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~Episode of Spring VI~

 週末。日曜日の午後。

(今日は……結構、気合い入ってるやつが多いな……)

 大多磨周遊道路においてピークタイムというものがあるとすれば、それは朝一や夕方ではなく、昼を挟んだ数時間だろう。

 あふれかえる観光客の四輪に匹敵する数の二輪が、都民の森駐車場を埋め尽くし、ふるさと村手前のストレートでは、警察が『店』を広げている。

「おっと」

 流す程度の時速70km。月夜見第一駐車場へのぼっていく途中、ドコドコという爆音が、三鳥栖志智みとす しちの駆るVT250スパーダの背後に迫ってきた━━と思う間もなく抜かれた。

 特徴的なトラスフレーム。Lツインエンジンが吐き出す排気が、こちらのヘルメットを叩くのではないかと思えてくるほどの音圧を伴って押し寄せてくる。

(ドゥカティのモンスター……だっけな。はっえーな)

 前を行くその速度、目測で100kmには満たない程度だろうか。

 VT250スパーダでも、あの速度で走ることはできる。

 だが、問題は加速だ。

 250ccのモーターサイクルがよりパワーのあるマシンを追いかけて、峠の上りを走るときに逃れられないハンデ。

「アクセル開けてるときは速い……けど、コーナーは遅い」

 志智は今『流して』いるだけだ。大きくスロットルをひねることもないし、ブレーキングを詰めることもない。

 そもそも、重力が車体を引っ張ってくれる上りでは、エンジンブレーキだけでも事足りてしまうくらいだ……。

(ふーん……)

 おおげさに腰をずらして走る、ジーンズとライディングジャケット姿のドカモン乗り。

 胸の前には大きなタンクバッグ。カメラでも入っているのだろうか。

 くたびれたグローブは、ハンドルから伝わる振動に必死で耐えているようにも見える。

(なんか……アレなんだよな。でも、抜くのは無理か)

 直線番長、という言葉を思い出す。

 四輪ならば単なる蔑称でしかないこの呼び名も、モーターサイクルにとっては無視できない意味を持つ。

 100メートルにも満たない直線があれば、安全に前走車をパスできるのが二輪という乗り物だ。それほど四輪と二輪の間には、実用域における加速力の差がある。

 だが、二輪同士であれば、加速はエンジンの排気量におおむね比例する。

 つまり、基本的に直線では排気量の劣る側は、相手を抜き去れないということになる。

 そしてブレーキングやコーナー途中で相手を抜き去る行為が、公道において危険すぎる行いであることを考えれば━━抜けるはずなのに抜けない、という状況がしばしば発生するのだ。

「……ダメか」

 コーナーの手前でぴったりと背後につける。コーナリング中もそのままだ。つまり、『こちらはお前より速く走れる』という意思表示だ。

 先行するドゥカティ・モンスターがミラーでそれを確認していないはずはない。

 しかし、一度前に出た手前か、あるいはビッグバイクを操る者のプライドか、道を譲る気配はない……。

(ドゥカティ・モンスターって何ccまであるんだっけ……400もあったよな……俺があれに乗ったら、どんな走り方ができるのかな)

 まもなく開けたロングストレートだ。これ以上つついても仕方ない。

 志智しちがあきらめてスロットルを戻そうとした、その瞬間だった。

「っ!?」

 真後ろで高音。先月に聴いたCBR250RRの絶叫とは異なる、爆発的な高音。

 どこまでも響き渡っていく4stのそれではなく、一気に膨張し、そして雲散霧消する儚さを内包した高い排気音。

(黒……それに、白!?)

 右側。志智の視界を一瞬、黒い車体が横切った。

 それは先行するドゥカティモンスターと同じように、パイプをくみあわせたトラスフレームで、VT250スパーダにも劣らない細身の車体だった。

 しかし、ヘルメットのバイザーごしに、志智の視界を覆ったのは白。

 左右にふりわけられた二本のサイレンサーから噴き出る白煙である。

 ツンと鼻をつく石油の匂い。しかしガソリンのそれとは違う。

 それは、かつてのバイクブームを駆け抜けた者達なら、高い確率で「赤缶だな」と当てることができる特徴的な香り。

(そうか━━これ、2ストロークエンジン……)

 志智が確認する暇もなく、先行する黒い2stのマシンはみるみるドゥカティ・モンスターに肉薄する。

 ナンバーの縁は白のまま。車検はいらない。つまり、志智のスパーダと排気量は変わらない250ccなのだ。

(速い……!!)

