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美女ゲットだぜ!(意訳)

 さて再びの館長室。

 館長は不在だけど。



 菓子類が片付けられていたテーブル上で、せっせと陣を描いております。向かいの席に座る二人の視線が食い入るようで、穴が開かないか心配。

 というかお兄さん、一緒になって見学してるけど、仕事は良いのかね?

「―――できました」

「……早いわね。描く手が一度も躊躇わなかった」

「ついさっき描いたばっかりですから」

「それにしても、そのスピードはねーだろ。何かに憑りつかれてんのかと思ったぞ」

 いやいや、むしろオルリアさんの方が、知的好奇心って魔物に憑かれてる目をしてるじゃないか。

「まずこちらの陣が、部屋に描かれていた陣を消したものね?」

「そうです」

「それでこちらが、先程も見せて貰った、部屋に陣を描いた―――と言っていいのか分からないけれど、あの部屋に新たな陣を描いたものね?」

「そうです。描いたというか、定着させたというか」

「だから、その定着ってのはどういう事なんだよ?」

「えーっと、まずこの陣を発動させると部屋中に展開されて」

「待ってちょうだい。その展開というのは……」

 一個づつ説明しなきゃいけないのか! というか、言葉にして表すのは難しいんだよ。私の中でこの陣は『拡大してコピペ』という認識なんだけど……さてどう言ったもんか。


「さっきのは早すぎて、理解っつーか目が追いつかなかったんだよな。もうちょっとゆっくりやれねーのか?」

「あ、じゃあちょっと描き加えます」

 なるほど、早すぎたのね。じゃあ展開と定着を別々で口述に応えるような陣にして、さっきよりスピードダウンさせればいいかな。

「―――よし、これで順番に見てもらえば、何となく理解してもらえるはず。この部屋には何の陣も描かれてませんよね?」

「ああ、大丈夫だ」

 そこだけ確認しとかないと。何かしらの陣が描かれていて、うっかり消しちゃったってなったら一大事だ。これ以上、館長さんの現実逃避のタネを撒く事はしたくない。

「じゃあ、こっちの陣を使って、この部屋に陣を定着させますね。まずは展開からいきます」

「是非お願いするわ」

「二の陣、展開」

 私の言葉に従い、床に置いた二の陣が展開を始める。

 一枚の、陣が描かれた紙を起点とし、人や家具などは無視して、立方体の展開図のようにパタンパタンと紙が広がっていき、床や壁、天井にまで広がり、最終的には部屋を覆い尽くした。

「これが展開です」

「おお、さっきは一瞬で部屋中が白くなったように見えたけど、こういう動きだったのか」

「これは、陣の描かれた紙が増殖したという事……?」

「うーん、というよりは、一枚の紙が引き伸ばされたというか、でっかくなっちゃった、みたいな感じです」

「……お前、説明苦手だろ」

「分かります?」

 何を描いたらどういう術になるのか、ってのはある程度把握してるけど、どういう原理でこうなるのかって部分をあんまり理解してないんだよね、私。試行錯誤しながら完成させた術が多いから。

 こういう術が使えたらいいな → こういう線の組み合わせだとどうかな → 試してみる → イマイチだったから手直し → 試してみる → アレを加えてみたらどうだろう → 描き加えて試してみる。

 これをくり返して完成させる事が多いから、理路整然とは説明できないんだよ。

「陣も大きくなっているのね」

「そうです。1枚の紙が複数枚に増えた訳じゃなく、大きな一枚の紙に変化したって事になるので、描かれていた陣も紙のサイズに合わせてでっかくなってます」

「お、さっきよりは分かり易いぞ、その説明」

「それはどうも。……じゃあ、次に進んでも?」

「ええ、お願い」

「それじゃ―――二の陣、定着」

 私の言葉に反応し、紙に描かれていた陣の中央部分が部屋に定着する。と同時に、紙は雲散霧消した。

「紙に描かれていた陣の、中央部分だけが壁や床に写し取られた、という事になるのかしら」

「はい。必要なのはその部分だけなので」

「ん? じゃあ紙の中央に描いてあった陣は壁に写ったって事として、その周りに描いてあった陣はどうなったんだ?」

「周りに描いてあったのは、陣を大きくする……つまり展開の為の陣と、紙の中央部分に描かれた陣を壁に写す……つまり定着させる為の陣になるので、役目を終えて消えました」

