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墨色の夜、凍てつく芦原の響き

作者: セフィロト
掲載日:2025/11/21

夜の色は墨を流したように真っ暗で、薄い灰色の雲に邪魔されて、さらに重苦しく沈んでいた。山にかかる月は、まるで塵に覆われた眼のように、曖昧で薄暗い光を投げかけている。

アテツは息を吸い込むたびに、骨まで凍みるような寒さを感じた。それは深秋の霜が凝り固まった冷気であり、四方八方から骨髄にまで染み込んでくる。

彼は、一羽の孤独な鳥の鳴き声を聞いた。その音は、広大で果てしない芦原の上空で、すぐに消え去った。西の空には、まだ消えまいとする一道の夕焼けがあり、連なる山々の輪郭を低く映し出していた。

不意に、山林の奥深くから、耳をつんざくような轟音が響き渡った。それは獣の咆哮ではなく、風と木々が共演する、恐ろしい交響曲だった。

この喧騒のさなか、さらに悲痛な猿の鳴き声が響き渡った。

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