磊々
ここは磊々
胸を抱くカナリア朝焼ける指で劈く何度目
扉へ刻め目覚めのため行方の途絶え断てん
まにまに敲きたまへ
骨粉は喉奥に隣り蚕の斃死に苔の袖の汚泥が嗤う
面のカナリアに陽光訪れず快晴なり
カナリアダンシング
天つ螢の送り火を見落とし暗々
良い河ほど惜しげも無く塗り染め鈍麻
皿の上に餌を盛らして内々磊々
ひしゃげてカナリア爛々と四肢で笑む
カラスの嘴が啄むとカナリアさようならと
ここは磊々
ここは磊々
冬を待とうカナリア
雪月の下に羽を埋めて
音無し風鈴にでもなればいい
磊々と磊々と磊々と磊々と
とうとう山は友のいる何処へ
また空の夢を見ているカナリアの泪
枕の熱が正しい現実だから
ここは磊々
ここは磊々
ここは磊々
夢晩に振り向いて埋没したのは誰か知らず
枕の凹凸と埃雨と新箱の比例式に血反吐を
カナリアお月様に薄明の幻想を求む
お外は暗いねスカイブルー
枯れ落ちた恒星は石粒アンバランス
どうか絶してよベイビー
くだらない再生を希う芥がなんか言ってる
重たい理屈の上よ翳る閑古鳥も眩しくて
ここは磊々
ここは磊々
ここは磊々
ここは磊々
足音の調律は正しいか
冷えた硝子が虚ろう聖剣を酔い覚ます
持ってけよヒーロー振りかざす火炎の熱も知らずに
焼け焦げた日記の続きは誰が求めるの
声を奪われた昨にカナリアは鳴く
褪せずに只今を待っている
磊嵬懐孕カナリアの偽りいつまでも磊磊落落
ここは磊々
ここは磊々
ここは磊々
ここは磊々
ここは磊々
胸を抱くカナリア朝に焼かれ指もなく
扉へ刻まれた幾度の嘆きも綺麗なこと
まにまに敲きたまへ
喉奥の熱が奥へ奥へ沈んでいくよう
面のカナリアに陽光訪れず何時にも増して快晴なり
解く帯無くカナリアダンシング汚泥遊びに耽る銘銘
甘い吐瀉に火や冷や交換しても垂らり垂らり
息急げに無様で転ぶは落ちるわハレルヤなんて
変わらぬ色を描くカナリア歩ける道は既に無く
ひしゃげてカナリア爛々と四肢で笑む
カラスの嘴が啄むとカナリアさようならと
ここは磊々
ここは磊々
ここは
ここはらいら
ぃ
天の麓で振り向いた。
「逃げてきたのか、血を流しながら」
胸を抱くカナリアは鳴くのをやめていた。