 驚いたようにドゥカティの乗り手が振り向き、わずかにスロットルを緩めた。黒い2stマシンがさらに加速する。

 身震いするように車体をふるわせ、僅かに━━そう、僅かにフロントタイヤが浮く。

 そして、矢のように遠くへ消えていく。

「……すっげー……」

 戦意を喪失したドゥカティを続けてパスすると、志智はその背中を追ったが、

月夜見第一駐車場へ到着する頃には、テールランプすらも見えなくなっていた。


~~~~~~Motorcycle Diary~~~~~~


「━━ってことが、さっきあってさ」

「ああ、確かにそれは2stのバイクですわね。

 その話だけでは、車種まではわからないですけれど」

 月夜見第一駐車場で折り返して小河内湖のほとり、川野駐車場。

 ツーリングの途中で立ち寄った者。走りにきた者。その雰囲気を楽しみにきた者。

 そんな集団の中で、きょうも日原院亞璃須は人目を引きつけるゴシックロリータ姿に、フリルをあしらった日傘を抱えていた。

 当たり前の仕草で、執事の吉脇が二人分のティーカップを運んでくる。会釈してそれを受け取る志智。

「おっ、冷たい」

「今日はずいぶんと気温が高いですからな。あいにくと、グラスを持ってきておりませんで。

 奇妙なアイスティーになってしまいましたが、よろしいですかな?」

「いや、これで十分ですよ。ありがとう、吉脇さん」

「どういたしまして」

「……確かに冷たいものがほしい気分ですわね」

 淡々と呟きつつも、亞璃須の額には汗の粒が浮かんでいる。

 そんな格好をしていたら暑いのは当たり前だろうという言葉は、志智の口から出てこない。

 彼女が愛機にまたがる際のウェアはもっと暑そうなのだから。

「でもその2st、気になりますわね。

 志智。カウルはついていまして?」

「カウル?」

「あーゆーのですわ」

 亞璃須が指さした先には、ぴかぴかに磨かれ、傷一つないスーパースポーツの群れが並んでいる。

 もっとも、そのうちの半分ほどはタイヤの端もぴかぴかであり、使用した形跡がない。

「ああ、ああいう周りにいろいろついてるやつか」

「正確にはシートカウルもカウルですけど」

「シート? まあ、二人乗りはできそうな感じだったけどな」

「……バイクの知識はこんなレベルなのに、どうしてあんなに速いのでしょう……」

「なんだよ、頭抱えて……とりあえず、ああいう飾りみたいなのはついてなかったぜ。

 あ、そうだ。ネイキッドっていうんだよな。思い出した」

「ふぅむ。ネイキッドで黒の車体━━しかもトラスフレームの2stですか」

 と、そのとき微かに目を笑わせて吉脇が言った。

「なるほどなるほど。それはそれは」

「吉脇。あなたはもう答えがわかったみたいですけど、言ったらダメですからね」

「もちろんです、お嬢様。せっかくのお楽しみを邪魔することは致しません」

「別に車種まで突き止めなくてもいいだろ……250ccって言っても、たくさんあるわけだし」

「そうでもありません。250ccで2stのオンロードバイクといったら、かなり絞られますわ。

 とりあえずカワサキはほぼ除外できますし」」

「ふーん、そんなものなのか。

 でも、こんなふうにごちゃごちゃ言ってるより、ケータイで調べればいいんじゃないかな」

「志智はケータイ持ってないでしょう」

「そりゃあ、仕事のたびに借りるだけだけど、亞璃須は持ってるじゃないか」

「わたくしの私物をアテにしないでくださいな。

 それに自分の頭で考えるから、意味があるんです」

「志智様、そのバイクの排気音はどんな具合でしたか」

 答えを言わないなりに、助け船を出したいのだろう。吉脇が答えを誘導するマスメディアの声で訊ねる。

「排気音って言われてもな……こう、俺のスパーダとか、亞璃須のXRとはぜんぜん違うよ。

 2stってあんな音なんだな。甲高くてさ」

「ふぅん、いかにも2stですわね」

「いえいえ、2stといってもいろいろです。

 どんな甲高さでしたか? パーンとかドリューンとかギュルーンとかペロォーンとかケロケロケロ……とか」

「……吉脇さん、たとえが変だよ」

「志智様、これは重要なことです。

 この三つでエンジンの形式がわかります」

「そ、そうなんだ」

 真顔で吉脇に言い切られて、志智は思わずひるんでしまう。

「まあ……その中だと……パーン、って……感じかな。

 パァァァァァァァァァーン、ってさ」

「なるほどなるほど。お嬢様、これはパラツインエンジンのようですな」

「吉脇……あなた、楽しそうですわね」

「2ストロークエンジンには思い入れがあるものでして」

 あきれたように嘆息した亞璃須に、吉脇が明快堂々、背筋を伸ばして返答したそのときである。