「三種類の陣を一枚の紙に描き、別々の役割を果たさせた。それも、各自独立した役割ではなく、それぞれが互いに影響しあう役割を。……そういう事なのね。理解したわ」

 さすが稀代の魔術師。理解が早いわ。これ以上突っ込んで聞かれても、正確な言葉にするって事ができないから、超助かります。


 さくさく次に進んじゃおう、と、部屋に定着させた陣を消すため、もう一枚の陣を床へと置く。

「一の陣、展開」

 さっき使った二の陣同様、パタンパタンと広がった紙が、部屋を覆い尽くした。

「ここまでは一緒なんだな」

「はい。特に疑問も無いでしょうから進みますね。一の陣、消去」

 その言葉と同時に部屋中に広がっていた紙がまた霧消し、壁に描かれていた陣も、きれいさっぱり消え去っていた。

「うーん、これはアレだな、消える過程が分かんねーわ」

「そうね。紙が壁を覆ってしまっていたから、紙の向こう側にある壁の陣がどのように消えたのかは、見る事ができなかったわね」

「そう言われるとそうですね。でもそれ、重要ですか? 結果としては消えてるんで、それで終了って事で……」

 良くないですか?と続けようとしたが、オルリアさんがキッ!と目線を飛ばしてきたので、呑み込んだ。

「確かに結果だけ見れば消えた事に間違いは無いけれど、わたくしはそれをこの目で是非とも見たいの。お願いシーデ、何とかならないかしら」

 ああそれは、知的好奇心が疼くって事ですか。


 しょうがないので、室内に飾ってあったガラス製の置物を勝手に使い、何度か実践してみせた。ガラスなら陣が消える様子が裏から見えるからね。館長さんの私物らしき置物だけど、お兄さんが「壊しさえしなきゃいーだろ」と言っていたので気兼ねなく借りた。館長さんの扱いの雑さについては、もはや何も言うまい。

 一度やってみせたら理解はしてもらえたんだけど、陣が消えていく様が興味深かったらしく、「もう一度見せて貰えない?」「あと一度だけ、駄目かしら?」とキラキラした目でせがむオルリアさんに逆らえるはずもなく、三度ほど同じ事を繰り返した。

 美女の頼みを無下にするなんて、そんな罰当たりな事できません。



******



「ありがとうシーデ。満足したわ。というか、今日が初対面の貴女に随分と図々しいお願いをしてしまったわね、わたくし。ごめんなさい」

「いえ、喜んでもらえたんなら、それで良いです」

 今更ながら、と謝罪してくるオルリアさんに、大したことじゃないと首を振ってみせる。

 これはこれで勉強の一環だしね。それに、少しの申し訳無さをにじませつつ、それでもとても満足げなオルリアさんの笑顔が超輝いてたから、私はこれで満足です。むしろ私がお礼を言いたい。

「ところで、これ程の術を容易に使える貴女が、一体どういった術の失敗であの部屋を壊してしまったのかしら?」

「あれ、お兄さんたちから聞いてません?」

「ああそういや、『子供が術に失敗して大惨事』としか言ってないな」

 ざっくりし過ぎてて説明にもなってないよね、ソレ。

「えーとまぁ、ただの試作ですから、気にしないでください」

「そう言われると、ますます気になるわね」

「『光と闇の魔術をミックスしてみたんですけど』っつってたんすよ、こいつ。マジでありえねー」

「……光と、闇? 相対する属性を混ぜ合わせたと、そう言うの? それは禁止事項でしょう? 何て危険な行為を……」

 説教アゲインの予感がして言葉を濁したのに、お兄さんが説明してしまった。おかげでオルリアさんが険しい表情になっちゃったじゃないか。お兄さんめ……余計な事を!

「こいつ、それが禁止事項だって事すら知らないんすよ」

「……何ですって? 知らない? シーデ、これは知らないで済まされる問題では無いのよ。貴女の魔術の師を教えてちょうだい。わたくしから一言申し上げさせて貰うわ」

 会話もアゲイン! ここまでの流れでワンセットなのかよ! さっきもしたよ、このやり取り! まったくもう、そんなに言うんなら紹介してあげようじゃないか!

「そうですね、私の師匠は第五閲覧室にずらっと並んでますから、いつでも会えますよ」

「あら、そうなのね。閲覧室にずらっと並んで……本じゃないの!」

 オルリアさん、ノリツッコミできるんですか?!

「失礼、取り乱したわ」

「オルリア嬢、こいつ、独学で魔術やってるらしいですよ。オレもさっき聞いて驚いたんすけど」

「独学、ですって? 待ってちょうだい……書物から読み解くだけで、誰かに教えを乞うた事はないと、そう言っているの?」

「だって、通りすがりの魔術師がいなかったんですもん」

「はあ? 何だそりゃ?」

 おっと、アレは私の想像の産物だった。

「私みたいな平民は、魔術師に出会う事すら困難なんです。だから、ここで魔術書を読むしかなかったんですよ」

「つーかそもそも、何でお前は魔術をやろうと思ったんだ? 魔法で良くねーか?」

 肩を(すく)めてみせた私に、お兄さんが更に質問を重ねてくる。

「それはわたくしも気になるわね。わたくしの場合は、自身の魔力量がさしたるものではなかったから魔術に興味を持ったの。そして学ぶうちに、その奥深さに驚嘆して、傾倒する事になったのよ。貴女もそうなのかしら?」

