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1話

僕の人生は今バラ色だと断言できる。

初めての恋人、28の時彼女から告白されて

彼女いない歴=年齢だったのですぐに舞い上がり付き合いだした、

日々が経つにつれどんどん僕は彼女に惹かれていく

付き合って一年経つ前に彼女と同棲を始めた

付き合う以上、30歳までに結婚したいと思っている、

初恋は10年かけて実らなかったが

2番目の恋は確実に実っている

3度目はないかもしれないと本能的に解っていたからだろう

慎重になりつつも彼女をびっくりして喜ばせたいと思い

メールを打つ「今夜急に夜勤が入ったから晩御飯はいらないよ」っと

僕は宝石店とケーキ屋と花屋に鼻歌を歌いながら運転しだした。


給料3か月、ってみんなマジで買ってるんだろうか?

TVやまんがでよく言ってるからに頑張って昼飯抜きで

頑張った、欲しいゲームや漫画も一切買わずお金をためた、

TVのタレントが言っていた、サプライズの指輪のサイズを調べるために

眠った彼女の薬指を一ヶ月触って調べたが

正直給料3か月で失敗は痛すぎるので最終的には眠ってる

彼女の指に糸を回して調べた。デザインは正直解らないから

実家から妹を呼び出して選んでもらった、店員さんも妹も喜んでくれるだろうと

太鼓判を押してくれた、大丈夫だろう


次に花屋へ、どこその皇帝様のように抱えきれない紅白の薔薇や

元帥閣下のように黄色い花を半分買い占めるほどの財力はないし

正直そんな花を飾るスペース事態がない、

ケーキ屋に行き少し大きめのホールを購入し文字を書いてもらった、

準備は万端、時刻は23時30分。

ラスボス前の勇者のように装備で固めた気分で車から降りると

「兄さん準備はできたの?」

カメラ片手に妹が声をかけてきた、

「美優紀、なんでお前がいるんだ?」

「毎月付き合った記念日とかしてるって幸恵さんから聞いてたからね

 今日が2年目だから間違いないでしょっていうか指輪の時点で丸わかり」

「マジか、まあそれはいいとしてなんでビデオカメラとか持ってるの?」

「結婚式とかで必要になるかなと思って(笑)」

「よくこんな深夜まで待ってたな?車の中で待ってたの?」

「兄さん祝い事とかのメールいつも日付変わった時に送るじゃん。

 ワンパターンだよ」

「え?そうなのか?もしかして幸恵にもばれてるのかな?」

「どうだろうね、付き合ってすぐ同棲してるからわからないんじゃないかな?」

「そう願いたいな、お前が出てきて少しテンション落ちちゃったよ、

 勢いで準備したから考えてなかったけど失敗したらマジでピエロだな、逃げたくなってきた」

「まあまあ、それよりもうすぐ12時だよ急ぎなよ」

「うん、わかった・・・」


鉄筋構造3階建て、マンションなのかアパートなのか判断がつかない

《コーポ沖代》207号カギを音が出ないようにそっと入れ

ゆっくりとシリンダーを回す、まるで往年の寝起きドッキリのように

真っ暗な玄関、奥の部屋には明かりが見える、音をたてないようにゆっくりと

扉を閉めて妹と一緒に奥の部屋に向かって歩き出す

僕も妹も暗闇でにやにやしてるのがわかる奥の部屋の扉に手をかけ

音を出さないようにそっと回す










開けなきゃよかった















夢が悪夢に変わった





扉を開けてすぐ彼女と目が合った、

一瞬何が起きたのかわからなかったんだろう

ベットの上でほかの男と裸で抱き合っている物があった

何かが潰れた音が聞こえた気がした

「兄さんどうしたの?進んでくれないと私、入れない。」

俺は振り返り妹のビデオをひったくった、次の瞬間見知らぬ男を突き飛ばした

瞬間をカメラで撮影しだす

「きやああああああああああいやあああああああああああ」

キンキンと喧しい音を出す、「五月蠅い、静かにしてくれないか?」

「え?兄さんどうしたの?」

「目の毒だが見せたほうがいいかな?証人は多いほうがいい、というか

もう物証もとれたしな」

一歩俺は進み空いたスペースに妹は入り部屋の中を確認した

「・・・・」何も言えないようだ

「・・・というわけだ、お楽しみのところ邪魔して悪かったね

これは差し入れだ、食ってくれ、ケーキなんだ切り分けようか?

