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目が覚めて......


 ゆったりと瞼を起こし俺は暗闇の最中から精神を呼び起こした。


 ずいぶんと長い時間眠っていた感覚があり、体全体が心地よく痺れている。


 その後、俺は見覚えのない黒くぼんやりと、くすんだ天井があることに気がついた。寝起きの頭でそれを確認し俺の眠気は吹っ飛んでいった。




 ここは......。どこだ......?




 喉の調子がおかしいせいか声を出せなかった。


 まあ、こういうことは俺はよくあったことだったためアマリよく考えなかった。何分寝起きは声が出にくい。


 だが、そんなことより先程も言った通りに俺は見覚えの無い部屋で寝ていたのだ。


その部屋はというと少々小汚い石垣でできた部屋に汚れたシーツのあるベットで寝ていた。埃や汚れが良く目立つ本が無残に並んであったり無数に割られた。割られていた、というより自然と割れている黒くなり蜘蛛の巣が張り巡らされている窓ガラス、崩れた木枠当が数多くあった。


 辺りを見渡そうとゆっくり上半身を起こしあげようとしたその時だった。




 !!


 ああああぁぁぁが!うぐわぁああああ!




 頭が、体が、全身が痛い、いや、痛いなんてレベルじゃない!体が痺れて動けない全身に電流が走った様な痛みが精神を蹂躙した。




 なんだ、これ......。何なんだよ。これは!


 息が荒くなる呼吸がしにくい。それでも、自分自身に何が起きているのかを確認しようとした。


 全身の痺れをなんとか我慢し目を動かして自分の手を見た。




 な!!!なんだあぁこりゃあああぁぁぁぁ!!!!!!


 あああああぁあ、がああぁ!痛ってえええぇぇえぇ!!!!!!




 全身に大きな痛みと衝撃が走っていったのを感じた。体が痛いのは言うまでもないが衝撃を受けたのが服のサイズが明らかに大きくなっていたことだ。意識を失う前まではしっかり袖まで通っていた手がぶかぶかとしておりいわゆる【袖余りことダボ袖】 も え そ で 状態となっていた。痛みと共に恐る恐る袖から手を出した。そこにはぷにぷにと言う擬音が合いそうなほどかわいらしい手があった。




 え......。えええええぇぇぇぇ!?




 自分の身に何が起こっているのか分からず体全身を隅々まで確認した。(めっちゃ痛かった)そしてまた俺は更なる衝撃を受けることとなったのだ。




「えええええぇぇぇぇ!!!.......ふぇ?」




 驚きのあまり寝起きは声が出にくいさすがの俺であっても大声が口内から放出された。


 しかし、自分が出した声に更に驚き腑抜けた声を出してしまった。




 何が起こっているか分からない人のために、今起こったことをありのまま話すぜ......。俺は俺自分の身に何が起きたのか分からず戸惑い大声を上げた。しかし俺自身の口内から出て行った声は明らかに前までの俺の声(男らしい低い声)とは程遠い”|高音域で、鼻にかかったような声質などの特徴があるの声ロリ声”が出ていったのだった。




 ま、まさか......。


 コレは、トランスセクシュアル事TS。つまりは、性転換というものだ。


 いやいや、流石に無いだろう。


 現実でそんなことは......。いや、夢だと痛みなんて感じないよな。




 ハッ!!脳内では自分に起きたことを信じまいと反応しているがそんなもの意味をなさなかった。


戸惑いを隠せない俺は痺れる手で今まで一緒に暮らしてきた””相棒””の居る場所に手を当ててみたが......。




 N☆A☆I




 む、息子ぉおおおおお!!まだ俺は童◯なんだぞ!!!




 ぐはあああぁぁぁぁああ痛ったああぁいいいぃぃ




 や、やはりコレは......。




「あー、や~と起きたのかー」


 どこからともなく少女は現れて話しかけてきた。


 こ、この子は俺が気を失う前にいた子だ!それにしても......。


 うん、でかい。とても、デカいです。


 何がとは言わないが。




「あと、あんまし動かないほうがいいよぉ 体が痺れて動いたら痛いからね。」


 少女は淡々としゃべり続けた。


 なぜこの子が今の俺の状況を知っているのかが気になるがそれより先に少女は話をつづけた。




「それにしても、七俊君かなり珍しい感じになっちゃったね まさか幼女になっちゃうなんて 僕の契約が失敗することないから、それで完成ってことだろうねぇ 考えられる可能性としては七俊君が女性への執着があまりにも無さすぎったってことぐらいかな?普通は自分の体と同じくらいになるはずなんだけど」




 何を言っているのか分からない。契約?女性への執着?ほんとにわからない。幼女になっちゃうって何?どうゆうこと?




「七俊君ほい!」


 そう言って少女はスカートのポケットから手鏡をだし俺に見せてきた。


 えっ?


 そこにいたのは従来の何処にでもいるであろう、THEモブの俺ではなく完全なる美少女ならぬ美幼女の姿があった。




「これ...... 俺?」


「ぷっ、あはははは」




 え?え?なんだ?


 急に少女が笑い出した。何を笑っているのか分からなかった。




「いや、ごめんねぇ その見た目でさらにその声で俺とかいうからさっ あはははは」




 はあ、っと少女は一つ笑い終わり。さて、と口を開いた。




「じゃあ、そろそろ本題に入りますかぁ」




 ふうっと一つため息をし”すうぅ”と息を吸った。


 そして。







「七俊君にはこれから女子高の赤白百合学園女子高等学校に通ってもらいます!」

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