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空腹だ。
路地裏に倒れた。
小さい頃、からよくいじめにあつていた。
友人は皆無で、コミ症なので、ろくな働き口がない。
俺は極端に貧乏で、たまにある金もすぐに出ていく。
積み重なる借金で、利子を返すだけの日々だったが、
食費を少し削っただけでこれだ。
もともと体が強いほうでもなかったのだろう。
ずっと倒れているのも、なんなので、
身体を起こそうとしたところ、血が流れているのに
気がついた。
倒れたときに、割れた空き瓶が
体に刺さったようだ。
もう意識も遠のいていく。
いよいよ、俺もここまでか。
下らない人生だった。
、、ああ、何もかもやり直したい。
意識が戻ると、男に声をかけられた。
「君に決めたよ。やり直したいんだろう。」