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open the jam  作者: あうたーむ
序章
9/25

赤い影

 その時、目の前を赤い影が通り過ぎた。

 ガキィイン!という音と共に火花が散る。

「カノ・・・?」

 レイザに振り下ろされかけていた剣を、カノがはじき返した。麻痺が効いていなかったのかと思ったが、心なしか足元がふらついているように見える。

「ハァッ!」

怒涛の7連撃。リザードが少し後退する。


 かなり凶悪なモンスターとして警戒されているライズリザードを、一人で圧倒するとは。

 カノは相当の実力者らしい。

動ければ、援護に行けるのだが、右手親指が微かに動かせるぐらいのものだ。

「キシャァ!」

リザードも反撃する。

 ニ連撃をかわし、カノが四度、剣を打ち込む。

 ところがリザードは体を捻って二発かわし、円盾で二発弾くと、素早く垂直に斬りおろす。

「くっ!」

カノの服の肩口が裂ける。


 カノが反撃を仕掛ける。

 その瞬間リザードの口から再び黄金色の息が吐かれた。

「うっ・・・」

 やばい!

 俺は必死に起き上がろうとするが、ようやく右腕の肘から先が動いただけだ。



「ギジャァ!!」

 勝利の笑みを浮かべ、リザードが曲刀を振り下ろした。

「カノ・・・!」



 誰もが諦めたはずのその数瞬の間に、カノは自らの剣の峰を前にして交差させた。

 まだ動けるとは相当な精神力である。

 村に来る途中にも見たのこぎり状の刃が付いている。


ガガガガガガガッッ!!!


 曲刀をニ刀で受け止め、勢いよくなぎ払うカノ。

 のこぎり状の刃が火花を散らす。もの凄い轟音と共に鉄の塊がこちらに飛んできた。

リザードの曲刀の一部だ。

まさか・・・


 カノはにやっと笑って剣を持ちあげ、立ち上がった。

 なんと、刀を砕いたのだ。あの数瞬の間に。


 武器を失ったリザードは反撃する術が無く、首元をカノに貫かれ散った。


「・・・トカゲ風情が。百年後に出直してこい」

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