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恋バナチャットルーム!

「我が名はデストロイヤー。破壊こそ全て。破壊こそ創造」

セーフティーレンジャー達の20メートル先にゆっくりと降り立つ

顔はパンダ、体はヒューマンだがパンダ柄の細マッチョ。

左手を真っ直ぐにしてゆっくりと下から胸の高さまで持ち上げ

人差し指でセーフティーレンジャーを指差しながら

「我を呼んだのはお前達か?」

「違う!我々はお前の破壊を止めにきたのだ!」

ピンクの頬に冷汗が一筋。

(本当に大丈夫か・・・報告ではあの戦鉄姫ガンガンの攻撃を避けたと聞いている)

ピンクの後ろには右からイエロー、ブルー、グリーンの順番で横一列に立っている。

彼女らををチラッと見るピンク。

(訓練をする暇も無かった・・・訓練しようと何度も何度も試みたさ。

でも、皆、帰っちゃったんだよね)

「何ゆえ、我の破壊を止める」

「あっ、本当だね。何で止めるんだろうね?ジャネットちゃんわかる?」

「それ言っちゃう~アシュミット~」

気だるそうにネイルの手入れをしているジャネット。

「ええ、今仕事中なの。でね?うん、でもその件については・・・」

デストロイヤーの方を向かずに左半身で通話中のカチュア。

ガンガンに惨殺された仲間達を思い出すピンク。

(無理は禁物だ・・・彼女達は隊長である私が守らねば!)

ピンクは右手をグーにして顔の前に持ち上げ、右斜め方向へ振り下ろしながら

「お前の破壊を止めるのは我々世界安全保証教会の意志。

そして我々セーフティーレンジャーは教会の命令に従うのみ!」

デストロイヤーは左腕をゆっくりと下ろしながら

「命令・・・だと」

『マスターがお前を追うよう私に命令したからだ』

「以前にもお前達と同じようなことを言った者がいる」

倒壊し海中に落ちた女神像の残骸を避けながら岸辺に近づいてくる白いイルカ。

「わからぬ・・・お前が言う教会の命令・・・それは」

セーフティレンジャーを中心に半径50メートル以内に白いイルカが入ってきたとき、

ピンクはイエローに指示を出す。

「イエロー!恋バナチャットルームへデストロイヤーをご招待だ!」

「愛というやつか?」

左手で敬礼をするイエローことアシュミット。

「アイアイサー!」

パステルカラーの空間。可愛らしいオブジェが満載。

そう、ここはアシュミットが管理する精神世界、その名も

アシュミットちゃんの恋バナチャットルーム!

チャットルーム内にはピンクとパンダのぬいぐるみがいる。

「イエロー、ブルーとグリーンはどうした?」

天の声状態のイエローが返答する。

「通話中のカチュアちゃんはいきなり連れてくると怒るから連れてきてないよー。

ジャネットちゃんは裏アカで拒否された~」

パンダのぬいぐるみを見るピンク。

「あのパンダのぬいぐるみは・・・」

パンダのぬいぐるみは

「これも愛というやつか?」

「イエロー、もしかしてあのパンダは」

「そう、デストロイヤーちゃんだよ~。

可愛くないからパンダのぬいぐるみで表現してみたよ~」

パンダのぬいぐるみとなったデストロイヤーは頭の上にあるアンテナに気がつく。

「なんだこれは。これも愛というやつか?」

アンテナを無造作に掴むパンダのぬいぐるみ。

「あ、それを引っこ抜いちゃダメ。元の世界に戻れなくなる~」

「破壊こそ全て。破壊こそ創造」

ブチンとアンテナを引っこ抜くパンダのぬいぐるみ。

バチュンいう音を出しその場から消えるパンダのぬいぐるみ。

「あ~引っこ抜いちゃった・・・あっ、おっかしいな~普通は戻れないはずなんだけど~」

「どうしたイエロー」

「パンダちゃん、問題なく元の世界に戻っていっちゃった~すご~い、パチパチパチ~」

「よくわからんが、私も元の世界に戻してくれ」

「アイアイサー!」

ピンクの前に淡い水色のドアが出現する。

ドアを開けてチャットルームを出ていくピンク。

「あれ?もう一人誰かいる?」

胸元まで伸びたエメラルドグリーンの長髪は軽いウェーブがかかっている。

水色のイルカのマークが水玉模様のように描かれた白いワンピース。

くるぶし丈の白いヒラヒラのレースの靴下に黒い革靴。

年齢はアシュミットと同じくらいのお人形さんのように可愛らしい女の子が立っている。

「あなたはだ~れ?」

女の子の前に実体化する黄色い戦闘服姿のアシュミット。

天使のようににっこり笑い少女はアシュミットの両手を取り自己紹介をするのである。

「初めまして、私の名前はドグミーナ」

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