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セーフティレンジャー、やっと出撃

世界安全保証教会の建物の地下深く。

エレベータのような乗り物で地下100メートルまで下がったところに

科学ちっくな司令部がある。

細かく説明すると本当に面倒なので、科学ちっくな司令部、一言で済ませたい。

あとは皆さんで想像して欲しい。科学ちっくな指令部を。

なぜ、この異世界に科学ちっくな司令部やら

セーフティレンジャーが装着している戦隊ものっぽい戦闘服があるのか、については

細かく説明すると本当に面倒・・・ダメ?しゃーなし。

あえて言おう、もっとあとで説明すると!

今はそういうものってことで話を進めていこうじゃないか、ね!

で、科学ちっくなモニターには、この異世界の世界地図が映し出されており

海上と思わしきところに赤い点がついている。

インカムを装着した女性オペレータの衣装は科学ちっく・・・ではなく

キリスト教の司祭が着るような白い司祭服を着ている。

「海上をものすごいスピードで飛行中の物体を確認」

女性オペレータのすぐ後ろにいるのは

工事現場で使われている安全第一と書かれた黄色いヘルメットを被り

同じように白い司祭服を着たザ・ジャパニーズサラリーマンっぽい細身の男が立っている。

右手中指でメガネを真ん中を押さえながら

「第一会議室へ内線をつないでください」

   ●

「隊長はお名前なんて言うの~」

イエローことアシュミットが元気いっぱい夢いっぱい無邪気に聞いている。

ホワイトボードを背にしているピンクはアシュミットをさとすように

「イエロー、我々セーフティレンジャーは名も無き戦士。

コードネームで呼び合うことでお互いの結束を高めているのだ!

そして、我々が名前を名乗るとき・・・それは仲間のために

死を覚悟したときだけだ!」

ピンクは心の中で思い出す。

あの時、戦鉄姫せんてつひガンガンにやられたとき、

我々は自分の名前を仲間に名乗る暇もなく惨殺されてしまった。

右手で敬礼をしたイエローことアシュミットが

「アシュミットちゃんは全然死を覚悟してません!」

グリーンことジャネットが

「だよな~、死なんか覚悟する前に逃げるが勝ちじゃん」

ピンクは心の中で思う。

(何でこいつらセーフティレンジャーに選ばれたのだ、と)

「ピンク隊長~お名前わかんないと死んだときにね~ワンチャン、

カチュアちゃんに冥界から呼び出してもらえないかもよ~」

「えっ?そうなの?そんなことできるのブルー?」

「ええ、愛してるわ、今晩・・・あっちょっと待ってね」

通話を一旦やめ受話器を手で押さえたブルーことカチュアがピンクを見て

「ええ、死んだ時の状態とタイミングにもよりますけど、

私の呼びかけで冥界から帰ってこれた方はそこそこいらっしゃいますの。

でもチャンスは1回だけ。そのときに応答が無ければ無理ですわね」

通話に戻るカチュア。

「ええ、でも今晩は忙しいの・・・」

ピンクは心の中で思う。

(あれは多分、冥界と通話してる・・・かな。少しわかってきたぞ)

「ところでグリーン、岩を粉砕した件だがあれはどうやって・・・」

プルルルル、プルルルル、第一会議室の壁に取り付けてある内線電話が鳴る。

受話器を取るピンク。

「はい、こちら第一会議室、ピンクです」

受話器の向こう側から

「コルベットです」

受話器から聞こえる声を微動だにせず聞いているピンク。

「了解しました。ご安全に」

そして受話器を静かに壁に戻すピンク。

深呼吸した後、振り向き

「デストロイヤーの動きを確認した」

ピンクの方を見るイエロー、ブルー、グリーン。

「セーフティレンジャーに出撃命令だ!」

そして激を飛ばすように大声で

「世界の安全は我々が保つ!ご安全に!」

第一会議室が静寂に包まれる。ジャネットがぼそりと言う。

「ご安全に・・・って何を?」

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