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攻防ー8

 第131分艦隊の将兵たちが持ち場につく中、共に1個艦隊の戦力を持つ『自由国』軍と『連合』軍は戦闘を開始した。

 軍艦が曳く青白い航跡に荷電粒子砲から放たれる閃光、それに対艦ミサイルの航跡が交差する。その周囲を活発に飛び回っているのは、両軍が出撃させた艦載機隊だ。


 「相変わらず、妙に堅苦しい戦い方を」


 戦闘の経過を観察しながらベンディクは首を捻った。

 イピリアにおける『連合』宇宙軍の奇妙な行動は、補給線攻撃には大きすぎる戦力で正面から向かってくるという点に留まらない。戦い方も不可解なのだ。

 


 彼らは高速の軍艦と高性能な通信装置を擁し、『共和国』宇宙軍のような機動戦を遂行する能力を持っているはずだ。

 それなのに、イピリアに来寇する『連合』宇宙軍は機動戦を行わない。緊密な隊列を組み、正面から殴り合うという大時代な戦い方を続けているのだ。

 まるで『共和国』軍と比較して機動戦への理解が惨めなほどに欠けている、『自由国』軍の水準に合わせているかのように。



 もちろん、来寇する『連合』軍艦隊全てがそうという訳ではない。時には『連合』軍がフルングニルで見せたような機動戦能力を発揮し、『自由国』軍艦隊を撃破することもある。

 しかし大半の戦いは、何の戦術的冴えも見当たらない退屈なものだった。



 また戦術に加えて疑問なのは戦意の低さだ。彼らはイピリアに入港する『自由国』軍輸送船団の攻撃に来ているはずなのだが、その目的を達成することは少ない。

 いや、達成する気が無いとしか思えないのだ。イピリアに来る『連合』軍艦隊は、僅かな被害を受けるとすぐに撤退してしまう。

 艦隊戦力を温存したがっているとも取れるが、それなら中途半端な攻撃など最初から行わなければいいのだ。不可思議としか言いようがなかった。







 「『自由国』軍第3艦隊より入電、敵艦隊を撃退したとのことです」


 そしてこの日もそうだった。来寇した『連合』宇宙軍はどうみてもまだ余力を残しているにも関わらず、船団への攻撃を諦めて撤退していく。

 双方の被害は沈没と損傷を合わせて僅か20隻ほどで、まともな戦争というよりも古代の部族の儀礼的戦闘を想起させた。


 (奴らは一体、何をしたいのか?)


 遠ざかっていく『連合』軍艦隊を見ながら、ベンディクは顔をしかめた。『連合』軍の奇妙な行動には理由があるはずなのだが、それが何なのかはどうしても分からなかった。














 「第三十一艦隊の実戦訓練が完了しました。これより帰還します」


 ダニエル・ストリウス大将は艦隊の状況を確認しながら、本国に連絡を入れていた。これで6個目の新艦隊が、軍隊にとって最も重要なものの1つ、すなわち実戦経験を少なくとも1度得たことになる。



 現在の『連合』宇宙軍にとって最も大きな悩みは、艦船の数に比べて熟練の将兵が足りないことだ。

 奥地に疎開していった工業設備からは膨大な数の艦船が吐き出されているが、軍人は兵器と違って工場で生産することが出来ない。軍拡計画が開始された戦前の段階から、人材不足は危惧されていた。


 そこに戦争及び内戦による、約20個艦隊の喪失が加わる。

 これらの艦隊の大半は敵地で失われており、乗り込んでいた将兵たちは戦死ないし捕虜となった。戦前に存在した人的資源の大半が使い尽くされてしまったことになる。このような損失から立ち直るのは容易では無かった。



 無論、対策が行われていない訳ではない。ドックが艦船を完成させると同時に士官学校や新兵訓練所は大量の卒業生を輩出しており、数だけで言えば新編成の艦隊による膨大な需要を吸収可能だ。


 しかし士官学校や新兵訓練所は量に関する要求は満たせても、質に関する要求を満たすことは出来ない。それらが保証するのはカリキュラムの修了であり、実務経験でも実戦経験でも無いからだ。

 

 現在の『連合』宇宙軍は好意的に表現すれば若返ったと言えるが、要するに若く経験不足の将兵で満たされているということだ。

 開戦直前に中尉だった人間が今では中佐として駆逐艦1隻を指揮し、少佐だった人間が准将として戦隊を指揮するような事態は、今では当たり前の話になっていた。




『連合』宇宙軍上層部はこの状況を危惧した。

『連合』宇宙軍は『共和国』宇宙軍に対抗して機動戦術を取り入れたが、機動戦の実行には将兵が自らの部署に習熟していることが不可欠だ。高速で進む戦闘においては多くの予期せぬ事態が短時間に発生する。そして将兵がそれに対処できなければ艦隊は麻痺状態になってしまうのだ。

