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プロローグ

満月の夜のとある海辺の町。

海岸沿いの公園から海側を向いて500メートルくらい間をあけて

左と右に突き出た大きな台座の上に

高さ、形状、大きさもほぼ同じアメリカの自由の女神っぽい

巨大な女神像の灯台がそびえ立っている。

左の女神像は左手に、右の女神像は右手に掲げたトーチには灯台の明かりが灯っている。

公園では恋人たちが愛を語らうロマンチックな状態。

あるヒューマンの男性が今から恋人にプロポーズをするらしい。

男性の計画はこうである。

プロポーズが成功すると左右の女神像の真ん中あたりの海上でスタンバっている

船から打ち上げ花火が打ちあがる。

そして公園内に隠れている友人知人が二人に集まりミュージカルで祝福する。

数ヶ月前から準備した一世一代のロマンチックな演出だ。

公園の中で二人の祝福のために隠れている友人の中に

この演出を心の底から憎み破壊したいと思っている男性が一人いた。

「彼女と結婚するのはこの俺だったらよかったのに・・・」

数日前、いや数週間前、いやいや半年前から憎悪の心で満たされている。

「誰か・・・誰でもいい。このクソみたいな状況を破壊してくれ!」

女神像が見える公園のベンチに座るカップル。

よし!ここだ、このタイミングだ。

「ぼ、僕と結・・・」

どーん!大きな音がする。フライングで花火が打ち上がったのか?いや、違う。

どーん!どーん!ドッゴーーーン!右の女神像がひび割れ倒壊する。

倒壊した女神像の右手のトーチが海水に落ちる。

バッチャーンとあがる水しぶきが雨のように公園に降り注ぐ。

海水を浴び、びしょ濡れになるベンチに座っているカップル。

「破壊を呼ぶ声が我をここへ導いた」

倒壊した女神像の顔の上に降り立つ

顔はパンダ、体はヒューマンだがパンダ柄の細マッチョ。

「破壊こそ全て。破壊こそ創造」

女神像の倒壊はカップルの未来を予言するものなのか?

それともこれから起こる世界の破壊の前触れか?

「デストロイヤー!お前の破壊もそこまでだ!」

全身戦闘タイツ姿の4人組

ピンク、ブルー、イエロー、グリーンがベンチのカップルの前に勢ぞろいする。

「何者だ?」

ピンクだけどマッチョのヒゲ男が叫ぶ。

「我々はセーフティレンジャー!世界の平和を影で支える名も無き戦士たちだ!」

イエローの女性戦士が元気に言う。

「名前ありまーす!アシュミットちゃんでーす!」

ブルーの女性戦士がブラウンの髪の毛をクルクル指でいじりながら

携帯っぽい道具で通話している。

「うん、ごめんね。すぐ帰るから。うん、愛してる~」

グリーンの女性戦士がダルそうに言う。

「たいちょ~やっぱ私グリーン嫌だわ。やる気でないから帰るわ」

ピンクが困った顔で

「ちょっとみんな、やる気だそう!じゃなきゃみんな死んじゃうよ」

この物語は細マッチョパンダの破壊者デストロイヤーと

世界の平和を影ながら守る

セーフティーレンジャーとの壮絶な死闘を描く戦隊もの・・・

ではなく、異世界へ転生したアマチュアバンドのギターリスト

斉藤一樹さいとうかずきことガズキの転生者

レニー・グラディウスのお話です。

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