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不思議な落とし物

作者: 小波

 

 暑い夏の日、8月の終わり、白い箸が一本だけ落ちてた。

その日は同じ時間に黒縁メガネも見つけた。メガネはまだ同じ場所にあると思う。娘とふたりメガネを取りに来ないなんて不思議だなぁと喋っている。(箸についてはゲラゲラ笑っている娘)


 ブラックブラックの板ガムが歩道に沢山散らばっていた。

(寝不足だ、相当な‥)一人で笑う。

その時レンタルDVDとコミックを自転車で返しに行く途中の私は写真を撮り忘れた。悔しいのでSNSに宇多田ヒカルさんなら絶対撮るやつ!と呟く。


 道端と道路の真ん中に何故かあるのはぺっしゃんこの靴下や靴の片方だけ。なんでなんだ。そんなもの落としたことないぞ。

 巨大な公園へドライブ途中にまたもや片足のサンダルが!

縞々の青白ボーダーで夏らしい。数十メートル先に片割れの縞々がいた。えーなんでどうやって、落とした経緯が気になるな。


 大昔に飼っていた白猫も落とし物だったし。捨てたのか落としたのか変なものが目に入る。飼い猫は咥えていたネズミを落として、さっさと家人に奪われ水の勢いの良い側溝へ捨てられていた。記憶喪失なのかいくらか時間が経った後首を傾げていた。ああ、こいつは靴下ひとつ履かないから荷物持ったことないから落とすということに無頓着というか‥。ネズミを捕まえた興奮で気が回らなくてこんな反応なのか‥。


 持ち物の多い人ほど物を落とすのだろうか。


 猫のように手ぶらで生きていきたいな。


 しかし産み落とされたという私も落とし物でいいですか?

 



ありがとうございます。

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