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open the jam  作者: あうたーむ
序章
7/25

オーク

「ここが例の洞窟だ」

 次の早朝、レイザの案内で発生源の洞窟にやって来た。

 森の奥辺りで、光がほとんど遮断されていて薄暗い。

 すぐそこで滝の落ちる音が響いている。

「大体どういう構造なのか、分かるか?」

 クラッドが聞いたが、レイザは首を横に振り、

「そんなに細長くないのは分かるがな、どんな広さなのかよく分からない。」

 まあ入ってみるしかないだろう、という結論になり、レイザを先頭に、その後ろにカノ、俺、クラッド、エリ、ロウガの順で続く。

 中は一本道のようだ。ところどころに骨とか石とか木片が落ちている。人間の骨でないことを祈る。

 しばらく進むと、脇にもう一本道が分岐していた。

「なんかあそこだけ明るいな」

 もしやオークがいるのか?と、思ったが、入ってみると特に何も無い。

 壁画が描かれており、明らかに人間が作ったらしい赤い布の敷かれた机が一個。

 光源は、そこに置いてあった仄かにオレンジ色に光る宝玉だった。

「なんだ、ここ」

 宝玉を持とうとしたが、何か特別な力でも働いているのか、動かなかった。

 他にも、ジャムっぽい容器や、大きな赤い剣などがあった。

「どうする?」

 皆一様に、「怪しいので取らない」となった。

 いや、しかし。

「俺は気になるから、このジャムっぽい奴と剣だけ持ってくわ」

 誰も止めなかったので黙ってカバンに入れる。

「・・・。」

 カノだけが冷たい目でこちらを見ていた。別に欲を出したわけでもないのだが。

 気になるから帰って調べてみよう。

「そろそろ元の道へ戻ろう。」

レイザの号令でまた一列で元の道へ戻る。

 歩いていると、意外とすぐに巣は見つかった。

岩陰からのぞくと、オークたちが蠢いている。

 布のようなものを腰に巻き、石でできた鎚を持っている。何かを食べている奴、寝ている奴、武器を振り回している奴と様々だ。・・・オークも戦闘訓練とかするんだろうか。

「よし、いくぞ・・・」


 レイザが岩陰から飛び出した。

刹那、オークたちが武器を構えこちらを向く。

すぐ近くにいた一匹を斬り、相手の群れに飛び込む。俺もそれに続く。

 背後から炎が飛んでくる。エリの魔法だ。ただ、俺達には当たらない軌道を描き、オーク二匹ほどを黒こげにした。

オーク一匹が俺に向かって飛びかかる。軽くいなすと、相手の振りおろした鎚は地面の岩を抉った。

 ・・・意外と一撃が重い・・・

すると避けた方向からもオークが襲ってきて、ギリギリでかわす。靴のすぐ横に穴が穿たれる。

 後ろに飛び退くと、今まで俺がいた場所に土魔法が掠めた。


 連携攻撃が、辛い。

レイザが、オーク一匹の鎚を弾き返しながら、言った。

「このまま戦うのは危険だ、統率しているリーダーを探せ!」

 リーダーも、オークなのだろうか。こういう場合は、別の魔物という可能性が高い。

違う形、大きさ、色の魔物を探すが、見つからない。

 ふと右に目をやると、カノが駆けだした。

「カノ!何を・・・」

 二刀でオークをなぎ倒しながら、奥へと突撃していく。

まさか、リーダーを探すつもりか。

 援護しに行こうとしたが、近くにいたオークに阻まれてしまった。

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