表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ガキ英雄譚ッッッッッ!!!!! ~世界が滅びる未来を知った俺たちはヒーローになる約束をした~  作者: 立神ビーグル
第二章 勇気の英雄の激誕 編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

110/160

第5話 俺とお前のオムライス 19 ―友情の証―

 19


「はぁ~~あ! 本当嫌になっちゃうよなぁ~~、俺の母ちゃん怒ると長ぇからさ、あの後ずっと怒られてたんだぜぇ」


「俺もそうさ、昨日は寝るまで勉強させられた」


「俺は夕飯抜き、もう腹が減って仕方が無ぇよ!」


 正義と勇気は校庭の隅に居た。深緑色した平均台を椅子代わりにしている。勇気は長い足を組んで、正義は器用に胡座をかいて。

 まだ休み時間ではない、放課後でもない、現在は体育の授業の真っ最中だ。しかし、今日の二人はボールに触る事は出来ない。何故なら、見学をさせられているからだ。


「はぁ……それにしてもつまんないなぁ。俺もサッカーやりたかったなぁ」


「仕方ないじゃない。先生が決めた事なんだからさ」


「でも、出来ると思うんだけどなぁ」


 正義は自分の足をチラッと見た。


 二人は担任の判断で見学へと回されていた。勇気は額の辺りに痣が出来ているから、正義は川へと落ちた時に捻ったのか足が少し痛むあるからだ。


「山田の奴は普通にやってんのに俺達だけ、不公平だ!」


「良いじゃないの。山田は体が大きいからね、その分頑丈に出来てるんだよ!」


 勇気は大きな笑顔を浮かべた。

 勇気は気分が良いのだ。

『正義くんと一緒なら、何かを変えられるかも知れない』という予感が当たったから。

 連日連夜うなされていた死に追われる悪夢は全く見なくなり、更に昨日は山田との嫌な関係も解消された。

 今日だって山田は二人が見学に回ると知ると『俺のせいだな、ごめな……』と濁す様な言い方ではあるが伝えてきた。言い方は濁されても勇気はその気持ちが嬉しかった。勇気の嫌な気持ちで溢れていた毎日は終わりを告げたのだ。


「ふぅ……それにしても良い天気だね! 正義くん、俺さぁ、これからは良い事ばかりが起きそうな予感がするんだ!」


「良い事ばっかぁ?」


「うん!」


 勇気は空を見上げながら、力強く頷いた。


「ありがとね! 正義くん!」


「へっ? ありがとう??」


 勇気は感謝の言葉を伝えるが、正義からしたらそれは突然であり首を傾げるしかなかった。

 そんな正義に、勇気は「正義くん、こういうのを知ってる?」と尋ねる。


「こういうの? どういうの?」


「これさ!」


 正義に視線を移した勇気は、正義に向かって拳を突き出す。


「ん? グー? あぁ~~!」


『分かったぞ!』と言いたげに正義は笑った。


「へへっ! なるほど、分かるぜ。ほい!」


 正義が勇気の拳に向かって出したのはチョキだった。

 でも、勇気が求めているものはコレではない。


「えぇ……何それ、違うし! しかも負けてるし!」


「あっ! そっか、じゃあこっち!」


 今度はパーだ。

 でも、これも違う。


「……違うよ。知らないの? 拳と拳を合わせるんだよ。友情のあかしさ!」


「友情の証??」


「そう、友情の証!」


「へへっ! そっか!! ソレ良いな!!」


『友情の証』、この言葉に正義の笑顔は大きく輝き、ニカッと光った。


「これか!!」


「そう、それだ!!」


 正義はようやくグーを作った。


「行くぜ!!」


「うん!!」


「「オリャッ!!!」」


 二人の拳はガツンッと合わさった。固い友情を心に誓って。


 第二章、第5話「俺とお前のオムライス」 完

第二章、第5話「俺とお前のオムライス」をお読み頂き誠にありがとうございます。

次回、第6話「勇気の心を武器にして」は、「勇気の英雄の激誕 編」の最終回となります!

遂に、遂に、激しく誕生しますよ!!!!!

お楽しみに!!!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