頼もー超林寺
昼食を食べ終わった俺っち、ガンガン、ピチ4の4人は
超林寺と書かれた大きな門の前にいる。
どんな感じの門なのか~というと・・・文章で説明するは面倒なので
少林寺、門のキーワードでネットで検索チェケラッチョしてくれ。
モモのすけが頭上の右側から超林寺と書かれた大きな看板を見ながら
「モンモン、確かお前が修行したの、ここじゃなかったっけ?」
「俺が修行したところは猿林寺キー。ここじゃないキー」
門をくぐり中に入る俺っちたち。
石畳の広めの中庭。正面には母屋。左側には10体ほどだろうか。
ほら、あれなんて言うやつだったけ?
中国の大昔の皇帝のお墓に埋められている沢山の兵隊の土人形。
兵馬俑!
詳しくはこれもネットで検索チェケラッチョ、だ。
違いは土ではなく金属で出来ているっぽいというか。
右側に神社とかでお守りとか売っているっぽい感じの建物がある。
「受付と書いてあるワン」
受付には痩せた中年の男性(以後、受付の男)がぼんやりと空を見上げ座っていた。
カンフー映画でよく出てくる赤鼻のひょうきんなヤラレ役。
人差し指をブンブン振り回しながら近づいてきて
おめーに食わせるチャーシュウ麺はねぇ!とか言いそうな感じである。
「ちわーっす!ダンジョンに入場料無しで入りたいんっすけど~」
俺っちは受付の男に声を掛ける。受付の男は空を見上げたまま
「あーそういうやから、月2~3組は来るんだよね~」
ちらっと目だけをこっちに向けて
「痛い目をみないうちにとっとと帰りな」
あーこのおっさん、俺っちをなめてるな~。
まあ、中身は29才だが見た目は15才の若造だもんな~。
モモのすけが受付のテーブルに左肘で頬杖をつき右手はお盆を持っているようなポーズで
「痛い目を見るのはどっちかな?さっさと責任者を呼んで、こ・い・よ」
受付の男は目を閉じ下を向きながら顔を左右に振りため息をつく。
「はぁ・・・警告はしたぞ。仕方がない」
そう言うと受付の男は俺っち達の人数を数える。
「1、3、3、4、5・・・」
サゴチッチを見たときカウントが止まる。
「その緑色の生き物はペットみたいなものか。ということは5人だな」
「誰がペットカッパ!
何で俺を人数にカウントしないカッパ!
水辺の俺は無敵なんだぞ!」
プンプン怒っているサゴチッチだがゆるキャラ状態なため全然怖くない
というよりむしろ可愛い、むしろ愛されキャラ。
「ペットとはこれまたうまい事を言うじゃねーか。なーサゴチッチ~」
大笑いしているモモのすけ。
「ペットって言うなカッパ!
モモのすけ、今度水辺に行ったら俺のウォータカッターで真っ二つに・・・」
ゴゴっ・・・背後で何か動く音がした。
振り返ると兵馬俑の人形が5体ゆっくりと歩いてくる。
モモのすけは頬杖をついたままで右腕はくの字にして腰にあてた格好で
「中国版ゴーレムってやつか?」
「そいつらに勝てたら考えてやる。まあ、今まで勝てた奴はいねーけどな」
「私一人で十分です」
ゴーレムと俺っち達の間に立つガンガン。
モモのすけは心の中でつぶやく。
(見せてもらおうか、ドラロン最高傑作の実力とやらを)
ゆっくりと歩いてくる5体のゴーレム。動きは緩くどこかロボちっくである。
ガンガンの周りを取り囲むゴーレム。5体同時にいっせいにガンガンへ攻撃を始める。
右に一回転するガンガン。黒のゴスロリスカートがひらりと揺れる。
時間にして1秒あるかないか。パパパパパンと音が鳴る。動きが止まるゴーレム。
3秒後、ドミノ倒しのように右周りに1体ずつひざをつきその場に崩れ落ちるゴーレム。
そしてまたドミノ倒しのように右周りに後ろ向きに倒れていく。
5体ゴーレムの顔面が綺麗に陥没している。
「ヒュ~、お見事だな」
モモのすけがユル~く拍手をしている。
「右、左、右、左、右の5回パンチを出したキー」
「どれも拳1個分めり込んでたワン」
「水辺の俺くらい動きが速いカッパ」
いや~相変わらずお強いですな~ガンガン嬢。
そして俺っちにはなーんにも見えませんでしたよ。
受付の男性は慌てて手元にある赤いボタンを押す。
テーブルの右スミにおいてあるスピーカーから声がする。
「どうした?」
「緊急事態だ。リンリンとランランを呼んでくれ」




