公爵令嬢は優秀だった
「という事は学院では余り王太子の周辺には関わらない方が良いですね」
「あぁ、その事なんだが……、もしかしたら入学免除になるかもしれないぞ」
え? 入学免除?
「何故ですか? 貴族は例外無く学院に入るのが義務では無いのですか?」
「確かに、しかし入学しなくても良い位の教養や結果を出せば入学は免除される」
「それはかなり壁が高いですよ?」
「ロザリー、新種の薔薇を作った事があるだろ?」
「あぁ、そういえば……」
1年前に偶々違う種類の薔薇を配合したら出来てしまった。
「でも、あれはあのあのあと国の施設に預けられたんですよね?」
「その結果が届いてな、培養が成功して量産が可能になったらしい」
「えっ!? 本当ですかっ!?」
「うむ、今後国内外で取引出来る事になりその販売権を我が家が受け持つ事になった」
アレは偶然の産物だったんだけどなぁ、まさか量産出来る事になるとは……。
「だから国の利益になる事をしたのだからロザリーは入学免除どころか飛び級で院に行く、という話もでているんだ」
はいっ!?
院というのは国の研究施設みたいな所で相当優秀でないと入る事が出来ない。
「か、かなり大きな話になってますね……」
「そうだな、でも学院でゴタゴタに巻き込まれるよりも自分の好きな事を研究している方がロザリーには良いと私は思っている」
確かに、周囲の顔色を窺う学院生活よりも花を育てていた方が私には向いているかもしれない。
「もし、院に入る事が正式に決まったら快く了承いたします」
「うむ、多分国から正式に書類が来るだろう、私も王太子関連の事に巻き込まれるのは勘弁してほしいからな」
そう言って笑うお父様。
やっぱり親子だなぁ、とつくづく思った。
それから1か月後、私の元に城から使いの方がやって来た。
「ロザリー・アンヘルシア嬢、貴女を王立植物院への入院を許可します」
「ありがとうございます」
私は貴族学院に行く事無く王立植物院に行く事になった。




