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Turquoise Attacker  作者: 池田修
宿生活編
4/17

ガールズトーク

「ねぇ師匠」


「ん、どうしたんだエリン」


「どうしたらもっとまほう上手くなる?」


「なんでエリンは魔法を極めたいんんだ?」


「それはねぇ〜いろんな…」


<>


「はっ!!」


僕は体をピクっと震わせながら目を覚まし、なんとも言えない気持ちに襲われた。


「あれ、もうこんな時間か」


確か部屋のついた後、少し休んでからお風呂に行こうとしたんだけど…もうとっくに9時を過ぎている。


もう後1時間しかない。急いで行かなくちゃ!


そして着替えなどを持っていき、部屋の扉を開け、早歩きで大浴場へ向った。


「えぇーと、なんで入口が1つしかないんだ」


普通、男湯と女湯があるはずなのに入口は1つだけ。


まさかここは混浴的なところなのか?と勝手に納得した僕は時間もあまりないので、混浴を覚悟して中へ入るのだった。


「あれ、誰もいない」


しばらく周りを見渡したが本当に誰も居ないようだ。


これはこれでラッキーな気がする。


これほどの大浴場を1人で使えるならなおさらだ。


着替えを済ませ、タオルを巻き、大浴場の扉を開けると生ぬるい熱気が肌を包んだ。


まずは体から洗おうとシャワーの前に立ち、お手製のシャンプーとボディソープを前に置いた。


とは言ってもこれは自分の意思ではなく、あの人に無理矢理、作り方を覚えさせれて、無理矢理、使わされてるんだけど…でもこれ、使い勝手が良いから嫌ではないんだけど。


シャワーで体を簡単に濡らしシャンプーを使おうとした時、2人組の女性が入ってきた。


思わず2組の方を振り向くと思わず「え…」と声を出してしまった。


それもそのはず。今目の前には女性2人の裸体の状態でいたからだ。


思いも寄らない事に僕はしばらく思考停止してしまった。


そして心配になったのか、女性の1人が「大丈夫ですか」と、聞いてきた。


「……あ、はい!大丈夫じゃないです!!」


「え、何が大丈夫じゃないんですか?」


「だってここ混浴ですよ!なんで裸なんですか!!」


疑問をぶつけると意外な答えが返ってきた。


「なに言ってるんですか?混浴も何もここは女性専用の宿ですよ」


「…え」


「だからこの宿は女性しかいないので混浴な訳ないじゃないですか」


僕はなんてことを…女湯に入ってしまうなんて、早くこの場から早急に立ち去らなければ。


「あ、あはは、いやぁちょっと寝ぼけてたみたいです」


瞬時にに切り替え、僕はここから出ることに集中し始めた。


「それじゃあぼ…私あがりますね」


「ちょっと待って〜」


もう1人の女性が止めに入った。


「良いじゃん女湯に同士なんだから〜語り合おうぜ」


『なんだか物凄く関わってくるぞ、どうしてだ』


心の中で状況を整理していると、キラキラした目でこちらを見ながら見ている。


流石にこれは断らなければならないのに、無理矢理に手のひらを掴まれ、元の場所に戻されてしまった。


「それにしても、この子かわいいねぇ」


「ちょっと、あまり悪ノリは良くないわよ」


もう1人の女性が注意し、僕は心の中で、『そ、そうだもっと言ってくれ』と願うのだった。


「えぇ〜いいじゃん別に。それにエリサだってこんな可愛い子と話したいでしょ」


「まぁ確かに…」


『ええぇ!ちょっとそれはないよ!!』心の声が危険信号を出している。


「じゃあエリサも話したいって言うし、盛り上がっていこう!!」


こうしてガールズトーク(1人男)が幕を開けたのであった。





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