包丁はっと・・・・」

包丁という単語に反応したのか見知らぬ男が初めて喋った、

「俺は誘われただけなんだ、何も知らなかったんだ、勘弁してくれよぅ」

言い訳をしながら脱ぎ散らかした服をかき集めジリジリと妹のほうへ

にじり寄っていく、「妹に近寄るな下種野郎」

裸の男が近くに寄ってきて妹がおびえた、初めてこの男に殺意を覚え

思わず横腹を蹴り上げた

「うげぇええええ」

「汚いな・・、包丁で刺されるとでも思ったのか?刺さねえよ

安心しろ、けどさっき吐いたのは汚たねぇからお前の服で床を拭け、

いいな?」

「はいぃ・・」慌てて持ってる服で床を拭き始めた1っ分もしないうちに

拭き終わりおびえて視線を俺に向ける

「拭き終わりました・・帰っていいでしょうか?」

「うん、OKだよ、けど服が汚れちゃったね、申し訳ない。

 その服は置いていきなさい、処分してあげるから、美優紀、

 お帰りになるからそいつからもっと離れなさい」

男は半べそになりながら裸のまま家から出て行った。

「マジか、ストーリキングになりやがった(( ´∀` )」

「兄さん、包丁持ってそれはシャレにならないし私も怖い・・・」

「え?あ・・包丁持ってったからあんなに言うこと聞いたのか

 ケーキ切ってあげようとしてただけなのにね美優紀は紅茶?コーヒー?」

「え・・今食欲ないんですけど、っていうかさっきから幸恵さんずっと兄さん呼んでるけど

 話さなくていいの?」

あ、ホントだ完全に意識から外してたのかな?

俺の名前を呼んでやがる

「創くん・・ごめんなさい・創君許して・・・本気じゃなかったの・・

 捨てないで・・・・ごめんなさい・・・」

「え?俺が捨てられたんじゃないの?っていうかなんかこえーし

 気持ち悪ぃな・・」

「気持ち悪いって、兄さん完全に幸恵さんから興味なくなったな

 浮気が気持ち悪いとかじゃなくって幸恵さん自体が爬虫類みたいに

 生理的にダメみたいな言い方だよ」

「そういうつもりで言ったぞ?

 っていうより指輪どうしよ、返品とかできるかな?

 最悪弁天屋にリサイクルか?花やケーキは諦め付くが」

「完全に無視だよこの人、っていうかまじでこの修羅場どうするの?

 嫌だよ私、もう帰るよ」

「ああ、まてまて、俺も帰る、一緒に行くから車のせてってくれ

 今回珍しく父さんと酒飲むわ、多分。」


父と酒でも飲もうかと実家に帰るも深夜2時今年定年の

父母ともには早寝早起き、もう寝てた。


半分物置になってる俺の部屋にいるとカーテン越しに何か光っていた

飼い犬のコロも深夜なのに盛大に吠えている、何だろうと窓を開け

外をのぞくと絶句した

家の前には10tトラックが止まっていたそしてその前に裸の女が立っていた

「創君出てきてお話があるの」うん、ヤバい。完全にやばい。

出て行っても最悪、出ないともっと最悪なパターンな気がする


俺被害者だよな?なんでこんな目に合わなきゃいけないんだ?

考えれば考えるほどはらわたが煮えくり返る、

けど出なければトラックが突っ込んできそうな匂いがプンプンするしな

警察呼ぶか?いあもうあいつぶん殴りたくてしょうがなくなってきた、

とりあえずやつの前に出れば家族に被害はないだろうと打算し庭に出る

「やっぱり出てきてくれたんだ」

深夜アニメのヤンデレさんかよ、心の中で舌打ちしつつ

自分が振り回される現実に殺意が芽生える

「ケーキありがとう、嬉しかった同じ気持ちだったなんて・・・

 喜んでお受けさせてください」

といって左手を出してきた、親指と人差し指でこちらに見えるように

ホワイトチョコの文字盤が見える『2周年ありがとう、結婚してください』と

ああ・・確かに書いてもらったな、けど時間経過的にあり得ないだろう?

普通無効だろ?っていうかあの後俺の前に姿を見せる此奴の神経がわからない

また何かが潰れる音が聞こえた瞬間世界が暗転した


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