「近いと言えば近いですね。私の場合は、魔力がまったく無かったので魔術しかなかった、って感じですけど」

「まったく無い?! そんな奴がいるのか?!」

「ごく稀にいるらしいんですが……あまりにもレアらしくて、測定士が私をモルモット呼ばわりの上、ストーカーしてくるようになりました」

 お兄さんの驚きの声に、遠い目になってしまった私を誰も責められまい。



 5歳の誕生日に私の魔力を測定してくれたお兄さんは、あれ以来、ウチの店に出没するようになった。

「お嬢ちゃん、三食昼寝付きオヤツ完備の条件でモルモットにならないかい?」というのが彼のキメ台詞だ。魔力の器を持たないという人間()に対し、アレやコレや実験を施してみたいらしい。

 そんな彼は正式な城付きの魔法使いであるため、いずれ王命という名の実力行使にでられたらどうしようかと本気で悩んだ事もあったが、幸い王様は「そのように非人道的な事は許可できない」と彼に言ってくれたらしい。

 それを彼から「陛下には駄目って言われちゃったよ。でも諦めないよ?」と聞かされた私は、「つまり王様にモルモットの件を打診してみたって事か! このマッド野郎が!」と女児らしからぬ暴言と共にビンタをかましてしまったが、後悔はしてない。

 その後、じーちゃんズとばーちゃんズで袋叩きにして店外に放り捨てていたが、怪我が癒えたころにまた出没するようになったのにはちょっと震えた。不屈の精神って怖い。

 強硬手段に及ぼうとはしてこないが、来るたびに「モルモット」発言を繰り返してくる彼に、言葉を覚えたオウムかよと思いつつ、毎回きちんとパンも買っていってくれるので適当にあしらっている。不穏当な発言にさえ目をつぶれば、ただの常連さんだ。しかも大量に買ってくれるので、上客の部類に入る。大事なお客様(良い金づる)なので、余程の事をしない限りは出禁にはしないでおこう、と家族会議で決定済み。

「いざとなったら、握り潰しちゃえば良いのよね♪」とは、母さんの(げん)。どこを? と聞けなかったのは、決して私の勇気が足りないからでは無い。



「ところで、相反する属性は混ぜるな危険! って、何で魔術書には書かれてないんですか?」

 頭からストーカー野郎を追い払い、気になっていた事を聞いてみた。ちゃんと本に書いてあったら、私だって気を付けたのに。……気を付けるだけで、やらない訳じゃ無いけど。

「書いてあるっつーの。上級魔術書に、だけどな」

「上級って、閲覧制限のある書ですよね? 一般人が読めない本に書かれててもしょうがないんじゃないですか?」

「だっから! 普通は上級に辿り着いてない奴が属性ミックスとか考えつかねーんだよおおおお!!!」

 天を見上げ喚くお兄さん。血管切れるよ?

「でも、上級を読めない立場の人間からしたら、一般開放されてる本を読破しちゃった後は、もう自分で考えてやってくしか方法はありませんよね。そうすると、いろいろ混ぜ合わせてみたくなるのが人間の心理だと思うんですけど」

 ドリンクバーでコーラとメロンソーダを混ぜてみちゃうアレと一緒だ。あの抑え難い衝動ときたら。そこにカルピスを混ぜたらもう無敵。

「そこまでやり込む奴は、誰かしらに弟子入りしてる奴ぐらいなんだよ。お前、今からでも誰かに師事した方が良くないか? そのまんま突っ走ったら、また今日みたいな事になっちまうぞ?」

「大丈夫ですよ。私は日々進化するタイプですから。次回から術を試す時は、部屋に復元の魔術をあらかじめ掛けてからにします。そうすれば壊しても元に戻せますし」

「壊すの前提な考えは止めろ。部屋ならいいけど、お前が壊れちまったらどうにもなんねーんだぞ?」

 何か、この世界の人って優しいなぁ。会う人皆、私の体を心配してくれる。……心配かけるような事ばっかりやらかしてるのか、私?

「ねぇシーデ。貴女さえ良かったら、わたくしの(もと)で魔術を学ばない?」

 お兄さんと私が話している間、じっと何事かを考え込んでいたオルリアさんから、意外な提案が上がった。

「それは、オルリアさんの弟子にしてくれるって事ですか?」

「そうね、形式としてはわたくしの弟子という形にしておいた方が、都合が良いでしょうね。わたくしの弟子という事になれば閲覧制限のある書物も読めるし、それにわたくしの家には、ここには無い書物も有る。ここの練習部屋と同等の部屋も有るわ。もちろん、わたくしに教えられる限りの事は教えるつもりよ。貴女が真剣に魔術を修めたいのなら、良い条件なのではなくって?」


 閲覧制限のある本が読めて?

