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セーフティレンジャー集結その6

「ピンク、俺たちは種族は違えども同じ目的に目覚めし同士、いや兄弟だ!」

顔は見えないが緑色の戦闘服を着たマッチョなリザードマンが

ピンクに握手を求めている。

「ピンク、この任務が終わったら美味しいカレーを食べに行こうぜ」

顔は見えないが黄色の戦闘服を着たマッチョ男性が右手親指でサムアップしている。

「ピンク、俺今度結婚するんだよ。嘘つくなって?死亡フラグ立てるなってか」

顔は見えないが青色の戦闘服を着たマッチョ男性が笑っている。

「ピンク、俺は世界の平和を影から守るこの仕事を誇りに思っている。

そして、お前たちと出会えたことを神に感謝せずにはいられない!」

顔は見えないが赤色の戦闘服を着たマッチョ男性が熱く語っている。

場面は変わり工事現場というか戦闘ものでよくある

土砂を掘削している土壁がある風景というか。

「この岩を粉砕できるものは?」

白い戦闘服に顔全体を覆い隠す白いマスク。マスクの前面には

鼻の下辺りから後頭部に向け扇形の放射線状に描かれた5色のライン。

右から赤、青、黄色、緑、そしてピンク。

「ピンク、お前がやってみろ」

「ご安全に!ホワイト教官!」

ピンクは左手で敬礼をして高さ3メートル、横幅2メートルほどの天然岩の前に立つ。

両拳を握り締め気合を込めるピンク。

「セイラライ!」

と右パンチを繰り出すピンク。ゴキーン!

「手の指が折れたぁ!」

その場にうずくまり手を押さえながら悶えるピンク。

「レッド、お前がやってみろ」

「ご安全に!ホワイト教官!」

左手で敬礼をするレッドだが後ろ姿のため顔はわからない。

「セイラライ!」

と気合を込め蹴りを繰り出すレッド。ゴキーン!

「足の指が折れたぁ!」

その場にうずくまり足を持ちゴロンゴロンと転がり悶えるレッド。

その姿を見てヤレヤレだぜ、のポーズを取るホワイト教官。

「情けない・・・こんなことでは戦地にて命を落としてしまうぞ!」

後ろ姿のイエローが左手で敬礼をしながらが言う。

「ホワイト教官!お手本を見せていただきたく!」

ホワイト教官は高らかに笑う。

「ハハハハハあ!出来るわけねーだろ!」

後ろ姿グリーンがあきれ口調で言う。

「じゃあ、何でやらせたんだよ・・・」

場面は変わり世界安全保証教会の第一会議室。

「マダラスカルのドラロンの工房にて抗議活動中の教会員の男性が

 ドラロンにより頭から真っ二つに切り裂かれ惨殺された。

 セーフティレンジャーの出撃命令が下された。

 明日全員でドラロンの工房へ出撃するぞ!

 界の安全は我々が保つ!ご安全に!」

「ご安全に!」

レッドの気合のに呼応するセーフティレンジャーの面々。

ああ、グリーン・・・種族は違ったが間違いなくお前は俺の兄弟だった。

ああ、イエロー・・・お前の薦めるカレーにハズレはなかったな。

ああ、ブルー・・・お前の嫁と息子は安全保証教会が責任を持って面倒をみているぞ。

ああ、レッド・・・お前のその真っ直ぐな正義感。俺たちの誇りだった。

ダメだ・・・みんな・・・ダメだ、行っちゃいけない・・・。

ダメだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!

目覚めるスキンヘッドのマッチョなヒゲ男。右目から一筋の涙が頬をつたう。

「またあの夢か・・・」

ベッドから抜け出し、ピンクのブーメランパンツ一丁の姿で

シャワー室へ向かうヒゲマッチョ。

シャワーを浴びる裸は均整の取れた筋骨隆々な体つきである。

ピンク色のバスタオルで体を拭き、新品のピンク色のブーメランパンツを取り出しはく。

真っ暗な部屋のカーテンを開けると部屋に朝日が差し込んでくる。

壁に飾ってある写真にはホワイト教官の厳しい訓練の、あの岩の前で

笑い合っている5人の屈強な男達が写っている。

写真に朝日があたりピンク以外の顔は見えないが

岩の前で肩を組みながら笑い合っているその姿は

彼らの友情の深さ、絆の強さを強く印象付ける一枚である。

ピンク色の戦闘服を装着するヒゲマッチョ。

時間にして5分、いや3分か。戦鉄姫と呼ばれるオートマター、

レディーガンガンの冷徹無慈悲な攻撃で俺は苦楽を共にし兄弟の契りを

交わした大切な友を4人失った。

股間の玉袋辺りを摩りながら

「そしてこの2個のボールも・・・」

俺だけが生き残った。俺だけが・・・。やり遂げなくてはならぬ。

絶対にやり遂げなくてはならぬ、セーフティーレンジャーの再結成を!

志半ばにして散っていったコードネームしか知らぬ名も無き友たちのためにも。

「たいちょー、やっぱ私グリーンは嫌なんっすけど~」

そう、ここはいつもの第一会議室。

気だるい感じにしゃべるグリーンことジャネット。

「うん、今晩?いいは空いてるわよ」

冥界と通話中?のブルーことカチュア。

ピンクは心の中で言う。冥界と通話中なのか彼氏と通話中なのか全く判断がつかん、と。

「ジャネットちゃんは何色がいいの~」

イエローことアシュミットがジャネットへ質問する。

「おっ、いい質問じゃん、アシュミット~。そうだな~グリーン以外みたいな~」

「もうみんなピンクにしちゃえば問題ないよね~」

深呼吸をするピンク。

「グリーン、ここにいるメンバーで君だけまだ能力を把握できていない」

   ●

高さ3メートル、横2メートルのあの岩の前にいるジャネット。

「そんな馬鹿な・・・」

驚愕な表情のピンク。

前セーフティレンジャーの誰一人として砕くことが出来なかった

あの岩が今ピンクの目の前で粉々に砕け散っている。

右手の爪先を口近くへ移動させ、ふう~と息を吹きかけるグリーンことジャネット。

「まっ、こんなもんっしょ」

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