 

 未熟な将兵たちに最低限の状況対応能力を与えることは、これからの戦争遂行にとって死活的に重要だった。




 そこで『連合』宇宙軍が取り入れたのが、「実戦訓練」である。未熟な将兵中心の新艦隊に、『共和国』宇宙軍と比較して遥かに弱いその同盟国軍と戦闘させるのだ。

 

 将兵の状況対応能力を向上させるのに、演習だけでは限界がある。しかしだからと言っていきなり『共和国』軍と戦わせれば、彼らは経験を積む前に戦死してしまう。

 そこで『連合』宇宙軍は、未熟な将兵でも何とか対応できる程度の敵との戦いによって、彼らに経験と自信を与えることにしたのだった。



 この計画は概ね上手くいっている。十分に許容可能な損失と引き換えに、新艦隊の錬度はこれまでの常識を遥かに上回る上昇カーブを描いているのだ。

 実戦それ自体、及びいつ実戦に投入されるか分からないという緊張感によって将兵たちがより訓練に身を入れることになったことが、好結果に繋がっているらしい。


 


 (後少しばかり粘れば)


 遠ざかっていく惑星イピリアを見ながら、ストリウスは内心で呟いた。

 『連合』はこれまで基本的に、『共和国』軍の侵攻に耐える立場だった。ファブニルを皮切りに、旧ゴルディエフ軍閥領全て、そして歴史的な『連合』領であるスレイブニルやフルングニルまでが、『共和国』軍の軍靴に踏み荒らされたのだ。

 反攻作戦の計画は幾つも作られたが、その多くが戦力不足を理由に廃案もしくは長期延期となった。実行されたのは、威力偵察程度の小規模な計画ばかりである。


 だがそれももうすぐで終わりだとストリウスは考えている。

 一時は『共和国』軍以下の規模に縮小した『連合』軍だが、既に量的な再逆転は完了した。質的にはまだ幾らか及ばないが、向上の幅は著しい。再建された軍は必ず、祖国から侵略者を追放するはずだ。

 

 


 そしてその先にあるものを、ストリウスは思い描いた。

 『連合』は数百年をかけて、超大国からただの大国の1つに至る下り坂を歩んできた。『共和国』及びその同盟国の国営放送は、「『連合』の時代は終わり、次は『共和国』の時代だ」と盛んに喧伝している程だ。

 

 だが『連合』は今、新政府の下で経済的にも軍事的にも再建されつつある。長きに渡る停滞を抜け出した新しい『連合』は、再び超大国として飛躍するとストリウスは確信していた。

























 『連合』地上軍フルングニル守備隊を率いるクロード・ジュベル大将は悩んでいた。大地峡に築いた防御陣地を放棄するか否かである。


 『連合』軍工兵隊が総力を挙げて作り上げた陣地は『共和国』軍の猛烈な砲爆撃にもめげず、敵に膨大な出血を強要している。一部の高地ではすそ野から頂上まで『共和国』軍兵士の死体が積み重なり、文字通りの屍山血河を形成していた。


 だがそろそろ限界ではないか。各地から届いてくる報告に、ジュベルはそう思い始めていた。

 大地峡には計6層の防御陣地があるが、『共和国』軍尖峰は今しがた4層目を突き破った。5層目と6層目には既に長距離砲からの砲撃が届き、前線への部隊移動も思うに任せない状態だ。


 このまま静観していれば、全ての陣地を突破した『共和国』軍の両翼が合流し、大地峡に展開する『連合』軍全てを包囲してしまう。純戦術的に言えば、そうなるまえに大地峡から部隊を後退させるべきだろう。



 だが一方で、大地峡を放棄すればフルングニル守備隊の生命線となっている工業・農業地帯が危うくなるという問題がある。大地峡の防御工事に工兵隊主力を投入したため、その後方には碌な陣地がないのだ。

