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カミサマのゲーム  作者: 心葉 梓々
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1/1

全ての始まり

ハァ、ハァ、ハァ


『 昨晩未明、行方不明となっていた…』


タッタッタッタッタッタッタッ


『ここが発見現場とされ……』


ザーーーーーーーーーーーーーーーーー


『バイト中に店の裏側に何かがぶつかる音がしたんです。それで、少し雨が弱まってから……』


タッ……タッ……タッ……


『警察は事件性があると考え……』


ガラッ


「おばさん……」

「あら……祥くん……びしょ濡れよ……今タオル持ってくるから…」

「アッキーは……」

「……今はね、病院なの。事件性を調べるんだって。死亡解剖…って言うのかしら…。」

「おばさん……」


俺は何も言えなかった。泣いているおばさんに、なんて声をかけていいかなんて分からなかった。







平成最後の夏。俺の親友は、死んだ。







テレビは連日、大型台風13号が日本列島に接近中だと報じているが、今のところ、そんな感じは全くない。それもそうだ。台風はまだ沖縄の南側に差し掛かった程度。勢力を強めながら三日後くらいに本州には直撃らしい。つまり俺達にはまだ関係はない。ということで、俺は、いつもどうり学校帰りに親友のアッキー(本名 多川彰人)の家に立ちよった。


「三日後だってよー。…げ、日曜じゃん。せっかくなら月曜にしてくれよなー。学校休みになんねぇし。」

「そりゃまぁお前、台風さんは都会の皆さんと遊びたいんだからしょうがねぇだろ。祥はほんと災害系気にするよなー。」

「なんかいっつもじゃね。俺たちばーっか土曜日曜、東京様はいつだって月曜最接近あーー!!だめだめだめ!!おちるー!!…あー、死んだぁ…。」

一回鼻で笑って、アッキーがボソッと言った。

「チートじゃん。」

「え?なんか言った?」

俺が聞き返すと、アッキーが、なんでもないよと笑うから、俺はそれ以上何も言わなかった。バッチリ聞こえた謎の一言がつっかえたまま、アッキーは大きな声で言った。

「よーし、祥!もう1戦やるか!!」

「お、おう。」

すると台所の奥から「彰人うるさい!」というさわおばさんの声が聞こえた。


それから俺達はゲームを2時間ほど続け、アッキーのさわおばさんが作ってくれた夕食を一緒に食べた。

「さわおばさんの料理おいしいよな…。アッキーが羨ましいよ。」

「何言ってんだよ。料理祥の母さんも上手いじゃん。」

「いやいやー、和食しか作らないんだもんなー。」

……

沈黙が起きたあと、一息ついてアッキーが言った。

「祥はさ、最後の晩餐…何食べたい?」

「ん??なんだそれ。」

「いやだから最後の晩餐。レオナルド・ダ・ヴィンチ。美術でやったじゃん。」

「あーね。んー、いやぁー、今んとこわかんねぇわ。大人だったらぁ、酒ー!とか言うのかなぁ。アッキーはなんかあんの??」

少し酔っぱらいの振りをして喋った俺に爽やかな笑顔で無駄にイケメンな顔が答えた。

「俺はねー、唐揚げ一筋っ。」

そういってアッキーは唐揚げをひとつ食べると、小さな声でごちそうさまでした。と、つぶやいた。


これは後から教ええもらったことだが、アッキーはよく、『一回死んでも生き返れるとか、ゲームのキャラはみんなチートじゃんね。 』と、おばさんに言っていたらしい。ただ、おばさんはチートという意味が分からなかったらしく、アッキーがあまりにサラッと言うものだから、そうなのー?と軽く流すことしか出来なかったようだ。


この日の夜、忽然と姿を消したアッキーは、三日後の台風の日の真夜中に、無残な姿でコンビニ裏で発見された。


カミサマのゲーム第1話。目を通して下さりありがとうございました。

やっとアッキーが死んだ。というかんじて、えー、全然進んでおりません…。

なんか色々初めましてでよく分かってないんですが、これからもカミサマのゲーム、よろしくお願いします。

以上、シンバシシでした。ありがとうっ。

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