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ぼくは今を生きる

掲載日:2025/11/30

 今、ぼくの目の前にある台所の戸だなにはポテトチップスが一ふくろある。しかもビッグなやつだ。

 今、家の中にはぼく一人。お母さんと弟と妹は買い物に出かけている。これはチャンス、チャンスなのだ。

 戸だなの中のポテトチップスはのりしお味。ぼくの大好きな味だ。ぼくのクラスのみんなはコンソメ味が好きだけど、ぼくは一味ちがうんだ。みんなより一つ大人のしぶいのりしお味が一番なんだ。

 ポテトチップスのりしお味、このみわくの味は、一口食べるととまらない。ふくろが空になって指をペロペロするまでとまらないんだ。

 でも、ぼくはこまった。

 今日のばんごはんはぼくの大好きなカレーライス。今もコトコトおなべでにこんでいるんだ。そしてぼくはおるすばんとおなべのばんをしているんだ。

 なぜ、こまったのかというと、今、ポテトチップスを食べてしまうとおなかがいっぱいになってしまって、ばんごはんのカレーライスが食べられなくなってしまうからだ。

 ぼくはバカじゃないからそんな先のことまで分かるんだ。すごいだろ。なんせこの間は、国語のテストで95点をとったし。みらいの「未」のよこせんの長くするとこをまちがって「末」になっちゃって先生に◯じゃなく△にされただけなのだ。

 でも、このままポテトチップスをおいておけば、弟と妹に見つかって食べられてしまう。

 あいつらは、この前ぼくがのりしお味を食べさせてあげたら、のりしお味のおいしさに気づいてそれいらいのりしお味が大好きになってしまったんだ。

 どうしよう。ぼくは考えた。

 まてよ、そういえば今年のほうふを書き初めで書いたけど、ぼくの今年のほうふは

「今を生きる」だ。

 そうだ。今なんだ。今が大じなんだ

 ばんごはんだなんて、そんな先のことを考えずに、今食べたいものを食べるんだ。

 ぼくは戸だなを開けてポテトチップスのりしお味をとり出そうとした時、台所のドアが開いた。お母さんと弟と妹が買い物から帰ってきたんだ。


「あっ!お兄ちゃんがポテトチップス食べようとしているっ!」


 弟と妹がさけびながらかけよってきた。


「みんなのおやつなんだから分けて食べなさい。」


 と、お母さんはいった。

 このままでは弟と妹と3とう分にされてしまうぞ。どうしよう。

 そうだ。この前学校でならった分数だ。

 ぼくはみんなにいった。


「ぼくはお兄ちゃんで大きいからちょっと多めの7分の3、お前たちは7分の2ずつだ。」


 弟と妹は分数なんてしらないから、なんだかよくわからないけど、うん、とうなづいた。

 お母さんも、しょうがないわね、という顔をしていた。

 よし、この前学校でならった分数がさっそくやくに立ったぞ。


 おやつのポテトチップスをちょっと多めに食べたけど、食べすぎなかったぼくは、ばんごはんのカレーライスもいっぱい食べれてとてもおいしくておなかいっぱいだ。

 これで宿題がなければさい高だったのにとぼくは思った。

 ポテトチップスもカレーライスも食べたらすぐになくなるのに、なんで宿題はなかなかなくならないのだろうか。

 これはえい遠のなぞというやつなのだ。



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― 新着の感想 ―
そんなばかな、至高のポテチはコンソメ味のはずだ。
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