々し気に見つめながら言った。惑星オルトロスは砂漠と草原と僅かなオアシス都市で構成されており、人口は1億人に満たない。


 向こうの担当者によるとこの惑星の主産業は放牧で、草地を放浪する遊牧民が年に数回、宇宙港に肉と乳製品を売りに来るらしい。

 それと宇宙港周辺に小規模な工場群があって、宇宙船舶用の部品を生産している。産業と呼べそうなものが存在するのはその宇宙港と周辺施設だけで、後は人類文明の最初期さながらの光景が広がっていた。 

 ガートン大将が非番の乗組員に出した「一般市民からの略奪を厳禁する」という指令には、だから何の意味もなかった。そもそも略奪に値するものがないのだ。将兵が気晴らしに使えるような施設に至っては、期待するのも愚かしい。

 

 

 「大体、『連合』の宇宙軍はいつ反乱軍に対する攻勢を開始するのですか? もしや反乱軍と馴れ合って、隙を見てわが軍を壊滅させる気なのでは?」

 

 カルサーヴィンは更に言いつのった。周囲にいた幕僚の何人かも賛同の声を上げる。もともと『共和国』と『連合』のリントヴルム政府は仲が悪い。

 

 と言うか、一応の停戦協定が結ばれはしたが、ついこの間まで戦争状態だったという間柄だ。相互の信頼などどうやっても不可能だった。

 大抵の『共和国』人が『共和国』ー『自由国』戦争における『連合』政府の蝙蝠外交を記憶に留めているとあっては尚更だ。誰も大っぴらには口に出さなかったが、『共和国』の軍人の大半は、むしろイピリア政府と手を組んでリントヴルム政府を倒すべきだと思っていた。

 無論それを口に出せば、政府の対外政策に文句をつける輩=反国家分子として粛清の対象になるが。

 

 なお「『連合』国内で蜂起した救世教徒は相互理解不可能な狂人の集団で文明の敵だ。巨悪を倒すためには仇敵と手を組まざるを得ない」というのが公式の説明だが、それに納得している者はごく少なかった。

 そもそも人口に占める救世教徒の割合が人類世界で最も少ない『共和国』の住民の多くは、救世教徒が何なのかも碌に知らないのだから当然ではある。

  


 カルサーヴィンらの苛立ち、と言うより焦燥には政府の対外政策に対する不満以外の理由もあった。乗員の暴動が、そろそろ本格的に心配される時期になっていたのだ。

 もともと『共和国』の軍艦は機動力確保のための巨大な機関と燃料タンクが居住区画を圧迫していて、他国の軍艦に比べて居住性が悪い。

 一般兵は棺桶さながらの二段型居住区に押し込められているし、『連合』の軍艦に設置されているような娯楽設備もない。そんな軍艦で長期間待機させられている将兵は、一様に苛立ちを募らせていた。

 

 艦隊戦での勝利のために建造され、長期間待機するような任務は設計上考慮されていないが故の弊害だが、士官たちは下士官兵の反乱を深刻に憂慮していた。

 




 「『連合』政府軍はまだ動けんようだ。軍や政府内の反乱分子の摘発に手間取っているということでな」

 

 ガートンは『連合』の中枢部で起きている事態について、そう婉曲に表現した。到着した直後に彼と会談した『連合』の担当者は、現在の『連合』では救世教徒や自由主義者、政府に批判的な財閥の大粛清が行われていることを伝えた。

 はっきりとそう言ったわけではないが、「第五列の活動に備えての体制の引き締め」などという表現が使われた以上、大規模な弾圧を実行中であることは明らかだった。

 

 ちなみにその担当者は、1週間前に何の前触れもなく入れ替わった。前任者は外国人に余計な事を喋ったせいで、自らも粛清の対象になったのだろうとガートンは考えている。

 


 「成程、それは無理もありませんな」

 

 カルサーヴィンは納得したようにひとまず態度を改めた。彼らの祖国でも数年前にあったことだ。理解するのは容易だった。

 

 

 「何にせよ、このままでは士気が悪化する一方です。いっそのこと、わが軍単独で反乱軍についている惑星を攻撃してみては」

 

