図書室の不思議
その場を離れた後、僕は引き続きエリサとマリアを探し続けている。
そして、ある部屋にたどり着いた。
「ここが図書室か…デケェ」
見上げると、天井の高さが100メートル以上あり、その内装には隙間なく本が並べてあった。
もうこの建物が1番大きいと思ってしまうが、これでも校内で6番目の大きさらしい。
ちなみに、あと5つの建物は、校内ギルドの建物らしい。
校内ギルドとは誰でも創設することができ、極めたいことが同じ人同士でメンバーを集め、目標に向かって頑張る感じだ。(メンバー5人の以上必要)
しかし、創設することができても実績が残せなければ、成績に影響が出て退学になる人もいるらしい。
それに、世界に影響を与えるレベルじゃないと、活動費は出ない。
つまり、そんなめんどくさいことをするなら、授業でしっかり成績を維持しようとする人が多い。
そんな中でもこの逆境の中、成功を収められるギルドは年に1個あるかないかである。
中には、あの5つの様に、とてつもなく大きな組織になったりする。
ちなみ僕は、そんなものに一切関わりたいと強く願い、自分はめんどくさいことを嫌う性格だと改めて実感するのだった。
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しばらく図書室を歩いてみたが、エリサとマリアは居なそうだったので、入り口へ戻ろうとすると…
「あれ?さっきもここ通った様な…」
僕は、察し始めた。
そう、迷ったのである。
「早くしないと…」
僕は早歩きで、ありとあらゆる道を通り、下の入り口へと向かおうとしたが気がついたら、最上階にたどり着いていた。
「僕にこんな才能があったとは…」
僕は、潔く方向音痴を認めた。
もうとっくに月が高く昇っている。
この図書室の最上階は、ガラス張りになっていて、月明かりが眩しいほど明るかった。
すると、月明かりに照らせれてる、1つの階段を見つけた。
「あれ?さっきここに階段なんて…まぁいいか」
僕は、上に行くのか、下に行くのかもわからない階段を、好奇心だけで、その階段を階段へ向かった。
そして僕は、好奇心旺盛な子供っぽい性格だったことを思い出すのだった。