 大地峡を突破した『共和国』軍が余勢を駆って進んで来れば、『連合』軍は食料や武器の供給源のうちかなりの部分を失うことになる。



 悩んでいる間にも、『共和国』の長距離砲から放たれた砲弾の炸裂は続く。1発は地下司令部の至近距離に落下したらしく、司令部内の照明が一瞬消えた。




 「司令官、ここは撤退を選択するべきです!」

 「…分かった」


 参謀の言葉を受け、ジュベルは決断した。大地峡の損失は痛いが、軍を失うよりはましだ。物資は備蓄分を利用すれば3か月は保つだろう。




 だがジュベルたちが各部隊に撤退を命じて廊下に出た瞬間、砲弾の炸裂音に似ているが、それより大きく重々しい音が聞こえ始めた。

 しかもその頻度が半端ではない。時々思い出したように撃ってくるだけの長距離砲とは異なり、数えきれないほどの炸裂音が重奏を奏でている。



 爆発音が時たま途切れると、代わってけたたましいエンジン音が聞こえてくる。音の大きさからして、かなり近くにいるようだ。


 「まさか」


 司令部脱出のための軽飛行機が用意してある場所に向かって走りながら、ジュベルは事態を悟って青ざめた。

 緒戦を除いて活動が低調だった『共和国』軍航空隊が、ここに来て活発な行動を始めた。しかも彼らが攻撃をかけてきたのは、『連合』軍の後方。それが何を意味するか、大体の予想はついた。






 地下を出たジュベルたちの目に映ったのは予想通り、上空を埋め尽くさんとする『共和国』軍機の大群だった。 

 低空では鋭角的な外観を持つ対地攻撃機の群れが、獲物を探す禿鷹のように群れを成して旋回しており、時折目標を見つけては爆弾を投下していく。対空砲陣地はとっくに沈黙しており、『連合』軍は一方的に叩かれていた。


 だがそれ以上にジュベルの眼を射たのは、対地攻撃機のやや上を飛行している巨大な4発機群の姿だった。こちらは軍用機とは思えないほどにユーモラスな姿をしているが、それが何であるかを知っていればとてもそうは見えない。

 

 「空挺降下…」


 ジュベルは呻いた。あれは空挺部隊を運ぶ輸送機だ。『共和国』地上軍は本気で、大地峡の守備隊を全滅させようとしている。


 「こちらです!」


 一瞬呆然としていたジュベルの腕を、駆け寄ってきた飛行士が掴んだ。

 そのまま転がり込むように飛行機に乗り込んだところで、上空の輸送機の機体扉が開くのが見える。開いた扉からは数えきれないほどの落下傘が降り立ち、満開の花がまき散らす花弁のように空を染め上げた。










 





  『共和国』地上軍において今回の攻勢を指揮するレナルド・バルテス大将は、空挺降下成功の知らせにひとまず胸を撫で下ろしていた。かなりのリスクを伴う作戦だったが、成功しつつあるようだ。


 今回の攻勢に際して『共和国』側が最も重視したのは、大地峡に展開する『連合』地上軍をその場で殲滅することだった。


 物資の不足により、フルングニルの『共和国』地上軍は大地峡での作戦が終わればしばらく大規模な作戦行動を取れないことが確定している。

 それどころか、攻勢に砲弾の在庫の大半を割り当ててしまったため、作戦後は防御にさえ事欠くと予想されていた。


 そのため大地峡への攻勢では、土地を確保した上で敵軍を殲滅するという完全な成功が必要とされる。大地峡を占領しても敵軍を逃がしてしまえば、その後の逆襲によって奪還される可能性が高いからだ。

 



 そこでバルテスは参謀の1人が出した、作戦後半で大規模な空挺降下を行うという案を採用することにした。

 『連合』軍が撤退に使いそうな道路と鉄道の結節点は、既に航空偵察で調べがついている。そこを空挺部隊で占領することで、彼らを袋の鼠にしてしまうのだ。

 


 発想としては『連合』軍が擁する宙兵部隊の運用思想の応用である。

 宙兵は惑星への降下作戦の際、本隊の降下位置周辺の交通結節点を占領するのに使われることがある。降下直後の地上軍は無防備であり、大規模な敵軍に襲われれば容易く殲滅されてしまう。そのため宙兵が降下位置付近の交通を遮断し、周囲の敵軍による本隊への攻撃を防ぐのだ。


 今回『共和国』軍は使ったのは宙兵ではなく空挺部隊で、目的も敵軍の攻撃ではなく撤退の阻止だが、根本的な思想は同じである。本隊より高速で目的地に展開できる部隊を敵後方に向かわせ、敵軍の機動を妨害するのだ。




 理論的には筋が通った作戦だが、司令部内では危険すぎるという理由での反発も大きかった。

 大規模な空挺降下という戦術は、戦史において様々な悲劇を生み出している。本隊の到着が遅れた場合、軽武装の空挺兵は纏めて殲滅されかねないのだ。



 しかしバルテスは敢えて反発を抑え、この案の採用を決めた。大地峡に展開する『連合』地上軍の撤退を食い止めるには、爆撃だけでは不十分であり、どうしても地上部隊が必要だ。