「……あ、これだ」

 ふるさと村━━つまり、大多磨周遊道路の奥側から届く儚い高音。

 それは何度か衰えては跳ね上がり、コーナリングのたびにリズムを刻んでいることを教えてくれる。

「これだよ、吉脇さん」

「ヤマハパラツインのミュージック……それでいて、ネイキッドのトラスフレームということは、初代TZRのエンジンを積んだあの車種しかありえませんな」

「ああ、なるほど。そういうことですわね」

 その時点で、ようやく亞璃須ありすも答えにいきついたらしい。

 志智たちが立つ、大多磨周遊道路・川野駐車場の入り口は二つある。

 小河内湖側━━つまり、周遊道路の出口側。そして、奥側だ。

 周遊道路を走り込む者はいつも出口側から駐車場に入って、奥側から出ていくのが通常である。

 これは出口側の方が見通しがよく、対向車線を横断して川野駐車場に入るとき、危険が少ないからだ。

(来た……間違いない、こいつだ)

 そして、その例に漏れず出口側から川野駐車場へ姿を現した黒いヤマハの2stマシンは、ノンストップで折り返していくつもりだったらしいが━━

 志智のスパーダへ視線を向けると、何を思いだしたように車体を止めた。

「R1……ゼット?」

「あーる、わん、ずぃー」

 シートカウルのステッカーを見て、三鳥栖志智みとす しち日原院亞璃須にっぱらいん ありすはそれぞれ違う言葉を呟いたが、意味するものは同じだった。

 ヘルメットを脱いだライダーは青年だった。

 30にはまだいかないだろうか。挑戦的な瞳が志智をまっすぐに見ている。

「よう。そのスパーダ、あんたのだろ」

「え、ああ」

 軽く右手をあげるR1-Zの主に対して、志智は目だけで会釈する。

「さっきのドゥカティは邪魔っけだったな……ったく、ストレートでしか前にいけないなら、どけっつーのな。

 これだからムダに値段高いバイクに乗ってる奴らは」

「は、はは」

「ちょっと後ろから見てたんだが、あんたはそこそこ走れると思ってな」

 にやりと笑いながら、R1-Zの主が言う。

 その瞬間、三鳥栖志智の全身に鳥肌がたつ。しかし、それに気づいている者は日原院亞璃須だけ。

「どうだい一本、俺と……区間はあんたの得意なところでいいぜ。

 見たところまだ未成年か。2stの凄さを教えてやるぜ。その年だと、ろくに走ってるところを見たこともないだろうからな」

「ずいぶんと━━はっきり物を言うんですね」

「こういう流儀は嫌いかい?

 峠を走るバイク乗りなんてのは、いきなりタメ口で上等ってもんだと俺は思ってるんだがな。お上品なのがいいなら、考えないでもないぜ」

「いや……嫌いじゃない、です、よ。

 そういうの」

「よし、決まった」

 これだから人生はたまらない、とでも言うように肩を笑わせながら、R1-Zの主はマシンにまたがる。

 左手がメインキーをひねる。ウィーンというモーターの音が二回聞こえた。

「勝負は来週の土曜日だ。夕方がいいよな。さっきみたいのも大体帰るし。

 そんときに走ろうぜ。俺はあんたみたいな腕のいいニーハン乗りを見つけると、追いかけっこがしたくてたまらなくなるんだ。

 せいぜい楽しませてくれよ」

「……ええ、わかりました」

「俺は橋本伽藍はしもと がらんだ。そっちは?」

 自己紹介しながら、橋本の右手がR1-Zのハンドルをつかむ。しかし、そこにセルスイッチはない。

 動いたのは右足。

 キックペダルを踏み下ろすと、ヤマハの2stパラツインエンジンがどろどろとアイドリングを始める。

三鳥栖志智みとす しち。高3です」

「ほーっ、本当に若いんだな。無茶して飛ぶなよぉ……じゃあな!」

 二つのピストンが上下するたび、シリンダーの中でオイル混じりのガソリンが爆発する。

 爆発は力を産む。トルクを生む。

 残りカスは、4ストロークマシンからすればびっくりするほど細い2本のサイレンサーから白煙となって吹き出す。

 パィーンという排気音を残して、橋本のR1-Zが走り去る。

 その音が消え去るまでの時間は、先月に芦田のCBR250RRの音を聞いたときよりも短かった。

「……は。ははっ」

「………………志智?」

 静寂と風の声が戻ってきたころ、亞璃須が口を開く。

「マジかよ……ははは……」

「志ー智? ものすごく楽しそうにしているところ、恐縮ですけれど」

「何やってんだ、俺……あんなこと言われて、なんで喜んでるんだろう……千歳のやつに怒られそうだよな……ははっ」

「もしもしー? 志智? わたくしの話、聞いてます?」

「……なんだよ?」

 震えを確かめ、楽しむように両手を握りしめては開く。

 そんな動作を邪魔されて、三鳥栖志智の表情はすこし不満そうだった。

