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幕間 セリオ視点

(やっぱり来るんじゃなかった……)


 城の中庭でセリオは溜息を吐いていた。


 王家限定のパーティーに参加したセリオは久しぶりに国王夫妻や両親とあったり他の親戚とも話をした。


 その中には従兄弟である王太子もいたのだが婚約者は同席していなかった。


 その代わりにレイチェル嬢が隣にいたので『普通は婚約しているのであれば婚約者を同席するんじゃないか?』と聞いたのだが曖昧な発言をしていたので、もしかしたら上手くいっていないのだろう。


(こういう複雑な人間関係を見るのが嫌だから避けてきたんだけど……、避けようもない事もあるよね)


 中庭のベンチで1人そんな事を思っていた。


「セリオ兄、ここにいたんですか」


「あぁ……、シルジオか」


 ぼーっとしていたセリオに声をかけてきたのはシルジオ・ナゴール、この国の第2王子である。


「やっぱり社交の場は僕には向いてないよ、花や草木と向き合っていた方が安心する」


「セリオ兄らしいですね、僕もここが好きなんでわかりますよ」


「……シルジオは王太子の件、どう思ってる?」


「本音を言うとこのままにしておくのはダメだと思っています。 兄上も母上も現実を見てません」


 やっぱりそうか、とセリオは思った。


「父上の耳に入るのも時間の問題だと思います。 今日アーネリア様を連れてきていないのを疑問に思っていますから調査に入るでしょう」


「遅いんだけどなぁ……」


「えぇ、父上は家族に関しては鈍感ですから」


 そう言ってシルジオは苦笑いをした。


(王族の中で1番マトモなのはシルジオなんだよな、まぁ王位継承権が低い、というのも理由なんだろうけど。 でも貴族の間ではシルジオを推す声も聞こえてくるから……)


 今は真っ直ぐな瞳を持つ少年も将来にはゴタゴタに巻き込まれる、いや既に巻き込まれているかもしれない。


(王家に生まれても良い事て無いんだよなぁ……)


 そんな事を思いながらセリオはシルジオと話をしていた。


   

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