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記006 沼矛練塊(ぬぼこれんかい)

□□□■1■□□□

 まだ固まらない海のような大地を、こおろこおろとヌボコでかきまぜる()()


那美「じつは料理、得意だったりするんだよね」



□□□■2■□□□

 (あめ)(天上界)より垂れた長いハシゴの()(たん)から、びゅーんとヌボコを伸ばしてかきまぜる。


那岐「そうなんですね」


 横で眺めている()()(あい)づちをうった。



□□□■3■□□□

 那美がヌボコをぐるり一八〇度まわすと、(じん)部にドロリからみついた(かたまり)が、ポタポタしたたり落ちる。



□□□■4■□□□

那美「ねればねるほど……ウマイ!」


 那美は刃部の塊を、那岐の口につっこむ。


♪(テーレッテレー)


那美「ねる○るね○ねかよっ」


 那美はひとりでウケている。


那岐「しょっぱ……けほっ……」

那美「そりゃ塩だもん」


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