「邪魔しないでくれよ、亞璃須。

 なんていうか……今、すごくワクワクしてるんだからさ」

「それは結構。二つ忠告しますわ、志智。

 一つ。そーいうこと言って、そーいうふうに手をにぎにぎして、一人で浸っているのって━━すごく中二病くさいですわ」

「だっ……だ、誰が中二病だ!!

 ゴスロリ着て、変な世界に入り込んでるお前に言われたくない!!」

「はあー!? ゴスロリはれっきとしたファッションです!

 しかも現代日本独自の! いっぽう中二病の起源は神話までさかのぼりますけど!? 一緒にしないでくださいます!?」

「うるせえ! そんな格好でいちいちお茶運ばせて━━「ですわ♪」とかやってる方が中二病だ!

 悔しかったら、学校でも同じことやってみろ! 笑ってやるから!!」

「学校には制服を着ていくものですわ!

 あと、今の発音すんごくむかつくんですけど! そんな媚びを売ったイントネーションで喋ったことなんてありませんから! 勘違いしないでくださいます!?」

「なーにが「しないでくださいます♪」だ!

 この語尾自体がもういろいろアレだろ! 中二病そのままだろ!!」

「だから、違うと言っているでしょうが!」

「いいや、違わないね!」

「ぐぬぬ……」

「ぐぅぅ……」

 日曜の午後。

 多くのライダーが集まる場所で。いや、二輪乗りだけではない。都民の森ほどではないにしても、ファミリーカーの家族連れもいる場所で。

 背の高い若者とゴシック・ロリータ姿の美少女が、大声でののしり合う。顔をつきあわせて睨み合っている。

 何名かの見物人が、カメラを構えている。

 おそらくものの30分後には『大多磨きたら、なんか痴話喧嘩しててワラタwwwww』というタイトルで、動画投稿サイトにあがっていることだろう。

「ま、まあ━━今回は痛み分けですわ。

 志智。お互いの言葉を撤回することで決着をはかりたいと思いますけれど、いかが?」

「……そういうことにしておいてやるけどさ。

 最初に言い出したのはお前の方だからな」

「意外と根に持ちますわね。

 でしたら、わたくしからも少しフォローして『おいてやる』としますけれど、たとえ中二病くさくても志智はなかなか美形ですし、ハマっていることは事実ですわ」

「褒めているのがけなしているのか、それだけ教えてくれ」

「中二病でも格好よければ許されるということです」

「ふーん、そりゃどうも」

「……自分の容姿に自覚がありませんのねえ。これだからたまに変な虫が……追い払うのも大変ですわ……」

「え? なんだって?」

「何でもありません。それじゃあ、もう一つの忠告ですけれど」

「またくだらないこと言ったら、本気で怒るぞ」

「それは素敵ですわね。わたくしも別に本気ではありませんでしたし」

 にっこりと笑った亞璃須に志智は眉をひそめたが、数秒たってからその意味を理解する。

「い、いや待て。別にそういうことじゃないぞ」

「いえいえ。

 つまり、わたくしと志智は運命の相手同士にふさわしく、少しの行き違いでは乱れない、声を荒げてはいてもそこに怒りはなく、強い絆が━━」

「うるさい。黙れ。とっとと言え」

「……まったくもう。

 それならば、端的に言いますけれど、志智。来週の勝負ですが、あのR1-Zが同じ250ccのバイクだということは知っていますわね」

「ああ、それがどうしたんだよ」

 排気量だけではない。

 その車体のサイズも、後ろから見たテールの細さも、2気筒のエンジンであるという点も、VT250スパーダとR1-Zはよく似ているといえる。

(前よりよっぽど公平な勝負だよな。

 まさか、前はわざわざ口出ししてきたくせに、今回はやめろとか言うんじゃないだろうな)

 亞璃須は━━きっと、勝負を受けた自分に満足している。

 確かめたわけではないが、志智にはなぜかその確信があった。

 そして、志智自身が意識していたわけではないが、そこに期待があった。つまり、亞璃須は満足するだろうと。喜ぶだろうと。

(……なんだよ)

 今になってそれを覆そうというのか?

(それはないだろう……なあ、亞璃須)

 志智が視線にこめた思いを知ってか知らずか、亞璃須は無情の言葉をつむぐ。

「4ストロークは2ストロークに絶対勝てません。

 同じ排気量である限り。だから、仮にあなたが負けたとしても、わたくしはそもそも勝負だとみなしてませんから。忘れないでくださいね」

「……どういう、意味だよ、それ……」

 志智の体が震えたのは、失望でも絶望でもなく。ただただ、困惑だけが理由だった。

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