衝撃の事実?
そのあと、僕たちは宿を出て、試験会場であるエリーズ魔法学校へ向かおうとした時、宿の入り口に、赤と金の華やかな、馬車が止まっていた。
そこには、あの時の執事2人組が、微笑みながらこちらを見ていた。
「お嬢様、馬車の用意が…って、どこ行くんですか!お嬢様〜」
エリサとマリアは走ってその場を立ち去り、試験会場の方角へ、早歩きするのだった。
「無視しちゃっていいの?」
僕がそう聞くと、エリサとマリアが口を揃えて、「だって、あいつら、めんどくさいんだもん!!」
と、僕に言い放った。
僕は苦笑いしながら「そうなんだ」と答えるしかなかった。
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しばらくすると、僕はこの2人に言わなければいけない事を思い出した。
そう、推薦入学のことだ。
今まで、トラブルを避けるためっだたり、2人を傷つけないために、言わないでいたけれど、いつかは、バレることだと悟った。
早速、行動に移した僕は、緊張しながら話し始めた。
「あのっ、2人に話したいことがあります!」
「どうしたの?いきなりかしこまっちゃって」
そして僕は覚悟を決めた。
「僕は…推薦入学です!」
僕は語彙力を発揮できないまま言った。
僕は当然驚いた返事が返ってくるだろう思った。
しかし、返ってきた返事は意外なものだった。
「やっぱり、あなたがもう1人の推薦枠だったのね」
「だって、あんなにレベルの高い魔法、私たち以外に使える人、見たことなかったもん」
僕は予想外の答えに、驚くを通り越して、無になるのだった。