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open the jam  作者: あうたーむ
序章
4/25

晴れの村

なんかもう、あらすじに書いてある話に入るまで、時間かかりまくりです・・・

「じゃ、行ってくるよ。」

「行ってらっしゃい。」

 愛用の槍と村長の紹介状と最低限の荷物を持って、家の扉を開ける。

「コロナちゃんによろしくねー」

「ああ」

 コロナというのはサニービレッジのマリの友達だ。

 サニービレッジには、ブライト人が多い。

この大陸の人間は、ブライト、ネスィム、クロウス、ウェルア、ケトシーの五つの種族がある。

クラウディービレッジにはクロウス人が多い・・・が、俺はウェルア人だ。

だから黒髪ではなく蒼髪である。

 考え事をしながらドアを開けると、眩しい光が差し込んできた。

 今日は日差しが強くてくらくらしそうだ。空を見上げると、雲はほぼない。

クラウディービレッジなのにな。

 中心広場へ行くと、エルが友達と喋っていた。

「おう、エル、暑いのに元気だな」

 隣にいるのは・・・。キョウか。

白銀に光る刀身を持つ短剣を振り回している。キョウの宝物と言っていた武器だ。

「イサ、どっかいくのー」

「イサはサニービレッジに行くって、ね。」

「ちょっと魔物が出たらしくて。」

 すると驚いた表情でキョウは「ホント?」と言う感じになった。

「前までは村長が行ってたけど引退しちゃったからかなー」

「たぶんそうだな。」

 村長はそれなりに腕の立つ人だったが、前村長が亡くなってから他の村との交易とか何とかで忙しいのだろう、魔物の問題とはあまり関わっていない。

 すると、キョウが短剣を振り回していた手を止め、こちらに差し出してきた。

「これあげるよ!」

「それ、お前の宝物とか言ってなかったか?」

 うー、とキョウは唸ったが、やっぱり、とぶるんぶるんと横に首を振りまくって、短剣を放りなげて来た。

「いいよ!」

 本人がこう言っているのだからありがたくもらっておく事にしよう。

「ありがとな、いってくるぞー」

「いってらっしゃいイサー」

「いってらしゃーい、生きて帰ってきてねー」

 不吉な事言うなよ・・・

でも、案外死なない事もない、というのは承知している。

「まあ、そう簡単にやられはしないさ」

 手を挙げて、村の正門へ向かう。

 正門への道は意外と長い。水分補給しながら、門番へ声をかける。

「ロウさん、村長から聞いてると思いますが、サニービレッジに行ってきます。」

「おうよ、死なないようにな」

 皆不吉な事を言ってくるから困る。

 村の外へ出ると、標識があった。

【東7.8ロン サニービレッジ 西3.5ロン レイニービレッジ 北9.2ロン スノウィビレッジ

 南11.4ロン ブリーズビレッジ 北西27.9ロン シェル鉱山道

 帝都へ行く場合、シェル鉱山道出口より西に5.3ロン

 ※南西38.6ロン、ラッシュ湖。危険な水竜が生息しているため、近づかない事】

 あまり気にしてなかったが、相当細かく書いてあるらしい。

「東に7.8か。2時間くらいで着きそうだな。」

東へつながる道を歩き始めた。

1ロンは1.5kmくらいです。

何で時間の単位はそのままなの?とは聞かないでください。

恐らく星の自転の関係で同じ結論に達したのでしょう。

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