 オルリアさん家にある本も読めて?

 オルリアさん家で練習できて?

 更に美女自らが指導までしてくれる?




 え、新手の詐欺?


「そんなおいしい話があるもんか! 詐欺コワイ! 美人局(つつもたせ)コワイ!」

「おいおい、オルリア嬢を詐欺師扱いかよ?!」

「待って! わたくしは今日、貴女にそこまでの悪印象を与えたというの?!」

「いえ別に、悪印象は抱いて無いです。むしろ美人だヒャッホイです。でもおいしい話には裏があるのが世の常ですし」

「とりあえず、『美人だヒャッホイ』とか言う女児は嫌だ。いつか自分に子供ができても、こうはならないようにしようとオレは今決めた」

「居もしない子供の心配より、奥さん候補探しを頑張ってください」

「余計なお世話だ!」

 余計じゃ無いと思うなぁ。他の館員さんたちが、このお兄さんの“振られ話”をよく聞かせてくれるんだよね。

「シーデ、わたくしは貴女に詐欺を働くつもりはないし、ましてや美人局なんてしようが無いでしょう?」

「いや、私がオルリアさんの美しさにうっとり見惚れている所にこのお兄さんが現れて『おいテメー、オレの女をヨコシマな目で見やがったな? 慰謝料払えやゴラー!』とか言うんですよね? 超コワイ」

「オレもグル扱いかよ?! 警戒心が半端ねーな! 数年来の付き合いで生まれた信頼関係はどこ行ったんだ?!」

「だってホントに詐欺に引っかかって払うようなお金は無いので。となると、金が払えねえなら体で払ってもらおうかぐへへへへって展開が」

 ……あるか?

「無えよ!」

「ですよね!自分で言ってて正気に返りました。誰もが見惚れる美少女ならともかく、私レベルにそれは無い。よし、安心してお話を伺いましょうか」

「自分を卑下して安心するって、お前ちょっとおかしいからな?!」

「……コントはその辺りでお終いにしてちょうだい。安心してくれたのなら話を続けるわよ。わたくしは貴女に教えられる限りの事を教える。当然、金銭など要求しないわ。代わりに、先程のようなわたくしの知らない術を、わたくしは貴女から教わりたい。どうかしら?」

 ああ、なるほど。それが目的なのか。

 ただの親切心だけで申し出てるって訳じゃ無い辺り、好感が持てるわ。一方的に施されるより、よっぽど気持ち良い。



 しかし、安易に飛びつく訳にはいかない。

 この人はゲーム上、ヒロインの攻略対象(メインディッシュ)の内の一人だ。その邪魔をするつもりは私には無い。もしヒロインが誰かしらと結ばれてトゥルーエンドを迎えてくれるんなら、それはそれで良い事な訳だし。世界が救われさえすれば、その道程なんてどうだって良い。

 そんな重要人物に私が関わるのは、果たして良い事なのか?悪い事なのか?


 一瞬の逡巡の後、私の中で、揺るぎようのない結論が出た。


 どうでもいい事だ!

 だって私はTHE・脇役!

 メインの方と絡もうが何しようが、彼女らの恋愛模様(昼メロ)には何ら差し障らない、ただの一般人!

 影響力? そんなスキル装備してません。よって私がオルリアさんに弟子入りしたところで、ヒロインの邪魔になる事は無いと断言できる。



「オルリアさん! ぜひ私を弟子にしてください!」

 自分の中で弟子入りに問題が無い事を確認した私は、テーブルの上に身を乗り出し、オルリアさんの両手をがしっと掴んだ。

 私の勢いに引き気味なオルリアさんは、それでも美しかった。これ大事。

「そ、そう。納得してくれたのね。それでは、これから宜しくね、シーデ」

「はい! よろしくお願いします、師匠!」

「そんな風に堅苦しく呼ばなくて良いわ」

「じゃあ先生って呼んで良いですか?」

「まぁそれぐらいなら」

「じゃあよろしくお願いします、先生!」

「オルリア嬢、どうにかコイツに常識ってヤツを叩きこんでやってください」

 お兄さんまでお願いしてるけど……いやいや、私常識ぐらい持ってるからね?



 こうして美女との出会い・触れ合い・弟子入りまでを1日で済ませた私。濃い1日だったな。これで私の魔術が更なる飛躍を遂げるに違いない。ああ楽しみ!



 そういえば結局、館長さんは戻って来なかった。どうやら誰にも拾って貰えなかった模様。哀れな……合掌しとこう。

遅くなった上に長くなって申し訳ありません。

キリの良い所まで、と思うと長さがマチマチになってしまうという……。

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