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記006 沼矛練塊(ぬぼこれんかい)
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まだ固まらない海のような大地を、こおろこおろとヌボコでかきまぜる那美。
那美「じつは料理、得意だったりするんだよね」
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天(天上界)より垂れた長いハシゴの下端から、びゅーんとヌボコを伸ばしてかきまぜる。
那岐「そうなんですね」
横で眺めている那岐が相づちをうった。
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那美がヌボコをぐるり一八〇度まわすと、刃部にドロリからみついた塊が、ポタポタしたたり落ちる。
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那美「ねればねるほど……ウマイ!」
那美は刃部の塊を、那岐の口につっこむ。
♪(テーレッテレー)
那美「ねる○るね○ねかよっ」
那美はひとりでウケている。
那岐「しょっぱ……けほっ……」
那美「そりゃ塩だもん」