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コメディ版のあとがきっぽいもの

『錬金術士と使い魔な猫』各エピソードのあとがきっぽいものです。

いつも以上に自己満足。

【錬金術士と『使い魔』の日常】

 女の子が猫を隣に座らせて店番する図。ある日そんなビジョンが思い浮かびました。それが錬猫の始まりです。

 この女の子はどんな性格だろう。隣の猫は? ……色々連想していくのは結構楽しかったです。名前は最後まで悩みました。『西洋風でも日本風でも通じる名前』を鍵に探し、最終的に女の子には友人の名前をもじったものを与え、黒猫には私に似た性質を与えることに。

 由梨も理久も趣味嗜好はモデルとなった人物の影響をかなり受けています。



【私が猫になったわけ/あたしと異世界/残酷な報告】

 すっげえ長い導入部です。反省してます。

 これでも結構削ったんですけどね。王様とどんなやり取りがあったとか。

 ちなみに王様は大昔のRPGに出てくる王様を連想してくれれば大体あってます。ただ、あんまり統治者には向いておらず、アーロンを始めとした官僚はすっごく苦労してます。



【錬金術士の舞台裏/かくして流行は生まれた】

 理久と由梨の役割を書いただけのお話です。

 作中でも書きましたが、理久は魔力がミジンコ並み、由梨は魔法の理論がからっきしです。たとえるなら、理久は選手にはなれないけどコーチにはなれるタイプ。由梨はホームランを量産できるけど監督やコーチには絶対になれないタイプです。

 この話から登場するお嬢様は李陽さんの『継続的のトラブルを持ちこむキャラなんてどうでしょう』というすばらしい提案から生まれた子です。とりあえず猪突猛進系と決めて作っていきました。

 余談ですが、『かくして流行は生まれた』は、某育成シミュレーションのイベント名から拝借しました。『舌先三寸でトラブルを回避する』コンセプトだけは一致してます。




【恋愛話は似合わない】

 とちくるって『恋愛要素を入れよう』なんて考えなきゃよかった。




【宛てのない手紙】

 裏設定をちょっとのぞかせたかっただけの回です。

 由梨はまだ赤ちゃんの時に父親と死別しています。それを不憫がった理久の母(由梨の母の姉に当たる)が『由梨ちゃんをかわいがるのよ』と息子(理久の兄たち)に言ったのがそもそもの始まり。ラテン系の祖母そっくりに育って美少女な従妹と、男だか女だかわからない無愛想妹。どちらをかわいがるかって言えば、ねえ?



【故郷の味再現プロジェクト】

 『サイラ』は『rice』を並べ替えて適当に読んだものです。

 そばはうどんよりも難しいってのは主観です。うちの父が挫折した速さから割り出しました。

 私は一応ニューヨーク生まれなんですが、きっぱり和食党です。母が意識して日本文化に触れさせてたからってのもありますが。

 食べなれたものがどこにもないってのは結構なストレスですよねというお話です。




【惚れ薬事件】

 『かくして流行は生まれた』のもとになったゲームのイベントに着想を得ました。鍵となるアイテムだけが共通しており、ストーリーは完璧に別物ですが。

 そういえば、マタタビってメスや子猫には効かないらしいですね。すると追い回していたのはオスの成猫ばかりか。これが一生に一度あるというモテ期というやつでしょうか。




【錬金術士体験学習】

 由梨たちを取り巻く環境をちょっと出したくて書いた話です。

 アーロンは次男で、兄が一人という設定です。そのお兄さんが領主さま。悪党でも悪人でもありませんが、基本的に辛辣な人です。

 理久の狩りのシーンはかなり簡単に書いていますが、慣れるまでは苦労していたはずです。描写する必要が無いと思ったので省きましたが。狩りの後の祈りは、市場での情報収集で得たことのようです。

 これを書くにあたって、某動画サイトでウサギをさばく動画を見ました。案外簡単そうにさばいていたけど、実際やるとなると難しいんだろうなあ。




【空を自由に飛ぶ方法】

 『錬金術士』という言葉が出てくるゲームの三作目が元ネタです。元ネタの成功バージョンが『空飛ぶ絨毯』、失敗バージョンが『空飛ぶ袋』です。なかなか面白いムービーつきのイベントです。実際には失敗作ですが、空飛ぶ袋が開発されたら荷物運びが便利なんじゃないかという指摘が来ました。確かにそうかも。

 空飛ぶ絨毯でデートを楽しむアラジンとジャスミン姫はどうして吹っ飛ばされなかったのか、ひそかに疑問です。




【石の秘密と初恋と】

 この世界には石油も石炭も火薬もない。これが大前提です。

 昔読んだ本に書いてあったんですが、魔法にせよ技術にせよ『そうなった理由が説明できること』って重要なんだそうです。

 この世界だと『魔法があるから必要だと思わなかった』に尽きます。探せば石炭も石油もあります。やろうと思えば火薬だって精製できます。でも魔法があるし今のところ困ってないからいいか、と。

 遠い未来、この世界にも火薬ができるかもしれません。けれどそれは由梨たちの知ったことじゃないんです。

 だって、由梨たちはしょせん異邦人なんですから。




【ホムンクルス誕生?】

 仮タイトルは『ホムンピクルスがホムンタルス』でした。どっちも没にしました。

 ホムンクルスの材料は人間の精子+馬の糞+数種類のハーブ。それらを特殊なフラスコに入れて密閉、絶えず人間の生き血を与えて40日間発酵させるとできるそうです。

 それをトンデモ理論でアレンジした結果、あんなのが生まれました。正直かなり後悔してます。もっとあほな話にすればよかった。




【闇市/ゴーレム】

 そういえばファンタジーなのに戦わせてないなと思って書いた話です。アクションシーンに苦労したことだけが印象に残ってます。

 「実質的にゴーレムがラスボス?」と言った感想をいただきましたが、だいたい合ってます。これから先も絶望的な敵なんて出てこないまま、由梨たちは異世界に骨を埋めます。

 これはしょせんコメディです。ギャグです。某ライトノベルでは縦断でも死なない用務員が出てきますが、それだって世界の命運なんてかかってません。

 世界を揺るがす可能性を秘めながら、自ら意識的にそれを放棄する。

 それが由梨と理久の生き方です。




【エピローグ】

 だいたい千年後くらいというイメージです。

 由梨たちがどんな発明をしたのか、何を望み何を望まなかったのか。そんなことを簡単にまとめました。

 すごく余談ですが、生徒の苗字は指名した順番に頭文字がABCです。ちょっとした小ネタです。

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