 その地上部隊を送り込む手段は、空挺降下しかなかったのだ。



 結果的に、バルテスの賭けは成功に終わった。

 現場レベルの様々な齟齬は発生したものの、空挺部隊は主要な交通結節点の6割以上を占領、『連合』軍の撤退を妨害している。

 そこに本隊の進撃が加わることで、大地峡の『連合』地上軍は包囲の鉄環の中に閉じ込められつつあった。



 「成功ですな。あまりに犠牲が多い成功ではありましたが」


 第8軍を指揮するセリノ・ラスコン中将が溜息をつきながら戦況を総括した。

 第8軍はこの前あった『連合』軍の攻勢で大損害を受けたため、司令部予備として後置されている。だが大地峡への攻勢に参加した各軍は、第8軍の損害が掠り傷程度にしか見えないほどの惨状を呈していた。


 先鋒となった第3軍と第6軍では軍団長の全員が戦死、現在は最先任の師団長が指揮を執っている。続いて第2梯団として送り出された第13軍と第19軍も、兵力の4割を失った。

 計画通りの迅速な進撃は、将兵を文字通りの肉弾として敵陣地に叩きつけることで達成されたのだ。


 「必要な犠牲だ。最終的な勝利のためにはやむをえまい」


 バルテスは敢えてそう答えた。強襲によって迅速に陣地を制圧するという決断が多くの損失をもたらしたのは事実だ。航空部隊のほぼ全力を空挺降下とその支援に向けたことも、間違いなく被害の拡大をもたらした。

 しかし大地峡の迅速な攻略のためには、これらの戦術の採用は必要な選択だったとバルテスは思う。もしもっと慎重に事を進めていれば、大地峡での戦闘は互いに予備隊を送り込みあう消耗戦と化し、最終的には更に多くの血が流れていただろう。



 「いずれにせよ、これで中央航路制圧は大きく進展した。半年後にはリントヴルムに我らの旗が立っているだろう」


 バルテスはラスコン、及び損害の規模に青ざめている他の士官たちを励ますように言った。ぞっとするような犠牲を払いはしたが、これでフルングニル攻略は大きく前進した。

 そしてフルングニルを攻略すれば、その先には『連合』首都惑星リントヴルムがあるのだ。


 「…そうですな」


 ラスコンが呟き、何人かが頷いた。大地峡で流された血は膨大だったが、決して無駄ではなかった。彼らの犠牲によって、この血塗れの戦争はもうすぐ終わる。彼らは自らにそう言い聞かせているのだろう。



 (そして、我が国は超大国に生まれ変わる)


 バルテスはリントヴルム攻略と戦争終結の先にあるはずの未来を幻視した。

 人類世界の中心部を制圧して『連合』に代わる新たな超大国として上り詰めることは、遥か昔から『共和国』の見果てぬ夢だった。それが今、もう少しで手の届くところに来ている。




 「これからは我々の出番ですな。新領土には資源、人口収容力、そして何より位置的に無限の可能性があります。戦争が終わって10年もすれば、我が国は軍事力だけではなく豊かさでも世界一の国になれるでしょう」


 バルテスの考えを察したのか、主計参謀の1人が明るい声で言った。この参謀は元々産業局に勤務していた官僚だったが、今回の攻勢における物資の管理のため臨時に軍籍を与えられている。

 戦争が終われば彼は産業局に戻り、戦後復興及び新しく『共和国』領となる惑星の管理に腕を振るうことになるのだろう。




 前線からはその後も幾つかの情報が届いたが、司令部の雰囲気は総じて明るかった。包囲環から親衛軍団を含む幾つかの敵部隊が脱出したという知らせですら、楽観的な雰囲気に水を差すには至らなかった程だ。



 そのような空気は司令部だけに留まっていない。従軍記者たちが前線で撮影した映像は通信衛星を通して『共和国』本国に流され、国民は勝利に快哉を上げていた。

 『共和国』各地では戦勝を祝ってパレードが行われ、参加者は戦争のせいで入手が困難になっている酒を、この時ばかりは惜しみなく互いに振る舞っている。戦時体制による耐乏生活を強いられている国民は、それが戦争勝利という形で終わりそうだという知らせに歓喜しているのだった。


 もう少しで戦争は終わりだ。軍人も民間人も、この時はそう思っていた。

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