表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/7

第三話:ダイスデュエルオンラインのルール

”ダイスデュエルオンラインのルール"をまとめると、以下のような感じらしい。


対戦開始前

①事前に対戦ステージとなるマップ(双六盤)を

 確認する。

②事前に登録した1枚のリーダーカードは固定。

③初期から渡される1000枚のサポートカード

 の中から40枚のデッキを組む。

 ※ゲームが進めばサポートカードは初期カード

  とは別に入手できる。


対戦開始後

①50マスの双六を相手より先にゴールすれば勝利

②リーダーカードは常時プレイヤーと行動を共に

 し、プレイヤーは条件を満たせばいつでもその

 能力を使える。

③サポートカードはシャッフルし、初期手札として

 5枚引く。

④ターンの流れは以下の通り。

 1. 手札が4枚以下の場合、5枚になるようにカード

  を引く。5枚以上の場合、1枚カードを引く。

 2. リーダーカード及びサポートカードの能力を

  使用する。

   (条件を満たせば複数枚使用可)

 3. 6面ダイスを振り、出た目分双六を進む。

  進んだマスのイベントが発生し、ターンエンド。

4. 上記ターンを順番に繰り返す。


「はい、そしてこれが最初のマップです」


 受付の女性がそう言った瞬間、地面に双六の盤のようなものが広がった。


「なんだこれ?」


 俺は驚く。


「マスが全部真っ黒じゃないか」


「ふーーーーーーー」


 受付の女性が俺に煙草を吹きかけた。


「きゃははははははは」


 レミーラがその様を見て、とても楽しそうに笑った。


「やめろよ」


 俺は怒るが、考える。


 マスが全部真っ黒ということは、マスに止まった時に発動するイベントとやらは、止まるまでは分からないということだろう。一応スタートとゴールは明示されているが、そんなの焼け石に水だろう。


 さらにその双六の盤から分かる情報として、ゴールまでの経路は概ね50マスだが、分岐路も複数あり、選択するルートによっては他よりたくさんのマスを進む必要がある。


 その情報を元に俺はデッキを組む。


「ちなみに、今十時です。対戦が解禁されるのは十二時ですので、それまでにデッキを組めると、解禁早々対戦を行えます」


 受付の女性がそう告げ、俺は頷いた。


「うーん」


 俺は受付の女性から手渡された初期のサポートカードを眺める。その中からかいつまんで4枚のカードを見た。


〈足止め〉 必要魔力3

相手の次のサイコロの出目をマイナス1する。


〈6確定〉 必要魔力5

次の自分のサイコロは必ず6を出す。


〈サイコロ3倍〉必要魔力10

次に振るサイコロは3つに増え、その合計値分進む。


〈6マス先まで照らす〉 必要魔力2

6マス先までの真っ黒マスの詳細が自分にだけ分かるようにする。


 そんなサポートカード達。


「なぁ、魔力ってなんだ?」


 俺の問い。


「魔力は双六を進んでいると手に入る要素です。そして、基本的には手に入れた魔力は無くなりませんが、使用すると消費され、次ターンまで使えなくなります。


 魔力を10獲得した状態では必要魔力5のカードを各ターン2枚まで使えるということですね」


「ちなみに、"進化する闇 レミーラ"の効果は?」


 レミーラが笑う。


「きゃはははははは、プレイヤーが持つ魔力全てを吸収し、その吸収した魔力に応じた能力を得るというものよ。あたしが吸収した魔力はターンをまたいでも回復しないから、あたしに献上するつもりで能力を使いなさい」


「吸収した魔力に応じた能力って?」


「きゃははははは、教えな~~~~い」


「それじゃあ、ゲームの戦略が組めないじゃん」


「あたしの能力を把握したうえでゲームを開始しようなんて、おこがましいったらありゃしないわよ」


 レミーラはとても楽しそう。


(これは、なかなかに難航しそうになってきたな)


 俺はそう思った。


 だが、俺はそれからしばらく考え、40枚のデッキをくみ上げた。


 そして、デッキができた旨を受付の女性に告げる。


「できたよ、デッキが」


「承知しました。では、待機ルームに転送します。そこで、対戦相手を見つけて下さい」


 受付の女性はそう口にし、俺とレミーラはその真っ白な世界から別の場所に瞬間的に移動した。


 とある場所に、俺達と同じような存在が複数人いた。カフェのような場所。テーブルと椅子が複数並び、その椅子に沢山の人間が座っている。そのテーブルの上には"メニュー表"というものが存在しており、ジュースも飲めるようだ。


 さらに特筆事項として、売店があり、そこではカードパックが売られていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