 次にティメルマン参謀長が提案した。ガートンは一瞬、この積極案に飛びつきたくなった。本来の主役である『連合』政府軍が動けない中で『共和国』軍が反乱軍(イピリア政府軍)を撃破すれば、終戦後の交渉において非常に有利な交渉材料になる。

 

 特に狙い目なのは、両国の国境近くにあって、現在反乱軍に占領されている惑星スレイブニルだ。人口も資源も豊富な同惑星を占領し、『共和国』による領有を既成事実化してしまえば、将来の対『連合』作戦の前線基地として活用できる。

 

 

 「それは出来んよ。反乱軍には8個艦隊、2000隻近くの軍艦がいるらしい。単独で優勢な敵に挑むというリスクを冒すべきではあるまい」

 

 だがガートンは結局、勝手にスレイブニルを占領するという考えを捨てた。反乱軍の練度は不明だが、とにかく数は第2艦隊群より多い。そのような敵に単独で挑めば、無用な損害を出してしまうリスクが大きい。

 


 しかも問題なのが、『連合』リントヴルム政府と『共和国』政府は、共通の脅威を前にして仕方なく政治的野合を行っただけであることだ。両国は互いに対して一切の信頼も善意も抱いておらず、内心では相手がイピリア政府軍との戦いで出来るだけ多くの被害を受けることを願っている。

 

 そんな状況で反乱軍に積極攻勢をかけるのは、『連合』政府の思う壺だ。最悪、第2艦隊群が反乱軍艦隊を排除した後で、『連合』政府軍が裏切って襲ってくる可能性もある。

 それを考えると、単独での作戦は取れなかった。攻勢は『連合』政府軍との共同作戦として、彼らに出来るだけ被害を押し付ける必要がある。

 


 

 「司令官、緊急の連絡です!」

 「何だ?」

 

 ガートンはいきなり戦闘指揮所に入ってきた通信に対し、若干の期待が混ざった声で返答した。

 ようやく『連合』政府軍が攻勢の準備を始めたのだろうか。それとも逆に、反乱軍が攻勢を開始したので、彼らが支援要請を出してきたのだろうか。

 どちらでもいい。この忌々しい惑星から離れられるなら、何でも大歓迎だ。

 

 


 「基地のレーダーと航空機格納庫が爆破された模様です。おそらく反乱軍の工作員による破壊活動だと、向こうの担当者は言っています」

 「自分の基地の安全管理も出来んのか!? 奴らは?」

 

 どうやら同じ期待をしていたらしいカルサーヴィン補給参謀が、入ってきた情報を耳にして吐き捨てた。レーダーと航空機格納庫がまとめて破壊されたということは、基地内に相当量の爆薬が持ち込まれていたはずだ。

 地上軍基地ならともかく、軌道エレベーターで地上と結ばれているだけの宇宙軍基地でそんなことが起きるとは、警備の怠慢以外の何物でもない。

 


 「それで、被害の規模は?」

 

 ガートンは取り合えずそう質問した。あまりに酷い被害が生じているようなら、交渉して駐留場所を変えさせるつもりだった。向こうの施設がどんな損害を受けようが知ったことではないが、基地内のドックにこちらの軍艦が入っているときに破壊活動が行われては目も当てられない。

 

 「機能的には1日か2日で復旧するということです」

 「分かった。一応、人手がいるようならこちらから出すと伝えておいてくれ」

 

 ガートンは通信機の向こうの士官にそう伝言した。人手を出すというのは別に善意からではない。救援にかこつけて基地内の立ち入り禁止区域を撮影してやろうという魂胆だ。

 何しろ第2艦隊群の将兵は、ドック周辺と基地の貧弱な慰安施設以外の場所への立ち入りを、『連合』側から拒否されているのだから。

 

 数分後、人手は足りているので必要ないという連絡が『連合』側から来た。それを聞いた第2艦隊群司令部には、怒りと共に弛緩した空気が漂った。

 結局今日も、特に何ということもない一日になりそうだ。敵の工作員もご苦労なことだ。こんなどうでもいい惑星の基地を攻撃するとは。


 


 だがその後の思わぬ事態によって、弛緩した空気は一気に消滅する事になった。哨戒に出ていた巡洋艦が、第2艦隊群司令部に緊急信を送ってきたのだ。

 「敵機多数、停泊地に向かう!」、緊急信にはそう書かれていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